海山の創作ノート

工房T 海山の書、印、絵、版画、工作、etc.日々の暮らしの中で出来た作品を紹介します。 さて、今日は何を作るかな。

No.2520 印面を整える・椿材

2024-01-10 | 

印面を整える・椿材

最初に整え終えた印材のビフォーアフターの写真です。

(ほぼ同じ大きさのもののペーパーをかけ

る前と後です。)

久しぶりに印作成の依頼がありましたので、印材を選んで、早速印面を整えることからはじめます。

今回は、伐ってから30年以上寝かした椿の枝です。

椿材は堅い木ですが、石印材の様には刻せません。

ちょっと面倒ですが、木ならではの温かみが好きです。

これは、太さが直径4cm程の楕円形です。

これをサンドペーパーで印面を整えていきます。

 

最初は荒い目のペーパーからかけて、段々と細かくしていくのが早くきれいにできる方法ですね。

これは木工作業の常識です。

まずは木工用の普通のサンドペーパー#80から、そして#120、#240、#400と両方の印面にかけてから、水ペーパーに替えて#600、これで側面も汚れを落として、最後に#1200で仕上げです。

なぜ両方の面かというと、この段階ではどちら側に刻すかまだ決めていなかったからです。

印材によっては、最初から決まるのですが、この材はどちらでもいけそうなので、手に持った時にしっくりきて、押印しやすいことを考えて、印面を決めようと思います。

まあ、二面とも刻してみて、良い方を選び、反対側はまた削ればいいだけです。

これだけの作業ですが、ちょっと汗をかきました。

印が出来上るまではまだまだですが、とりあえず、まず一歩前進です。