垣根 涼介 著 「君たちに明日はない 」を読みました。
村上真介は33才。
一般企業から依頼を受けて、社員の退職斡旋を請け負う、リストラ請負会社『日本ヒューマンリアクト(株)』に所属している。
依頼先の企業の会議室を借りて、先方の人事部になり代わってリストラ対象者との面接をする。
面接とは名ばかりで、実際は自主退職の督促をする職業だ。
退職斡旋をする相手は、辞めさせられて当然の人から、能力があるにもかかわらず派閥争いの都合で辞めさせられてしまう人まで多種多様。
あるものは予期し、またあるものは予期し得なかった宣告である。
プロ意識をもって冷徹に自分の仕事を進めようとする主人公だが、色々な人間関係のしがらみで、どうしても自分の役割に徹しきれない・・・。
世界的不況の昨今、派遣社員切りに始まり、大企業の正社員もが人員削減され一大社会問題となっていますね。
この小説は、リストラされる人間と直接対峙し、リストラを斡旋する側の心の機微が描かれています。
リストラする方も、される方も必死
生きていく現実の厳しさ
自分が生き残るためには一体何をすべきなのか?
内容は切実です。
しかし、その話の中にも、
涙あり、笑いあり、男と女のドラマあり。
読んでいて、
「どんな時でも、誰にでも、明日は必ずやって来る!」
そんな気持ちにさせられるストーリーです。
山本周五郎賞 受賞。
「幻影師 アイゼンハイム」
製作:2006年 アメリカ
出演: エドワード・ノートン, ポール・ジアマッティ
19世紀末ウィーン。
ハプスブルク帝国末期の芸術文化の都では、大掛かりな奇術=イリュージョンが一世を風靡していた。
なかでも絶大な人気を誇っていたのは、アイゼンハイムという名の幻影師。
ある日、彼は舞台の上で幼なじみのソフィと再会する。
今では、皇太子の婚約者として注目を集める彼女は、その後ほどなく皇太子邸で謎の死を遂げてしまう。
謀殺の噂も沸き立つ一大スキャンダルの最中、アイゼンハイムはソフィの幻影を蘇らせる前代未聞のイリュージョンを発表するのだが…。
同じように奇術を扱った「プレステージ」と云う映画を昨年観ましたがこちらの方が断然面白い!
映像の美しさ、
奇術の妖しさ、暗さ、
音楽、構成の良さ
最後まで飽きないで観れます。
不思議に満ちていて心をくすぐられる作品です。
この映画のお勧め度:☆☆☆☆☆
大宮第二公園は昨年訪れて梅林がある事は知っていました。
丁度帰り道でしたので、どれくらい咲いているのか様子を見ようと思いました。
行ってみると、予想外に開花が進んでいました。
その中に紅白の梅の木がありました。
”こいつは春から縁起がいい!”とパチリ!!
2月4日は立春。
春の足音が聞こえてきます。
折角、満開だと云う蝋梅を見に来たのに、どこに生えているのか判りません。
「市民の森」の外に風車小屋が見えましたので行って見ました。
青空に風車が映えています。
風車小屋の横を流れている小川沿いの遊歩道を歩いていると、何やら黄色い花が・・・。
これが蝋梅です!
実は私、蝋梅を見るのは今回が初めてでした。
でも、新聞に載ったにしては株が小さくて、花も満開ではありません。
”おかしいな~”と思いながら再び市民の森の正門に戻ると、すぐ入口脇で写真を撮っている人達が居ました。
そうです!
こんなすぐの所にお目当ての蝋梅があったのです!
自分が気づかずに素通りしただけでした・・・。
思わず・・・
狼狽?・・・
朝日新聞のさいたま版に載っていた蝋梅が多分これです。
黄色い花が青空に鮮やかです。
蝋梅は唐の国から来たこともあり唐梅とも呼ばれます。
また、別の説では花被片が蝋細工のようであったことからそう呼ばれています。
ようやく目的の蝋梅を見れましたので、「市民の森」を後にして、今度は近くの「大宮第二公園」の中の梅林に寄ってみる事にしました。
覗いて見ると中には可愛らしいリスがいました。
今年は初詣で牛久大仏へ行った時にもリスを見ましたし、何かリスに縁があるのでしょうか?
