「雪が降る」を読みました。
母を殺したのは、志村さん、あなたですね。
少年から届いた短いメールが男の封印された記憶をよみがえらせた。
苦い青春の日々と灰色の現在が交錯するとき放たれた一瞬の光芒をとらえた表題作をはじめ、
取りかえようのない過去を抱えて生きるほかない人生の真実をあざやかに浮かびあがらせた、珠玉の六篇。
「テロリストのパラソル」で史上初の
渋谷センター街と云う地名を聞いた事がある方は多いと思います。
渋谷センター街といえば若者文化の発祥地として有名です。
また過去には変造テレカや合法ドラックを売る外国人露天商がはびこる「怖い街」「汚い街」という危険なイメージがついていました。
そのイメージを払拭しようと2011年にバスケットストリートと改名したのですが、残念ながらいまだに定着していないようです。
さて、場所は変わってこちらは新宿は歌舞伎町です。
新宿にもセンター街があるのを知っていましたか?
ネオン煌めく歌舞伎町の裏路地・・・。
1951年からあると云うこの通りが新宿センター街「思い出の抜け道」です。
馳星周の小説「不夜城」の主人公、劉健一が経営する「カリビアン」というバーがこの路地にある設定になっていました。
実は、この通りはHさんにとってもまさに”思い出深き”抜け道なのです。
と云うのも、この通りの突き当りにHさんが上京した当時から通っている小料理屋さんがあります。
女将さんが一人で切り盛りしている小さなお店です。
Hさんが、東京のある会社に就職して、当時の先輩に連れて来られたのが始まりで、それから何かに付けて通い続けてかれこれ35年になります。
その女将さんはHさんが上京してから現在に至るまでの波乱万丈?の人生を知っている唯一無二の人と言っても過言ではありません。
Hさんにとっては”新宿のお袋さん”と呼べる存在です。
上京したばかりでまだ東京の右も左も判らない中で唯一安心して飲める店でした。
このお店には様々な人たちが来ます。
普通のサラリーマンも来れば、出勤前のホステスさん、仕事を途中で抜け出して息抜きに来る近所の店のマスター、当時はバブルで景気が良かった不動産屋、新宿の地主さん、ギターを持った流しの演歌歌手、ちょっと強めのお兄さんまで・・・
Hさん一人で飲みに来てカウンターの隅に座り、それらの人たちと女将さんとのやりとりを聞いているだけでいい社会勉強になりました。
その内に何人かの人たちとも顔見知りになって、ますます通うようになりました。
最近はなかなか行く機会がなかったのですが、先日、久々に女将さんはどうしているのか気になって行って見ました。
まず、路地の入口から店の灯りが見えたので一安心・・・。
この店の暖簾、開店十周年のお祝いに当時の常連さん達がみんなでお金を出し合って寄贈したものです。
寄贈した人たちの名前が書かれています。
もちろんHさんの名前も・・・。
女将さん元気かな~と擦りガラス戸を開けると・・・。
カウンター席と一畳ほどの小上りがあり、お客さんは10人程で一杯になる小さなお店。
”あら~! Hちゃん、来てくれた~!! 元気だったの~!”と女将さんの声が!!
今年で77歳になったと云う女将さんに、逆にHさんの方が元気だったのかと心配されてしまいました・・・。
Hさんが東京でこれまで仕事を続けてこれたのも、こんな元気な女将さんとの出会いがあったからです。
人と人との出会いは大切にしたいものですね~。
「サスツルギの亡霊」を読みました。
カメラマンの矢島拓海のもとに届いた一葉の絵はがき。
差出人は二年前に南極で死んだはずの兄だった。
時を同じくして、拓海に越冬隊への密着撮影の仕事が舞い込んでくる。
「死の真相を知りたければ南極に行くといい」。
これは偶然なのか、それともあいつが―。
冷たく広大な“密室”で、過去の事件が甦る。
神山作品を読むのは「カタコンベ」以来2冊目です。
「カタコンベ」の舞台となっていたのは洞窟!
その洞窟内での救出&脱出を描いた冒険ミステリー作品で歴代最年少で江戸川乱歩賞を受賞しました。
そして、本作の舞台は何と!南極!!
東オングル島、雪と氷に閉ざされた巨大な密室で南極観測越冬隊に様々な事件が起こる・・・。
それらの事件は2年前に行方不明となった兄と関係があるのか・・・。
南極にある日本の施設や観測隊の生活などが克明に、リアルに描かれています。
相変わらず文章が読みやすくてサクサク読めました。
しかし、謎解きとしてはそれ程ヒネリは無かったです。
この小説の満足度:☆☆☆
昨日は職場のゴルフコンペを野田パブリックゴルフ場 けやきコースで行いました。
8組32名のゴルフコンペです。
Hさんがこのコースでプレーするのは3回目です。
比較的距離の短いホールが多い林間コースでその分曲げて林に入れると大叩きをしかねません。
INコース10番ホール284ヤードPAR4からスタート!
1打目当たりは良かったのですが途中で多少スライスがかかり、いきなり林の中へ・・・。
案の定、グリーンは狙えず、結局ダボ発進!
