【前回の続きです】
「…7:10…ショーは20分位だって言うから、今から行っても間に合わないだろうなァ…。」
食い終えたテンプラ屋の前で、見るからにしょんぼり残念そうな顔してナミが言った。
「まーしょーがねーよ♪これも運命だと思ってあきらめ――ぐええっっっ…!!!!」
「責任を摩り替えるな!!!!あんたがあんたがあんたがあんたが!!!!最後まで意地汚く噛付いてるから!!!!一体どんだけ食や満足するってのよもォーー!!!!」
「…ぶっっ苦じっっ…!!!止め…首じめんな…!!!ズドッブ!!ズドーーッブ…!!!」
「何時までもグダグダ言ってんじゃねェよナミ。たかがショーの1つや2つ見逃したくれェで人生大きく変んねェだろが。」
「変んのよ私はァ!!!」
「変んのかよ!??」
「……まァ良いわ…確かに何時までも悔しがってたって、時間を元に戻せる訳で無し…次の8時から行われる『ゴスペルライブショー』に懸けるわ!」
「ってまだショー観る気かよ!?…いいかげん、疲れたぞ俺は…。」
「未だ時間まで間が有るし…行く頃にはコンサートもう終ってるだろうけど…取敢えず食後の散歩がてら、パレスの方まで行くわよ!」
「………食後の散歩って……何回させりゃ気が済むんだよ!?おい!!」
しかめっ面して文句こぼしてるゾロを全く無視して、ナミが歩き出す。
店の裏に在る通りを、1人でどんどん歩いて行っちまう。
置いてかれちゃ困るんで、急いで後を追ってく…なんせコテージのカギ持ってんのナミだし。
後ろ振り返って見たら、しぶしぶといった感じではあったけど、ちゃんとゾロも付いて来てた。
その通りは今まで見て来たのとは全然違って、人の姿の見えない静かな場所だった。
幅の広い坂道で、店なんて1けんも無い。
両はじには背の高ェ木が、ずーっと上まで並んで立ってる。
枝には電飾が付けられてて、赤・白・緑とてんめつしてて、すんげーきれーだった。
まるで光の林だ。
「綺麗でしょう?『レンブラント通り』って言うんだって。『レンブラント』って言うのは、オランダ絵画の巨匠の名前。」
「なんか、ガキん時ナミと読んだ、おとぎ話に出て来た1場面みてーだな。」
「え?そんな話読んだっけ?ルフィ?」
『階段を下りると、人通りの無い、広い並木道が、遠くまで続いていました。
立並んだ木の葉っぱは、どれも銀で出来ていて、目がくらむほど、まぶしくかがやいています。
12人のお姫様の後を追っていた兵隊は、マントの影からうでをのばし、しょうことして枝を1本折り取りました。
――ぽきーん
進む内に、大通りの並木は、今度は金の葉っぱに変りました。』
「ああ!グリム童話の『破れた踊り靴』ね!12人のお姫様の行く先を知る為、後を追ってった兵隊が、銀や金やダイヤの並木道を進む場面…夢の有る、素敵な話だったわァ…。」
「そうか?どっちかっつうと極めて俗っぽい、欲に塗れた話に聞えるけどな。」
「うん!私も、見てて思い付いたわ!
