中村草田男の句
「勇気こそ地の塩なれや梅真白」
「地の塩」は新約聖書のマタイ伝に出てくる言葉です。
この俳句は、昭和19年に、学徒出陣する教え子に贈った餞(はなむけ)の句だそうです。
凄まじい句です。
教え子達の勇気、そして草田男自信の勇気、今の平和な時代では考えられないような勇気が必要だったことでしょう。
梅の花の凜とした姿がよく似合います。
前回同様、ご近所で見つけた白い梅を撮影しましたが、真っ白い花を持つ梅の木を探すのに苦労しました。案外ないのです。有っても立派な塀の向こうで小さくしか写せません。
この辺りは、枝下梅のピンク色がほとんどです。紅梅と言えるような赤の強い花は、一本だけしか見つけることができませんでした。
真っ白な梅の花を探して歩いたご近所ウォッチング。たのしい梅の木の春でした。
(作品は、画仙紙はがき)
ともんの版画も更新しました