海山の創作ノート

工房T 海山の書、印、絵、版画、工作、etc.日々の暮らしの中で出来た作品を紹介します。 さて、今日は何を作るかな。

No.859 春の風草にも酒を呑ますべし

2017-02-19 | 


小林一茶の句
「春の風草にも酒を呑ますべし」

おもしろい句を見つけたので、書いてみました。

お酒は肥料になるでしょうね。
人間のも肥料のようなものです。一茶もお酒飲んだのですね。
ほどほどならば、肥料にも薬にもなりますな。

(墨 画仙紙ハガキ)

No.858 夜の駅のホーム

2017-02-18 | 写真


何ということもない駅のホームに見えるかもしれません。

しかし、どこもここも改装されて、画一的な駅の姿になる中で、子どもの頃からほぼ変わらないこのホームは、とても愛着のある駅であり、ホームであります。

改札を通って前方へまっすぐに延びているホーム。

この姿は始発であり、終着でもある駅ならではの景色です。

今は駅舎の改装中で、その立派な姿を見ることはできません。出来上がりが楽しみです。

40数年前、大学受験の為に夜行列車に乗ったことを思い出します。まだ新幹線などない時代。夜行列車と急行列車を乗り継いでの旅です。

ちょうど2月の寒い夜。このホームからの出発です。座席のヒーターが効かずに寒かったのですが、一日がかりで新潟県の高田まで行きました。それは、高校の卒業式の前日のことです。もちろん、卒業式は欠席でした。

三月二日でしたが、雪。日本の広さを実感したものでした。

それから四年間は、年に二回程、この距離の往復がありましたが、夜行列車をよく利用しました。

ふと、そんなことが頭をよぎるこの駅の夜のホームです。

No.855 春雨や蛙の腹はまだぬれず

2017-02-17 | 


与謝蕪村の句
「春雨や蛙の腹はまだぬれず」

九州では、昨日は春一番が吹いたとか。
今日も風は結構あります。温かい風です。
雨も朝方少し降りました。植木達にはちょうどいい感じの雨。
ふわっと降った感じです。

春風の中で、書とローズマリーのコラボです。

なかなかハガキは、じっとしていてはくれません。
ローズマリーの茂みでやっと納まりました。

ともんの版画も更新しました

No.854 胡蝶蘭 四輪目咲いています。

2017-02-17 | 


昨日から開き始めた四輪目です。

「花半開」でとても美しいのです。

No.827で一輪目が咲いたと紹介したのが、1月30日ですから、最初の花はもう17日もきれいなままで咲いています。

胡蝶蘭の花の咲いている期間は、とても長いのです。蕾が全部咲き揃うのは、一ヶ月後くらいでしょうか。

写真を撮ったついでに、10日ぶりの水やりをしました。

今回も書作品が背景ですが、額のガラス面が反射しています。


ともんの版画も更新しました

No.853 デンドロビュームの蕾

2017-02-16 | 


こんなのが出てきました。

例年は冬も外に出しっぱなしの、小さなデンドロビューム。
かなり小さい品種で、きっと日本のセッコクとの交配種だと思います。

今年の冬は室内に入れてみました。それも、グッピーの水槽の上です。
(下の写真の左の下にちらっとグッピーが見えます。)

温度と湿度はばっちりです。

こんなのが出ているのに気付きました。ほんの1㎝程の蕾ですね。

さて、どんな花が咲くでしょう。


No.852 テ・カール君の腰掛けを発見!

2017-02-15 | テ・カール君


はーい!
久しぶりのテ・カール君です。

散歩中に、ヤマモモの木の根本にくっついている扇形のキノコを見つけました。

いわゆる、サルノコシカケというものです。
正確な名前は分かりません。

もちろん、食用にする気はないので、テ・カール君に座ってもらうことにしました。

ご覧の様に、かなり分厚くて、腰掛けどころか、充分ベッドになりそうです。

ともんの版画も更新しました

No.851 勇気こそ地の塩なれや梅真白

2017-02-15 | 


中村草田男の句
「勇気こそ地の塩なれや梅真白」

 「地の塩」は新約聖書のマタイ伝に出てくる言葉です。
この俳句は、昭和19年に、学徒出陣する教え子に贈った餞(はなむけ)の句だそうです。
凄まじい句です。

教え子達の勇気、そして草田男自信の勇気、今の平和な時代では考えられないような勇気が必要だったことでしょう。

梅の花の凜とした姿がよく似合います。

前回同様、ご近所で見つけた白い梅を撮影しましたが、真っ白い花を持つ梅の木を探すのに苦労しました。案外ないのです。有っても立派な塀の向こうで小さくしか写せません。

この辺りは、枝下梅のピンク色がほとんどです。紅梅と言えるような赤の強い花は、一本だけしか見つけることができませんでした。

真っ白な梅の花を探して歩いたご近所ウォッチング。たのしい梅の木の春でした。

(作品は、画仙紙はがき)

ともんの版画も更新しました

No.850 梅一輪一輪ほどの暖かさ

2017-02-15 | 


服部嵐雪の句
「梅一輪一輪ほどの暖かさ」

梅の句で有名なのは、まずはこれでしょうか。

とはいえ、ピンクの梅はもう満開です。

梅の木は、最近建てられた新しい住宅の庭にはあまり見ることができません。
若い世代には好まれてはいないようですが、僕よりも前の世代の住宅街では、ちょうど今が盛りと咲いています。

自分の庭の南高梅は確かに咲いてはいますが、まだまだ何とも情けないので、ご近所ウォッチングをしてきれいな梅を見つけました。

まずは、この句とのコラボです。

梅の木の前に作品を手で持っての撮影です。
それで、下の部分を手が見えないようにカットしています。

まだ春は名のみで、寒い日が続いていますが、きっと段々と暖かくなっていきます。

ともんの版画も更新しました