先週、金曜日の夜、前の会社で私の部下だった若い連中と久々に飲み会がありました。
場所は新宿、私の行きつけの居酒屋です。
彼らは同期入社で今年、35歳と37歳。
その後遅れてやってきた後輩も34歳です。
それぞれ、現在の勤め先は違いますが今でも年に何回は集まって飲みます。
振り返ると、彼らとの出会いは・・・
その会社は社員30名ほどの小さな会社でした。
社長は、もともと、私が新入社員で入社した会社で上司だった人。
社長一人で起業し、その1年後、色々な巡り合せがあり、社員1号として私が入社しました。
新宿花園神社のすぐ側の木造2階建て共同洗面所・トイレで○○ビルジィングとは名ばかりの建物の6畳間1室を事務所にしてのスタートでした。
お金なし、人手なし、有るのは将来は会社を大きくしようと云う夢だけでした。
「若い頃の苦労は買ってでもしろ!」と云われますが、自分で選んだ道です。
私の他には社長しか居ませんから、1人で何でもやりました。
本来職人さんに頼まなければ出来ないような工事から、設計、見積、事務処理、客先営業も。
そんな経験が今の私の下地になっていますね。
苦労は無駄にはなりません!!
(苦労と思わないのが一番ですが・・・)
さて、その後、”1年に一人づつ社員を増やしていこう”と、即戦力となる人を一人づつ雇いながら、徐々に仕事を広げて行きました。
事務所も西新宿の当時、都庁建設予定地のそばの分譲マンションの1室に移転。
やがて業界トップの上場企業とも取引ができるようになりました。
そして、時代はバブル景気に突入。
会社の業績も大幅に伸び、都心中野に5階建ての自社ビルを建てるまでに成長しました。
それまでは、中途採用の社員だけでしたが、自社ビルも出来たし、会社として生え抜きの社員を育成しようとの思いで、大学新卒者の募集に踏み切りました。
中野サンプラザの会議室を借りて、会社説明会を実施した所、信じられない事に採用予定5名に対して50名以上もの参加者があり、その後の入社試験にも30名が応募してきました。
その入社試験の面接官の一人が私でした。
結局、応募してきた30名の中から7名を採用する事にしました。
その採用した新卒1期生の内の2人が彼らです。
会社の中では一番私が若かった事もあり、
入社後は彼らの教育係として、面倒をみる事になったのでした。
丁度、当時の私が今の彼らの年代。
35歳頃の事です。
つづく?・・・。
「ジェシー・ジェイムズの暗殺」
出演: ブラッド・ピット, ケイシー・アフレック, サム・ロックウェル
ジェシー・ジェームズ。
1880年代のアメリカでその名を轟かせた、合衆国史上最も有名なアウトロー。
10もの州で法の番人たちにその首を狙われながら、ロビン・フッドのように民衆から愛された男。
ロバート・フォード。
当時、誰にもその名を知られていなかった19歳の臆病な野心家。
ジェシーを心から崇拝する彼は、ジェシーの仲間となり、やがて友人となっていく。
そして、アメリカで最も卑劣な男として記憶される、あの事件へと向かっていくのだった…。
臆病な若者が、憧れの英雄の背中に向かって引き金を引くまでを描いた、緊迫の心理劇。
やたらと長い。
序盤は淡々と話が進んでいくので、かなり中だるみ。
また、ジェシー・ジェームズ自体を良く知らないのでイマイチ心に迫るものが無い。
が・・・
中盤からは、俄然、物語に引き込まれてしまう。
ブラッド・ピットが主演・製作を兼任し、鬼気迫る演技でベネチア国際映画祭最優秀男優賞を受賞。
この映画のお勧め度:☆☆☆
浅田次郎著
「天国までの百マイル 」を読みました。
主人公の城所(きどころ)安男は、自らの会社を倒産させて妻子とは別れ、今は知り合いの会社で働かせてもらっている。
いまや別れた妻子への仕送りもままならぬほど落ちぶれた中年男。
バーで働くフィリピン人ホステスのマリと一緒に生活している。
ある日、心臓病で入院する母を見舞った安男は、主治医から病状の深刻さを告げられ愕然とする。
子ども4人を女手一人で育て上げた母。
そのまま治療を続けても母の余命はごくわずか。
兄弟達はこのままで、と言う。
末っ子の安男は納得できず、借金して母を退院させ、謎の天才外科医にバイパス手術を施してもらう為に、千葉の鴨浦にあるサンマルク病院までの輸送に踏み切る。
衰弱した母をワゴン車に乗せた安男は
あらゆる過去と対峙し、今と対峙し、そして未来への希望を乗せて
100マイル(160km)の道のりをひた走る。
はたしてその先に奇跡は待っているのか――。
泣かせる作家・浅田次郎の作品です。
この本、昔から読みたいと思っていたのですが、いままで手に入らず読み逃していました。
先日、たまたま覗いた古本屋でゲットし、早速、読みました。
どん底に突き落とされた男が再び「幸福」を取り戻してゆく物語です。
病気の母を車に乗せて、100マイル離れた病院まで向かう道中でラジオから流れてきたのは昔懐かしいフォーク・ソング・・・
ピーター・ポール&マリーの「五百マイルも離れて」
If you miss the train I'm on
You will know that I am gone
You can hear the whistle blow
A hundred miles
A hundred miles, A hundred miles
A hundred miles, A hundred miles
You can hear the whistle blow
A hundred miles
この詩が出た時点でもうホロリです!
