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角田光代/八日目の蝉

2011年03月31日 | 小説

角田光代 著 八日目の蝉を読みました。



逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるだろうか…。

東京から名古屋へ、女たちにかくまわれながら、小豆島へ。

偽りの母子の先が見えない逃亡生活、そしてその後のふたりに光はきざすのか・・・。


野々宮希和子は不倫相手の生後6か月になる赤ちゃんを連れ去り逃亡し、自分の娘”薫”として育て始める。

そして彼女は3年半もの間、逃亡生活を続けた。 

誘拐された娘の”薫”は、理不尽な逃亡生活に付き合わされながらも、 あふれるほどの愛情をいっぱいに受けてまっすぐに育っていた。

しかし唐突に逃亡劇は終わってしまう。


希和子の逮捕と共に本当の親元へ帰され、今は大学生となった”秋山恵理菜”。

恵理菜もまた妻子ある男の子供を身ごもる・・・。

さまざまな事件や環境の
中でも、必死に生きていくことの力強さ、人の営みの尊さを感じさせる一冊です。

「八日目の蝉」というタイトルがとても奥が深いのですが、その意味とは・・・。

第二回中央公論文芸賞受賞作。

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