その人通りの無い、広い並木道は、遠く遠く、黄金色に光り輝く宮殿へと続いていました。
並木は残らず黄金で出来ていて、枝にはルビーやダイヤやエメラルドが、鈴生りに光り輝いていました。
…どお?私ってメルヘン作家の才能有ると思わない??」
「すげーなナミ!赤・白・緑に光る電飾見て、ルビーやダイヤやエメラルド想像するなんて俺には出来ねーよ!」
「子供向けでは無ェよな。大人のメルヘン目指した方が良いぜ?」
「どおいう意味よそれ!??」
キラキラ光る林を抜けた前には、ナミの言った通りに、黄金色に輝くきゅうでんが在った。
きゅうでんの前には驚くくれェ大勢の人が居た。
それが、俺達が門をくぐるのとは入れ替わりに、門から出て坂道を下りて行っちまう…
「…どうやら丁度、クリスマスコンサートが終了したようね。」
ナミがボソッとつぶやいた、その顔に悔しさがにじみ出てる。
……ここで何か言うとタケヤブ、もといヤブヘビになりそうだからだまっておこう。
どんどんどんどん俺達の横を人が通り過ぎて、坂道を下りて行く。
あっという間に、きゅうでん前には数えるほどしか人が居なくなった。
「…きれーーなきゅうでんだなーーー……。」
「日本じゃねェみてェだな。」
「『パレスハウステンボス』って言ってね。このハウステンボスのシンボルで、モデルはオランダ、デンハーグに建築された王家の宮殿なんだって。この前庭も素晴しく綺麗だけど、ガイド載ってる写真観ると、後庭はまた更に美しいみたいよ。行ってみよう!」
ナミの言う前庭を抜けて、きゅうでんの中を通って後庭に出る。
観た瞬間、俺達全員「ほえーーー…!!!」とか「ふあーーー…!!!」とか……何てェの??言葉が上手く出て来なかった。
庭の真ん中には輝くでっかい噴水が在って、噴き上がる水は高くなったり低くなったり。
その前にはピカピカ光るクリスマスツリー??が何本も立ってる。
きれーな彫刻もあちこちに立ってる、ナミが言うにはギリシャ神話に出て来る神様らしい。
庭全体を囲むみてーな光のトンネル。
庭そのものがまるで、暗い夜の下で光り輝く絵みてェに見えた。
「……ビビに写真撮って送んなきゃ!!それとロビン先生にも!!」
「あ!!俺もとる!!とってウソップとサンジに見せねーと!!!」
「こりゃ…見事以外に言葉が出て来ねェよ…!」
写真をとりながら庭をうろつく。
ナミがトンネルくぐって庭1周しようってんで、そうする事にした。
「トンネルと言うか『アーチ』ね。『緑の回廊』って呼び方されてるみたい。光のアーチを潜って庭内1周出来るなんて、素晴しい設計だわ!」
トン…アーチはUの字みてェな形してて、所々開いた窓から景色が観えるように造ってあった。
くぐりながら、俺達は何枚も写真をとった。
きゅうでんをバックにしてもとった。
庭で写真をとってる人は俺達以外にも結構いて、さつえいには大分時間がかかった。
気が付けば次のショーが始まる10分前、またナミにせかされて、来た坂道を駆け足で下りてった。
ショーは港街のステージでやるって事で、戻って来た時にはまたすっげー人だかりが出来てた。
ステージは、初めてここに来た時に見た海賊船の前に、造られていた。
海ぞく船にも光が点っててきれーになってる。
広場だったんで、大勢客が入ってても、座る場所は見つかった。
ってかイスなんて並べてある訳でなく(あ、でも後ろに有るレストランの野外席座るって手も有ったってか…ステージからは遠くなるけど)、ステージ前てきとーに座るって感じだったからな。
座ってからちょっとして、やかましいくれェ大きな音楽が鳴り響いた。
クリスマスツリーや青くでっかい三日月で飾られた白いステージに、1、2、3……え~~と10人近くの歌手が上がって来た。
音楽に負けねェくれェの大声で歌う。
どいつもメチャクチャ歌上手ェ!!英語だから何て歌ってるか全然解んねェけど!