詩を見てメロディーが浮かんだ方は私と同世代以上ですね。
私が中学生の頃、深夜放送でよく流れていた曲。
「オールナイトニッポン」、「セイ!ヤング」懐かしいですね!
「オールナイトニッポン」のキャスターは当時のニッポン放送アナウンサーである糸居五郎、斉藤安弘、今仁哲夫、高岡寮一郎、常木健夫、高崎一郎の時代です。
「セイ!ヤング」はもちろん”レモンちゃん”でした。
「走れ歌謡曲」と云うのもありました!!
早めに寝て、夜中に起きては雑音まじりのラジオを朝まで聞いていました。
話がだいぶ脇道にそれてしまいました・・・。
バブル時代に一旗あげた男が、会社をつぶし、妻と別れ何もかもなくしてしまう。
何もかもなくしてしまったと本人が思っている時でも生きている限り誰かが支えてくれています。
お金がある頃には気がつかなかった他人の情けにお金がなくなって気がつきます。
お金があってもなくても変わらない母の愛情。
こんな自分を雇ってくれている昔の友人。
お金がある頃は見向きもしなかったデブのホステス。
離婚してからも母を慕う元妻。
この100マイルの旅を終えたとき主人公は生まれ変わります。
そして読者も主人公と共に感動的な旅をすることになります。
この本、お勧めです。
ちなみに、「五百マイルも離れて」の歌詞は・・・
もしもあんたが汽車に乗り遅れたら
私は行ってしまったと思って
汽笛が聞こえるでしょう
百マイルの彼方から
百マイル、百マイル、百マイル、百マイル
ほら、汽笛が聞こえるでしょう
百マイルの彼方から・・・
2番以降はこの本を読んでください。
「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」
製作国 アメリカ
日本公開: 2008年4月
20世紀初頭。
一攫千金を夢見る山師の男ダニエル・プレインヴューは、幼い1人息子を連れて石油の採掘を行っていた。
ある青年から、「故郷の広大な土地に石油が眠っている」と聞いた彼は、パートーナーのフレッチャーと共に米西部の小さな町、リトル・ボストンに赴き、安い土地を買占め、油井を掘り当てる。
そんな中、ポールの双子の兄弟で住人の信頼を一手に集めるカリスマ牧師イーライが、ダニエルへの警戒を強めていく。
しかし、油井やぐらが火事になり、幼い息子は聴力を失う。
精神に混乱を来した息子を、プレインビューは彼方の土地へ追いやってしまう・・・。
主人公は鉱山労働者から、石油を堀当て、石油王にまで上りつめた、冷酷で、強欲で、誰も信じず、富を得ることだけが生きがいの男
一方、格差社会が蔓延する世の中で理想論を訴え続ける執念の青年神父
対極的に位置する二人はいわば裏表の姿。
そして、ラストでこの二人が対峙する時・・・
また、やられた!!
最近のアカデミー賞受賞作のラストは
このパターンが多いな~。
ダニエルプレインビューの人生を圧倒的な迫力で演じていたダダニエル・デイ・ルイスが2008年アカデミー主演男優賞を受賞。
この映画のお勧め度:☆☆☆☆
「ノーカントリー」
出演: トミー・リー・ジョーンズ, ハビエル・バルデム
公開:2007年 アメリカ
メキシコ国境に近い砂漠でハンティング中に、偶然、死体の山に出くわしたルウェリン・モスは、大量のヘロインと現金200万ドルが残されているのを見つける。
危険を承知で大金を奪ったモスは逃走するが、すぐさま追っ手がかかる。
必死の逃亡を図るモスを確実に追い詰めて行くのは非情の殺し屋アントン・シガー。
シガーは邪魔者を次々と殺しながら執拗に彼の行方を追う。
そしてもう一人、厄介な事件に巻き込まれたモスを救うべく老保安官エド・トム・ベルが追跡を始めるのだった。
やがて、彼らの運命は予測もしない衝撃の結末を迎える…。
麻薬密売に絡む大金を手にしてしまった男。
その男を追う、非情な殺し屋。
そして、その殺し屋を追う、保安官。
ありがちな設定だが、すごい緊張感のまま2時間が過ぎる。
非情な殺し屋役を演じたハビエル・バルデムは「海を飛ぶ夢」で四肢不随で寝たきりの主人公を演じた時とはまったく違うキャラクターでとても同一人物とは思えない程の鬼気迫る演技でした。
そして、ラストが・・・。
やられた!!
