海山の創作ノート

工房T 海山の書、印、絵、版画、工作、etc.日々の暮らしの中で出来た作品を紹介します。 さて、今日は何を作るかな。

No.836 どら焼き

2017-02-07 | 


ちょっと色のムラもありますが、二個完成しました!

どら焼き

とても久しぶりに風邪をひいた。本当に何年ぶりだろうか。少なくともこの二年間は風邪知らずだったが…。

珍しく、体温計を救急箱の中から取り出した。

37.5℃。若干熱ありというところ。
インフルエンザではないな、ということで、実は、一昨日より、ゆっくりしている。

しかし、喘息持ちにとっては、悪化して肺炎にでもなれば命取りなので、養生しているといった方がいいのかもしれない。

ただでさえ早寝なのに、更に早く眠ってしまい、また朝早く目が覚めてしまう。

たっぷり汗をかいてちょっとスッキリしたところで、撮りためていたテレビ映画を見ることにした。

この際だから、映画鑑賞三本立てといこう‼

退職して、時間にはゆとりがある。こういうところはやはり良い。

僕は、洋画より邦画の方が好きなので、今回は、最近、放送があった
「夏の庭」「ツナグ」「あん」の三本。

どの映画も、生きること、命、と向き合っている作である。しかも、声高に叫ぶのではなく、じわっと来るところが、好きである。実に、日本的なのである。

特に、ベテラン俳優、女優の演技の凄さに驚かされる。
夏の庭の三國連太郎、ツナグとあんの樹木希林。

最近、何故か泣ける映画を観て感動しきりなのだが、「あん」ではまた、大いに泣いた。

この前は、「星守る犬」で大泣きして、まだまだ平井堅の主題歌「夢の向こうで」が頭の中をぐるぐる回っているのだが、またかー!という感じだ。
(泣けるという点では、これが一番。「あん」も上位にくる。)

「あん」については、

『あん』は、2013年2月にドリアン助川が出版した小説。第25回読書感想画中央コンクールで指定図書に選定される。2015年に河瀬直美の監督で映画化。 (ウィキペディアより)

「私達はこの世を見るために、聞くために、生まれてきた。この世は、ただそれだけを望んでいた。…だとすれば、何かになれなくても、私達には生きる意味があるのよ。」
縁あってどら焼き屋「どら春」の雇われ店長として単調な日々をこなしていた千太郎(永瀬正敏)。そのお店の常連である中学生のワカナ(内田伽羅)。ある日、その店の求人募集の貼り紙をみて、そこで働くことを懇願する一人の老女、徳江(樹木希林)が現れ、どらやきの粒あん作りを任せることに。徳江の作った粒あんはあまりに美味しく、みるみるうちに店は繁盛。しかし心ない噂が、彼らの運命を大きく変えていく…」
(公式HPより)

という映画。ハンセン病を扱っている。

あらすじはここでは書かない。(興味のある方は観て下さい。あるいは読んで下さい。)

樹木希林も永瀬正敏もすばらしい。

そして、河瀬直美という映画監督の別の作品を観たくなった。

それにしても、音がいい。

街を渡る風の音、電車の音。雑木林の音、そして、何よりも、あんを作るときの厨房の音、小豆が煮える音、…。

ささやかな音、聴こえない音をも聴こえるような錯覚を起こしてしまう。
そう、桜の花が風にそよぐ音や花びらの舞い散る音が、聴こえてきそうなのだ。

ちょっとそれるけれど、久しぶりに熊井啓監督の「利休」を思い出した。こちらは映像美。綺麗だったなー。僕にとっては邦画史上最高位の映画。映画館で観たので特になのかもしれないが、日本の美を印象的に映し出した傑作と思っている。いずれまたゆっくりと記すことにして、先を続ける。

エンディング曲を聴き終えて、涙がおさまってから、巻き戻してもう一度、あん作りの音を聴いた。

そうしたら、腹がへった!

いや、違う。どら焼きが食べたくなったのだ。

そういう場合の行動は決まっている。

早速、小豆250gを用意して、いつもよりも丁寧に水洗いをして、炊飯器にセットした。(最近は炊飯器で二度炊いている。)一度目の炊飯で、これまた丁寧に水洗いして二度目の炊飯へ。二度目の炊飯が終わったら、最後は鍋で仕上げる。昨日の内に出来上がった。

そして今朝、愛犬の食事と平行して、生地作りに初挑戦。

ちょっと焦げた所もあるが、まずまずの出来である。

昨日作ったあんこをたっぷり挟んで、自家製どら焼きの完成。

『どら焼き、いかがですか!どら焼き、いかがですか!』

(勘違いをしないでください。どら焼きを売っているわけでも、あげようというわけでもありませんから。「あん」の最後のシーンの千太郎の台詞です。)


断面ですが、ちょっと生地が厚かったかな。

長い文を読んで下さり、どうもありがとう。

ともんの版画も更新しました