「あいつら黒人か!?」
「ゴスペルソングは元々、黒人ブルースやジャズに、聖歌の要素が加わって生まれたものだもの。本場のニューヨークから来たゴスペルグループ、『ハーレムメッセンジャー』だって!」
「どいつも歌上手ェな~!!何て歌ってんのか解んねェけど、ノリ良いし楽しいし俺好きだぞ♪♪」
「本当ねー♪どの人も声量が有って曲もリズム良くって、やっぱり本場のミュージシャンって感じで凄いわよね!」
「マイク要らねェんじゃねェか?はっきし言って。」
言葉は全然解んねェ。
でも歌が上手ェ事は良く解った。
自然とノッて手びょうし打っちまってた。
向うも言葉だけでなく、ジェスチャーで伝えて来た。
「立って!」と言ってるらしい。
言われた通り立ってやる。
周りに居る客も立ち上がる。
ゾロとナミも無理やりうで引張って立ち上がらせる。
「肩組んで!」とも言って来たんで、肩を組む。
恥ずかしがってたけど、ゾロとナミにも肩を組ませた。
俺の右にゾロ、ゾロの右にナミ、3人で肩を組む。
俺の左は知らない奴だったけど、こいつとも肩を組む。
肩を組んだまま、全員、右に左に体をゆらす。
オー!ハッピーデー♪
オー!ハッピーデー♪
…ああ、これなら俺にも解る!
――幸せな日、楽しい日。
やっぱりプロはすげェな。
歌上手ェだけでなく、ノせ方も上手ェ。
いつの間にか周り中立って肩組んで一緒に歌ってる。
「ミュージシャンって良いよな!歌だけで世界中渡って行ける!」
「…言われてみりゃ、そうだな。身一つ、ただ己の才能のみで渡る…憧れる生き方だ。」
「だから俺は、音楽家を仲間にしてェんだ!!!」
――………へ?何で…???
「………音楽家??音楽家を仲間にして何するってんだ??」
「何あんた?音楽家の友達が欲しかったの??」
「あ、いや……俺も何でこんな事言ったのか、自分でもよく解んねェってか…」
「自分で言っといて解んねェのか!?――おっかしな奴だな!」
「本っ当!」
ゾロとナミがあきれたように笑う。
俺も……よく解んねーけど、とりあえず笑っといた。
Oh!Happy dayー♪
Oh!Happy dayー♪
――今日は良き日、
神様に、この出会いを感謝します――
【その13に続】
…ルフィの言う海賊船は、海賊船では有りません……再度、念の為。(汗)
写真の説明~、光の宮殿(パレスハウステンボス)、門前より…この素晴しさは、行って観なけりゃ解りません!!
「…7:10…ショーは20分位だって言うから、今から行っても間に合わないだろうなァ…。」
食い終えたテンプラ屋の前で、見るからにしょんぼり残念そうな顔してナミが言った。
「まーしょーがねーよ♪これも運命だと思ってあきらめ――ぐええっっっ…!!!!」
「責任を摩り替えるな!!!!あんたがあんたがあんたがあんたが!!!!最後まで意地汚く噛付いてるから!!!!一体どんだけ食や満足するってのよもォーー!!!!」
「…ぶっっ苦じっっ…!!!止め…首じめんな…!!!ズドッブ!!ズドーーッブ…!!!」
「何時までもグダグダ言ってんじゃねェよナミ。たかがショーの1つや2つ見逃したくれェで人生大きく変んねェだろが。」
「変んのよ私はァ!!!」
「変んのかよ!??」
「……まァ良いわ…確かに何時までも悔しがってたって、時間を元に戻せる訳で無し…次の8時から行われる『ゴスペルライブショー』に懸けるわ!」
「ってまだショー観る気かよ!?…いいかげん、疲れたぞ俺は…。」
「未だ時間まで間が有るし…行く頃にはコンサートもう終ってるだろうけど…取敢えず食後の散歩がてら、パレスの方まで行くわよ!」
「………食後の散歩って……何回させりゃ気が済むんだよ!?おい!!」
しかめっ面して文句こぼしてるゾロを全く無視して、ナミが歩き出す。
店の裏に在る通りを、1人でどんどん歩いて行っちまう。
置いてかれちゃ困るんで、急いで後を追ってく…なんせコテージのカギ持ってんのナミだし。