第80回アカデミー賞最多4部門(作品賞・監督賞・助演男優賞・脚色賞)をはじめ、合計114の映画賞を受賞。
この映画のお勧め度:☆☆☆☆
お盆休み中に「プリズン・ブレイク シーズンⅢ」を観終わりました。
今回の「 シーズンⅢ」は7巻まででしたので、「 シーズンⅠ,Ⅱ」の12巻に比べるとあっと言う間に観終わった感じです。
「シーズンⅠ」では、えん罪で死刑囚となった兄の命を救うため、自ら犯罪者になり脱獄を決行。
「シーズンII」では、逃亡者の身となったマイケルが最大の敵、FBI捜査官のマホーンとやるかやられるかの知能戦を繰り広げる。
そして、この「シーズンIII」では、組織の策略にハマり再度刑務所送りとなったマイケルが、今度は赤の他人を助けるために、再び脱獄を図ります。
以前のように入念な準備をする時間もなれけば、ともに逃げる相手すら信頼できない、限りなく成功率の低い脱走計画。
しかもタイムリミットは、わずか1週間。
それでも、マイケルは成功させるしかない。
なぜなら、大切な人の命が懸かっているから・・・。
このシリーズの魅力は主人公マイケル・スコフィールドとその兄リンカーンを演じるウェントワース・ミラーとドミニク・パーセルも良いのですが、脇役に魅力ある人物が揃っている事ですね。
その中でも秀逸なのはセオドア・バッグウェル(通称“ティーバッグ”)。
アラバマ州で少年少女6人を殺害して服役。
サディスティックな両性愛者で、目的の為にはどんな犠牲も厭わぬ危険な性格。
「プリズン・ブレイク」の役柄の印象が強すぎる為か、
”プライベートの彼と遭遇した一般人が悲鳴をあげて腰を抜かした!”
という噂まである程です。
そんな“ティーバッグ”を演じているロバート・ネッパーは、「プリズン・ブレイク」に出演するまで、まったく無名の俳優だったそうです。
離婚暦のある妻の連れ子と5歳の息子を持つロバートが、あまりにも売れないために、俳優をあきらめ、公園の警備員の仕事に就こうと思ったときに舞い込んできたのが、運命のティーバッグ役だったのだとか。
苦労した分、芝居にも深みが出ているようですね。
実際は子煩悩パパで、「24 -TWENTY FOUR-」主演のキーファー・サザーランドと仲が良いそうです。
実際ははこんなに優しい笑顔の持ち主。
これからもこの俳優には注目です。
「プリズン・ブレイク シリーズ」まだ、観ていない方は是非!!
「HEROES」はファミリー向き、「プリズン・ブレイク」は大人向きです。
「道頓堀極楽商店街」とは、大阪の味、お好み焼き、たこ焼き、串カツをはじめとした40店舗以上のお店が入っている”味のテーマパーク”です。
「美味いもん食わしてくれまっせ!
おみやげも揃ってるし、一石二鳥や!」
が売り文句の場所です。
中ではミュージカルや芝居小屋での漫才も楽しむ事ができます。
老舗串カツ専門店「だるま」の出店もここにありました。
が・・・、どこの店も行列です。
もうバスの出発時間まで間がありません。
取り合えずお持ち帰りで「十八番のたこ焼」をゲット!
他にどこかすぐに食べれるお店はないかと探していたところ、
体のデカイ人が店の前で呼び込みをしていました。
なにやらTVで観た事のある人だなと思ったら、
あの大食いチャンピオンのジャイアント白田さんでした。
さっそく、ポニョHさん?
一緒に記念写真を撮って頂きました。
かなり、ミーハーなポニョHさんです。
註)ポニョHさんの身長が低い訳ではありません。
ジャイアント白田さんが大きいのです!
これが、大食いチャンピオン・ジャイアント白田さんお勧めの「肉汁うどん」です。
なぜか、昨日の夜からうどんばっかり食べてる・・・。
でも、味はまずまずでしたよ。
さて、そろそろ、バスへ戻る時間です。
戻る途中でまたしても大阪名物を発見!!
