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夏目漱石の句
風に聞け何れか先に散る木の葉
先日、お世話になった元の職場の同僚が亡くなりました。
58歳、現役。
面倒見のよい、誰でも包み込んでくれるような大きな人でした。
二年前にお会いしたときは、お元気でした。
とても残念です。
詳しいことは書きませんが、
この憤りをそのままにしてはおれなくて、
筆を執りました。
漱石は、人が生き延びたり、まさかと思った人が逝く、
吉凶禍福の微妙さを、こんな句にしたのです。
少々殴り書き。
まだまだですが、憤りの直接表現です。
書き下ろしたばかり、紙の折れ目が見えます。
上下は毛氈。
20×65センチ
私の周りも櫛の歯が抜けるように、一人又一人と、先に行く人が増えてきました。
淋しい限りです。
一枚の木の葉となりて昏睡す 朱鳥
これはそんな気持ちをぶつけただけで、
まだ作品とは言い難いですね。
まだまだ未消化です。
でも、何かのヒントは隠れています。
それを探さなければならないでしょう。
ところで、野見山朱鳥
凄さまじい句を残していますね。
驚きました。
蝌蚪に打つ 小石天変地異となる 朱鳥