海山の創作ノート

工房T 海山の書、印、絵、版画、工作、etc.日々の暮らしの中で出来た作品を紹介します。 さて、今日は何を作るかな。

No.2001 山

2020-12-11 | 




墨の状態がよいと、いろいろやってみたくなります。

書としては失敗したな、と思っても、一部を切り取るとおもしろいところがいっぱいです。

そんな一枚です。

(墨、画宣紙)

No.2000 書 「一二三」

2020-12-10 | 


書 「一二三」

No. 2000です。

一応、字を書くのが基本ですから、2000の節目はやはり書で。

前々から頭の中にあったものですが、この機会に一気に書いてみました。

今日は12月というのに温かいし風も弱い、絶好の外書日和です。

ご覧の通りの庭です。

しかも、下敷きも毛氈も何もなし。

地面というか、庭の煉瓦の上に直です。

折から紅葉した楓の葉っぱが落ちました。


なぜ外か。

まず、このタイプのものは墨が飛び散るので、家の中ではご法度です。

外で書くのは慣れていますが、テーブルを出して毛氈広げて…が普通です。

もちろん、今日もそのパターンです。

でも段々乾くのが待ちきれなくなって、空いてる所で書いてしまいました。

文鎮は、石や煉瓦。

ちょっと気に入ったのができました。

このままだと煉瓦にくっついてしまうので、完全に乾く前に外しますので、大丈夫です。


一二三、ホップ、ステップ、ジャンプ❗

これからまた、3000に向かって一歩づつです。


今後とも、よろしくお願いいたします。

(画宣紙半切)

No.1999 「志野草花文鉢」

2020-12-09 | 


「志野草花文鉢」

昨日、門司の出光美術館で、「狩野派と桃山の華」観てきました。

事前に、桃山の三巨匠を描いた小説三冊、狩野永徳の「花鳥の夢」、長谷川等伯の「等伯」、海北友松の「墨龍賦」を読んでおいたので、狩野派のことは勉強していました。

今回はこの三人のはなくて、永徳の子供、狩野光信がメイン。

「西王母・東方朔図屏風」は繊細で柔らかく美しい作でした。

ただ、ちょっと永徳と比べると物足りないかな?

「阿国歌舞伎図屏風」「南蛮人交易図屏風」「平家物語屋島の合戦・大阪夏の陣図屏風」が見ごたえありました。

案外良かったのが桃山のやきもの。

黄瀬戸、織部、伊賀、志野、朝鮮唐津、高取、上野、備前。

流石に出光、名品ばかりです。

その中から、完全に四角ではなくて丸みと厚みのあるどっしりとしたこの志野が特に良かったので、描いておきました。

(はがき、墨、顔彩)

No.1997 落書き

2020-12-07 | 


落書き

単なる落書き。

硯の下に置いていた使用済み封筒ですが、いつの間にかこんなになっていました。

いつものことですが、隙間時間やテレビを見ながら手を動かして落書きしていたものです。

作品として描いたものではなくて、こんなのができちゃった、って感じ。

思えば、子供の頃からやっている落書きは、絵の原点です。

案外おもしろいので、色でも入れてみようかと思います。

(A5判封筒)

No.1996 木の印材を作る・その2

2020-12-03 | 工作




木の印材を作る・その2

印材にするには、木を切っただけでは済みません。

印面、つまり印を彫る面を平らに整えなければなりません。

のこぎりを引く段階で、曲がっていたり歪んでいたりすると大変ですが、まっすぐ切れていると後はサンドペーパーでより平らにしていけばいいわけです。

まずは、80番200番400番と細かくして、最後に水ペーパー800番です。

これで、今回は四つ完成しました。

書画の印材ですが、版画では、小口版画ということになります。

印が出来上がれば、大きさ45~60㎜の楕円形の印。

結構大きい印です。

No.1995 木の印材を作る・その1

2020-12-02 | 工作




木の印材を作る・その1

木の印材です。

印ですから、軟らかい木ではいけません。

石印材ほどではないにしろ、ある程度の硬さがなければなりません。

これは太さ50~60㎜の椿の木の枝です。

もう25年ほど寝かしてあったものです。

カリンほどは硬くはないと思いますが、相変わらず、手のこですから、結構切るのは大変です。

でもゼットソーは強い味方。

もちろん、まっすぐに切るために治具も使います。

なんとか長さ7~8㎝くらいにカットしました。