続く、11番でもドライバーを曲げて林へ・・・。 トリプルも叩いた・・・。 ダメじゃこりゃ~!
12番ホール118ヤードPAR3でようやくパーをゲットします!
しかし、その後もショットが安定せずボギーとダボばかり・・・
INコースは51でホールアウトです。
昼食でラーメンでも食べて気を取り直そうとしましたが、そのラーメンがメニューに無い・・・。
らーめんが活力源なのに・・・。
OUTコースはPAR3が3ホールありPAR35の変則コースです。
前半の轍は踏むまいとコントロールショットを狙いますがそうは上手くはいきません・・・。 ダボ発進・・・。
それから踏ん張ってボギーが3つ。
ショートホールでパーを拾って、やっと一息!
その後、トリも叩きましたが、最後のPAR3でパーを取り戻し、OUTコースは46でホールアウト!
ん~、このスコアーがINコースでも出ていれば、いいゴルフだったんですけどね~!
次回は95切りを目指します!!
昨日はHさんの事務所が入っている建物で防災訓練がありました。
この防災訓練は毎年春と秋に年2回行われています。
地震により館内で火災が発生したとの想定での避難訓練です。
エレベーターは使用できませんとの事で階段で避難場所まで行きます。
昨日は生憎の雨模様で屋外ではなく屋内の避難場所へ集合!
その避難場所には、様々な防災グッツが展示されていました。
大人3日分の食糧と水、手回しバッテリー付の懐中電灯、救急セット、防寒グッツに簡易トイレ等々。
防災グッツも実際に手に取ってその説明書きを読むと色々と工夫されていて進化しているのが判りますね~。
そんな事があって、我が家に帰宅・・・。
早速、家人に我が家の防災グッツの備えは大丈夫かどうか確認した処・・・
”沢山買い込んであるから大丈夫!”との答えが・・・。
お~! 流石は家人! 100円ショップの常連さんだけの事はある!?
しかし、その後で、家人が一言・・・
”でも、非常用持出袋にいっぱい詰め込み過ぎて、私じゃ持てないかも・・・。”
おォ~いッ!!
仕事&ゴルフ仲間のSさんがHさんの事務所に紙袋をぶら下げてやってきました。
Sさん: ”Hさん、これ、プレゼント。 あげるよ!”
Hさん: ”え~! 何これ? 何かプレゼントを貰えるような事があったけ?”
と、Sさんがニヤニヤしながら・・・
”実はこの間、4人でゴルフに行ってホールインワンを出しちゃったんだよ~! これはそのお祝い! 御裾分けだよ!” との事。
何でも、150ヤードのショートホールで、そこそこのショットしして、グリーンへ行ってみたらボールが見当たらず・・・
周りをみんなで探し回ったあげくに、ひょっとしてと思い、ホールを覗いたら・・・
何と! ボールが入っていたそうです!!
もちろん、Sさんにとっては初めての経験です。
”ホールインワン保険に入っていないので、あんまり他の人には言えないけどさ~。 永久スクラッチのHさんには一応報告しておくよ~!”との事。
りっぱな熨斗まで付けちゃって、よっぽど嬉しかったのでしょうね~!
ちなみに中身は色々なゴルフグッズの詰め合わせでした。
Hさんもゴルフを始めてからかれこれ20年になりますが、もちろん!未だ過ってホールインワンを出した事はありません・・・。
一時期は、まさかに備えてホールインワン保険にも入っていたんですけどね~。
日本の保険会社では、ホールインワンが出る確率を8,000~14,000分の1で計算しているそうです。
仮に、8,000分の1の確率で出るとした場合には・・・
1ラウンドでパー3のホールが4ホールありますから・・・
8,000÷4=2,000ラウンドに1回の確率です。
月一ゴルファーのHさんに当てはめると、年間12ラウンドなので・・・
2,000ラウンド÷12ラウンド=167年に1度!!
やっぱり、生きている内には、ありえねェ~や!!
「まほろ駅前番外地 」を読みました。
東京都南西部最大の町・まほろ市の駅前で便利屋を営む多田と、高校時代の同級生・行天。
相変わらず、汚部屋清掃、老人の見舞い、庭掃除に遺品整理、子守も料理も引き受ける多田便利軒。
ルルとハイシー、星良一、岡老人、田村由良ら、お馴染みの愉快な奴らも健在。
多田・行天の物語とともに、脇役たちが主人公となるスピンアウトストーリーを収録。
直木賞受賞作『まほろ駅前多田便利軒』の続編です。
前作では脇役だった人たちの視点で描かれた7つのストーリー。
もちろん、主役の二人も登場します。
前作と同様に、どこか懐かしく、まったりとした空気感がいいですね~!