元祖「北極」のアイスキャンディーです。
「北極」は昭和20年の創業以来60余年、アイスキャンデー作り一筋。
昔も今も変わらぬ味、手づくりのアイスキャンデーです。
さて、デザートも食べたし、熱烈な阪神ファンに別れを告げて大阪を後にしました。
たったの1泊2日の旅だったのに、ブログにしたら1週間にもなってしまった!
「京都~大阪」の旅、全編の終了です。
再び「難波駅」に戻りました。
これから「難波」の周辺を散策します。
「難波」は各路線のターミナルをさす言葉として使用され、地域名としては「道頓堀」や「千日前」を含めた地域まで指すそうです。
まずは「道頓堀」へ。
有名な「戎(えびす)橋」周辺の「かに道楽の看板」や「グリコのネオンサイン」を観て、商店街をぶらりとしました。
店は閉店していましたが「くいだおれ太郎」の看板はまだそのままになっていました。
「道頓堀」と云えば忘れてならないのが「法善寺横町」です。
”包丁一本~ さらしに巻い~て ”の歌で有名ですね。
入口を入ってすぐの所に「夫婦善哉」の店がありました。
そして、「法善寺 水掛不動」です。
毎日水を掛けられているからでしょうか。
「水掛不動」はすっかり水苔に覆われていました。
「法善寺横町」を抜けた所に「大阪プロレス」の看板を発見!
プロレスファンとしては見逃せません!!
昼食を取る為に「道頓堀商店街」へと向かいました。
ここでは思いがけず”あの有名人?”に逢いました!
「大阪散策」最終章へ、つづく・・・
時間は10:00を少し廻った所で開場したばかり。
入口には入場待ちの人の行列が出来ていました。
すぐ横の老舗串カツ専門店「だるま」にも開店前だというのにすでに行列が出来ていました。
ところで、「通天閣」の
”てっぺんにある丸いネオンで明日の天気が判る!”
と云う事を知っていましたか?
2段になっているネオンの色の組み合わせで、明日の天気を知らせているそうです。
結構、ハイテクです。
2階でエレベーターを乗り換えて5階の展望台へ上ります。
入場者には「通天閣団扇」がプレゼントされました。
2基あるエレベーターのカゴの中の天井では
「星座のビリケンさんと月のビリケンさん」が見れます。
通天閣5階展望台に着きました。
大阪市街の眺望です。思っていた以上に良く見えました。
「天王寺動物園」や「大阪市立美術館」も上から良く見えました。
肝心の元祖「ビリケンさん」は、意外と小さかったですが、年代を感じさせる木像でした。
「ビリケン像」は1908年アメリカの女流作家が夢で見たユニークな神様をモデルに製作したのが始まりで、当時世界的に大流行した幸運のマスコットです。
そして、今年は「ビリケンさん」の生誕100周年です。
足を触ると幸福が訪れるそうで、もちろん私も触りまくりです!
元祖「ビリケンさん」も見ましたので「通天閣」から再び「難波」へと戻りました。
さらに、つづく・・・
翌日8月17日(日)は午前中大阪で自由行動でした。
大阪は20数年前に友人の結婚式で来て以来2度目。
殆んど初めてのようなものです。
難波でバスを降ろされて、目指した先は「通天閣!」
これは難波の新歌舞伎座です。
大阪に来て「通天閣」に上らなければ、
「阪田三吉」に申し訳が立ちません。(古い?)
その前に通天閣周辺を散策する事から始めました。
地下鉄「動物園前駅」で降りて最初に向かった先は
「ジャンジャン横丁」です。
いかにも戦後からの下町と云った風情の通りです。
雑貨店を兼ねたタバコ屋があったり、将棋・碁会所があったり。
TVゲームプレステ2の「龍が如く 2」そのままでした。
(判る人は、判ると思いますが・・・)
日曜日の朝9時半と云う時間にもかかわらず、立ち飲み居酒屋や路上にダンボールを敷いて普通のおじさんやおばさん?達がビールを飲んでいました。
そんな下町にもちょっと洒落た物が・・・。
「ビリケンさん」の顔をした日本版「真実の口」です。
隣には恋人達の愛の証?の南京錠がハート型の板の上に幾つも掛けられていました。
これはきっと、近所の金物屋の陰謀でしょう!
「ジャンジャン横丁」を通り、「天王寺動物園前」へ出ました。
もちろん中には入りません。
その動物園の先には「大阪市立美術館」がありました。
りっぱ過ぎる建物です!?
そこから目指す「通天閣」が見えました。
再び来た道を引き返し、ディープな下町文化が残っている事などから東京の浅草と対比されることが多いと云う「新世界」へと進みました。
この写真のような、いかにも雑多でケバイ?雰囲気は東京にはありませんね。
「偽ビリケンさん」もそこかしこに置いてありました。
目指す「通天閣」は目の前です!
つづく・・・