後ろ振り返って見たら、しぶしぶといった感じではあったけど、ちゃんとゾロも付いて来てた。
その通りは今まで見て来たのとは全然違って、人の姿の見えない静かな場所だった。
幅の広い坂道で、店なんて1けんも無い。
両はじには背の高ェ木が、ずーっと上まで並んで立ってる。
枝には電飾が付けられてて、赤・白・緑とてんめつしてて、すんげーきれーだった。
まるで光の林だ。
「綺麗でしょう?『レンブラント通り』って言うんだって。『レンブラント』って言うのは、オランダ絵画の巨匠の名前。」
「なんか、ガキん時ナミと読んだ、おとぎ話に出て来た1場面みてーだな。」
「え?そんな話読んだっけ?ルフィ?」
『階段を下りると、人通りの無い、広い並木道が、遠くまで続いていました。
立並んだ木の葉っぱは、どれも銀で出来ていて、目がくらむほど、まぶしくかがやいています。
12人のお姫様の後を追っていた兵隊は、マントの影からうでをのばし、しょうことして枝を1本折り取りました。
――ぽきーん
進む内に、大通りの並木は、今度は金の葉っぱに変りました。』
「ああ!グリム童話の『破れた踊り靴』ね!12人のお姫様の行く先を知る為、後を追ってった兵隊が、銀や金やダイヤの並木道を進む場面…夢の有る、素敵な話だったわァ…。」
「そうか?どっちかっつうと極めて俗っぽい、欲に塗れた話に聞えるけどな。」
「うん!私も、見てて思い付いたわ!
その人通りの無い、広い並木道は、遠く遠く、黄金色に光り輝く宮殿へと続いていました。
並木は残らず黄金で出来ていて、枝にはルビーやダイヤやエメラルドが、鈴生りに光り輝いていました。
…どお?私ってメルヘン作家の才能有ると思わない??」
「すげーなナミ!赤・白・緑に光る電飾見て、ルビーやダイヤやエメラルド想像するなんて俺には出来ねーよ!」
「子供向けでは無ェよな。大人のメルヘン目指した方が良いぜ?」
「どおいう意味よそれ!??」
キラキラ光る林を抜けた前には、ナミの言った通りに、黄金色に輝くきゅうでんが在った。
きゅうでんの前には驚くくれェ大勢の人が居た。
それが、俺達が門をくぐるのとは入れ替わりに、門から出て坂道を下りて行っちまう…
「…どうやら丁度、クリスマスコンサートが終了したようね。」
ナミがボソッとつぶやいた、その顔に悔しさがにじみ出てる。
……ここで何か言うとタケヤブ、もといヤブヘビになりそうだからだまっておこう。
どんどんどんどん俺達の横を人が通り過ぎて、坂道を下りて行く。
あっという間に、きゅうでん前には数えるほどしか人が居なくなった。
「…きれーーなきゅうでんだなーーー……。」
「日本じゃねェみてェだな。」
「『パレスハウステンボス』って言ってね。このハウステンボスのシンボルで、モデルはオランダ、デンハーグに建築された王家の宮殿なんだって。この前庭も素晴しく綺麗だけど、ガイド載ってる写真観ると、後庭はまた更に美しいみたいよ。行ってみよう!」
ナミの言う前庭を抜けて、きゅうでんの中を通って後庭に出る。
観た瞬間、俺達全員「ほえーーー…!!!」とか「ふあーーー…!!!」とか……何てェの??言葉が上手く出て来なかった。
庭の真ん中には輝くでっかい噴水が在って、噴き上がる水は高くなったり低くなったり。
その前にはピカピカ光るクリスマスツリー??が何本も立ってる。
きれーな彫刻もあちこちに立ってる、ナミが言うにはギリシャ神話に出て来る神様らしい。
庭全体を囲むみてーな光のトンネル。
庭そのものがまるで、暗い夜の下で光り輝く絵みてェに見えた。
「……ビビに写真撮って送んなきゃ!!それとロビン先生にも!!」
「あ!!俺もとる!!とってウソップとサンジに見せねーと!!!」
「こりゃ…見事以外に言葉が出て来ねェよ…!」
写真をとりながら庭をうろつく。
ナミがトンネルくぐって庭1周しようってんで、そうする事にした。