曾根田のばあちゃんの若き日のロマンス「思い出の銀幕」がよかったです。
インパクトには欠けるけど、たまにはこんな小説もいいか・・・。
この小説の満足度:☆☆☆
富樫倫太郎の軍配者シリーズを読み終わりました。
シリーズ物は一度嵌まると、結末を見ないと気が済まないですね~。
そして結末を知って、これで終わりかと思うと”面白かったな~!”と思うと同時に何故か寂しい気持ちになります。
そんなシリーズ物の中でHさんが続編を楽しみにしていたTVドラマのシリーズ物2作品が最近リリースされました。
まずは、米TVドラマの『 HOMELAND / ホームランド シーズン3 』です。
CIA の女性エージェント、キャリー・マティソンとイラク赴任中に8年間 消息不明となっていて、その後アルカイダの基地から奇跡的に救出され英雄として帰還したブロディの物語。
キャリーはブロディがアルカイダのテロ計画に関与しているスパイだと疑い独自の調査を開始するが・・・。
シーズン3はシーズン2の最終話で起こった、CIA長官エスティースを含む219人の死者を出したCIA本部爆破テロ事件。
第二の9.11と呼ばれるようになった大規模テロにより、壊滅的な打撃を受けたCIAの威信は地に失墜した状態から幕を開ける・・・。
取りあえず、シーズン3を3話まで観ましたが・・・
や~、いきなり騙されました!!
早くも、”え~! こんな事に~!” みたいな、どんでん返しがあって・・・
今後の展開が楽しみです!
そして、もう1作品は日本のTVドラマシリーズ物です。
西島秀俊主演で、10月16日よりTBS系列でスタートしたTVドラマ『MOZU Season2~幻の翼~』。
こちらは、1話が放映されたばかりですが、死んだはずの新谷和彦が実は生きていた・・・。
原作を読んであらすじは知っていますが、TVドラマではどうなってゆくのかが楽しみです!
秋の夜長に・・・ではありませんが、この2本を見るだけで当分楽しめそうです。
そして、12月にはあの「24 TWENTY FOUR」の新シリーズ「24-TWENTY FOUR - リブ・アナザー・デイ」がリリースされるそうです。
これで正月まで楽しめます!!
昨晩は小江戸・川越祭りを見物に行ってきました。
川越祭りは360年以上の伝統を誇る川越氷川神社の祭礼で国の重要無形民俗文化財に指定されています。
祭り見物の前にお腹が空いてきたので、川越銘菓をいただきます!
川越と云えばお芋です。 そのお芋を使った人気の和菓子がこちらの「いも恋」。
蒸かし立てのアツアツをいただきます!
薄皮の中には粒餡と分厚い薩摩芋が! これは、旨ァーーーーーーいッ!!
さてさて、お祭りの方へ・・・
山車は各町ごとに合計21台もあります。
それぞれの山車の上部には歴史や民話に基づいた人形が乗せられています。
どの山車も見事な装飾ですね~!!
山車の正面には笛や太鼓、鉦を持った囃し子が乗り、その祭り囃しに合わせてお面を付けた踊り子が踊ります。
いいな~! 祭囃子!!
心が浮き浮きとしてきますね~!!
遠くから山車が交差点に近づいてきました。
交差点では違う山車が待ち受けています。
そして、山車と山車とがすれ違う時に、お互いに正面を向き合い、町同士の挨拶として囃しを打ちあいます!
「曳っかわせ」と呼ばれるこの様子はなかなかの圧巻です!!
曳き手の提灯が乱舞し、囃し方への声援が飛び交い、祭りのムードは最高潮に達します!!
祭~りだ~♪ 祭~りだ~♪ 思わず心の中で歌っちゃう!?
こうして祭り見物をした後は、蔵造りの町並みを通って・・・
川越のシンボルタワー「時の鐘」を見物。
のどが渇いたので地元の酒屋さんの店先で生の地ビールを頂きます!!
これがまた、旨ァーーーーーーいッ!!
川越祭りは本日も開催されています。
富樫倫太郎 著 「謙信の軍配者」を読みました。
曾我冬之助は新たに宇佐美姓を名乗り、若き長尾景虎(上杉謙信)の軍配者となる。
しかし実際に戦況を支配していたのは「毘沙門天の化身」景虎その人だった。
常識外れの発想で勝ち続ける天才・景虎に、足利学校の兵法は通用するのか?
冬之助の旧友・山本勘助が率いる武田軍との攻防が続く―。
軍配者シリーズ第三弾にして完結編です。
風魔小太郎,山本勘助,そして宇佐見定行。
足利学校で共に軍楽を学び、生涯の友として、ライバルとして戦場で相見えることを誓った三人。
三人三様の生き方をしながらも人生の節目節目で再び出会う事になる・・・。
完結編は上杉謙信の軍配者となった宇佐見定行(曾我冬之助)の登場です!
が・・・
この物語の主役は宇佐見定行と云うよりも長尾景虎(上杉謙信)でした。
当時の常識を覆す天才的な閃きと倫理感で戦に挑む景虎!
それを迎え撃つのはご存知、武田信玄!
幾度となく繰り返された川中島の合戦を通して、景虎と定行、信玄と勘助の主従関係が描かれています。
さらに、サブストーリーの山本勘助一家の物語には思わずホロリ・・・。
ストーリーが変化に富んでいて、どんどん引き込まれて、一気読みです!
いや~、このシリーズは面白かったな~!!
時代物が苦手な方にもオススメです。
この小説の満足度:☆☆☆☆