版画「カンブリア爆発」
すごい題をつけましたねー。
「カンブリア爆発」というのは、今から五億数千万年前の、古生代のはじめ、生命が誕生した先カンブリア紀から長い長い時を経て、カンブリア紀になってやっと「眼」を持ったことにより、多種多様な生命が爆発的に生み出された、ということをいうらしいです。
最近、石ころ拾いから、その石の名前を調べることから始まって、地学や地質の本を5冊程読んでいるうちに、古生代の生物が気になって、ついつい深入りしそうなので、ここらで版画で軌道修正することにしたのです。
でも、頭の中には、何だかヘンテコな生き物がチラチラしているので、そいつを版画にしてみたわけです。
実は、昨日よりこの版作りに没頭しておりました。
そして、やっと擦り終わった一枚がこれです。
例によって、一枚一枚が微妙に違います。
だいたい誰も見たことのない生物ですね。
化石として現代人が見ることのできる生き物は、ほんのわずかですし、色もわかりませんから、全く想像の産物です。
別に生き物として見なくとも、ただの抽象でもよいのです。
で、こんな派手な色合いにしたのですが、実際にカンブリア紀に生息していた節足動物に「マルレラ」というのがいるのですが、これにはツノの様なものがあって、それが光を反射して、CD の面の様に虹色に光るのだそうです。
そんなことが、化石から分かるというから驚きです。
恐竜だって、緑や茶色のばかりではなくて、虹色に光ったっていいのです。
とにかく、実物は誰も見てはいないし、どんな生き物がいたかは全ては解らないのですから、
こんなのもいたかもしれませんよ。
(6版5色、はがき大)
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