「トンネルと言うか『アーチ』ね。『緑の回廊』って呼び方されてるみたい。光のアーチを潜って庭内1周出来るなんて、素晴しい設計だわ!」
トン…アーチはUの字みてェな形してて、所々開いた窓から景色が観えるように造ってあった。
くぐりながら、俺達は何枚も写真をとった。
きゅうでんをバックにしてもとった。
庭で写真をとってる人は俺達以外にも結構いて、さつえいには大分時間がかかった。
気が付けば次のショーが始まる10分前、またナミにせかされて、来た坂道を駆け足で下りてった。
ショーは港街のステージでやるって事で、戻って来た時にはまたすっげー人だかりが出来てた。
ステージは、初めてここに来た時に見た海賊船の前に、造られていた。
海ぞく船にも光が点っててきれーになってる。
広場だったんで、大勢客が入ってても、座る場所は見つかった。
ってかイスなんて並べてある訳でなく(あ、でも後ろに有るレストランの野外席座るって手も有ったってか…ステージからは遠くなるけど)、ステージ前てきとーに座るって感じだったからな。
座ってからちょっとして、やかましいくれェ大きな音楽が鳴り響いた。
クリスマスツリーや青くでっかい三日月で飾られた白いステージに、1、2、3……え~~と10人近くの歌手が上がって来た。
音楽に負けねェくれェの大声で歌う。
どいつもメチャクチャ歌上手ェ!!英語だから何て歌ってるか全然解んねェけど!
「あいつら黒人か!?」
「ゴスペルソングは元々、黒人ブルースやジャズに、聖歌の要素が加わって生まれたものだもの。本場のニューヨークから来たゴスペルグループ、『ハーレムメッセンジャー』だって!」
「どいつも歌上手ェな~!!何て歌ってんのか解んねェけど、ノリ良いし楽しいし俺好きだぞ♪♪」
「本当ねー♪どの人も声量が有って曲もリズム良くって、やっぱり本場のミュージシャンって感じで凄いわよね!」
「マイク要らねェんじゃねェか?はっきし言って。」
言葉は全然解んねェ。
でも歌が上手ェ事は良く解った。
自然とノッて手びょうし打っちまってた。
向うも言葉だけでなく、ジェスチャーで伝えて来た。
「立って!」と言ってるらしい。
言われた通り立ってやる。
周りに居る客も立ち上がる。
ゾロとナミも無理やりうで引張って立ち上がらせる。
「肩組んで!」とも言って来たんで、肩を組む。
恥ずかしがってたけど、ゾロとナミにも肩を組ませた。
俺の右にゾロ、ゾロの右にナミ、3人で肩を組む。
俺の左は知らない奴だったけど、こいつとも肩を組む。
肩を組んだまま、全員、右に左に体をゆらす。
オー!ハッピーデー♪
オー!ハッピーデー♪
…ああ、これなら俺にも解る!
――幸せな日、楽しい日。
やっぱりプロはすげェな。
歌上手ェだけでなく、ノせ方も上手ェ。
いつの間にか周り中立って肩組んで一緒に歌ってる。
「ミュージシャンって良いよな!歌だけで世界中渡って行ける!」
「…言われてみりゃ、そうだな。身一つ、ただ己の才能のみで渡る…憧れる生き方だ。」
「だから俺は、音楽家を仲間にしてェんだ!!!」
――………へ?何で…???
「………音楽家??音楽家を仲間にして何するってんだ??」
「何あんた?音楽家の友達が欲しかったの??」
「あ、いや……俺も何でこんな事言ったのか、自分でもよく解んねェってか…」
「自分で言っといて解んねェのか!?――おっかしな奴だな!」
「本っ当!」
ゾロとナミがあきれたように笑う。
俺も……よく解んねーけど、とりあえず笑っといた。
Oh!Happy dayー♪
Oh!Happy dayー♪
――今日は良き日、
神様に、この出会いを感謝します――
【その13に続】
…ルフィの言う海賊船は、海賊船では有りません……再度、念の為。(汗)
写真の説明~、光の宮殿(パレスハウステンボス)、門前より…この素晴しさは、行って観なけりゃ解りません!!