海山の創作ノート

工房T 海山の書、印、絵、版画、工作、etc.日々の暮らしの中で出来た作品を紹介します。 さて、今日は何を作るかな。

No.1002 100羽の鳥

2017-09-14 | 版画


消しゴム版画 「100羽の鳥」

並べばました!そして、押しました。

パーツは、顔、胴体、脚二、それにたまに尾羽、の5つ。
顔は四種類、胴体は五種類、脚は四種類。

それらを、いろいろな色のインクで、いろいろな方向で押しています。

はっきりいって、計算なんてしていません。とにかく、無造作にどんどんやっていきました。

それが、偶然のおもしろい形や色彩を生み出します。

一羽一羽、みんな違います。

さて、本当に100羽いるのでしょうか?
気になる方は、数えてみて下さい!

(消しゴム印、色インク、44.5㎝×32.0㎝の鳥の子用紙、)

No.1001 蛙

2017-09-13 | 写真




何ということもない、蛙の写真。
新たなスタートNo.1001は、蛙君です。

今朝、玄関を開けたら、アプローチの階段のちょっとした穴に、この蛙君がいるのを発見しました。

早速、写真を撮ろうと、「ちょっとじっとしてろよ!」といって家の中に入り、タブレットを持ってきて、捉えたのがこの一枚です。

その後、何だか危ないと思ったのでしょう。スタコラサッサとジャンプして、どこかに逃げて行きました。

よくぞ、撮らせてくれました!

自分の庭で蛙の姿を見るのは珍しいことです。
ツチガエルかな?

どこから来たのかわかりませんが、

「おい、初心にカエレよ!」といっているように感じました。

というわけで、No.1001は、蛙君です。


No.997 鳥達

2017-09-09 | 版画


消しゴム版画 「鳥達」

今回は、同じ消しゴム印ですが、版画としてUpです。

こんな風にすれば、版画っぽくなるでしょう。

鳥の身体をパーツに分けて、頭、胴、脚で、向きと表情、そして色を変えました。

(消しゴム印、色インク、和紙はがき)

No.993 頭の体操 その4(解答)

2017-09-05 | 




おもしろ印 頭の体操第四弾の解答です。

これは、万葉集の中から、柿本人麻呂の歌でした。

万葉集は、現存する最古の歌集です。7~8世紀にかけて作られたものです。

万葉仮名というもので書かれています。この時代、まだ仮名は出来ていません。漢字を崩して書いた、いまで言うと行書と草書の様な字です。

読みは、漢字の音を用います。

当て字です。「い」と読める漢字、井、胃、異、意、伊、…、は全部「い」なのです。

つまり仮名の出発点なのですが、ほぼ漢字です。しかもややこしいのは、訓読みが混じります。

今まで、学校教育の中で万葉集が出てきても、ちゃんと平仮名と漢字を使って表記してありますから、読むことができたと思いますが、実は本物は、現代人には簡単には読まないものなのです。

そんなわけで、この当て字の方法を活用させてもらったのが、この頭の体操ということですね。

さて、柿本人麻呂の歌

元の形では
「天海丹雲之波立月船星之林丹榜隠所見」

で、読み方は
「あめのうみに くものなみたち つきのふね ほしのはやしに こぎかくるみゆ」

で、漢字を交えて分かりやすくすると
「天の海に雲の波立ち月の船星の林に榜ぎ隠る見ゆ」

これに、柿本人麻呂と入れたのが、頭の体操その4の答えです。

意味は、
「天空の海に雲の波が立ち、月の舟が星の林に漕ぎ隠れていくのが見える。」ということです。

頭の体操としては、ちょっといろいろな意味で難しかったですね。

ところで、書の方は、半紙に書いた、ただのメモです。作品ではありませんよ。