スリに縁があるのは嫌ですけど・・・。
リスの家の先は散歩道で、その先にゴルフ練習場のようなネットが張られた建物がありました。
その横の梅の木はまだ3分咲きでした。
ネットが張られた建物はリスの母屋?でした。
中に入ってみます。
結構広い敷地の中には生活し易い環境に整えられていて、沢山のリスが活発に動き回っていました。
子供達にも大人気です。
再び外へ出て、今度こそ蝋梅を探します。
「さいたま市 市民の森」へ行くのは今回が初めてです。
公園の門を通り抜けて、真っ直ぐ行った所に花時計がありました。
その先はかなり広い芝生公園になっています。
見沼グリーンセンターの横に展示温室がありましたので中に入ってみました。
中では亜熱帯?の植物やサボテンなどが育成されていました。
入場無料です。
外に出るとその隣に小さな小屋が・・・。
恵比寿から渋谷までの明治通り沿いは人気ラーメン店が軒を連ねるラーメン激戦区です。
その中でも私がよく行くのは渋谷警察署から明治通りを挟んで斜向かえの「つけ麺屋 やすべい」です。
「やすべい」から30m位離れた所に昨年「油そば」がOPENして、このブログでも紹介しましたが、さらにそこから50m離れた所に昨年暮れに、またしても新しいラーメン店がOPENしました。
「てんがららーめん 渋谷店」です。
昨年12月22日オープンですが、なかなか行く機会がなく、昨日ようやく行く事が出来ました。
「てんがららーめん」は焼津産生マグロの骨や頭からとったマグロダシと、鹿児島出水産の鶏&豚のあっさり系のWスープを使った「マグロラーメン」の専門店だそうです。
パチンコ・マルハングループの鹿児島のお店が関東初進出とのこと。
干物の魚介系ではなく”マグロだけからのダシ”と云うのが売りですね。
さて、肝心の「てんがららーめん」は・・・。
具は薄めのチャーシューが一枚、メンマ、青ネギなどでシンプルです。
そこに私の大好きな味玉をトッピングしました。
麺は中太で若干ちぢれ麺。
スープはマグロの出汁があっさりして、動物系出汁とのバランスがうまく取れていると思います。
”三度食べたらやみつきに・・・”なるかどうかは、これからですが、普通に美味しいスープでした。
「てんがららーめん」以外にも鶏&豚のスープにひらご鰯を入れた塩ダレが効いた「鶏豚らーめん」などもありました。
また、夜は一品料理、鹿児島の「さつま揚げ」、味噌で味付けした「てんがら親分ギョーザ」、レンコン入りの「いかすみギョーザ」などのおつまみで各種焼酎が飲めるそうです。
”こんな写真を見つけましたけど、どう思います?”
とメールが来ました。
オイルマネーで建築ラッシュに沸く、中東のドバイの建築現場での話らしいです。
設計事務所から、変更があったので下のように図面に判り易いように雲マークを入れて施工業者に渡したところ・・・
現地に出来上がったのが、これ!!
確かに雲マーク!?
これで驚くのはまだ早いですよ。
下の階段の変更図面を渡したところ・・・
出来上がったのが、これ!!
なんと云う忠実さ!!
「図面記号」から「引き出し線」、「太点線枠」まで再現されています!!
ドバイの建築職人恐るべし・・・・。
施工技術レベルは高いかも?
関口 尚 著 「プリズムの夏」を読みました。
水戸市の映画好きな「ぼく」と親友の今井が受験を迎えた年の夏、映画館ではたらく美人なのにどこか陰のある松下奈那と出会う。
「どこまでも不透明で決して心の内を明かさない」年上女性・松下さん。
時を同じくして、今井君があるサイトを発見したことから物語は急に走り始める。
アンアンの『やめていく日記』。
感傷的な内容に辟易しながらも、次第に、彼女の放つ危ういかおりに、引きこまれていった・・・。
昨年読んだあさのあつこ著の「バッテリー」以来、久々の青春小説。
「バッテリー」は中学生が主人公ですが、この小説は受験を控えた高校三年生の夏物語。
年上の女性の美しさと危うさに魅せられていく、近づき、離れ、すれ違う心と心。
純粋で不器用な友情と恋の行方。
どこまでもまっすぐで、純朴な青春小説。
この本を読むまで、著者が昨年映画化された「パコと魔法の絵本」の原作者だとは知りませんでした。
第15回小説すばる新人賞受賞作
「相棒-劇場版-
絶体絶命!42.195km
東京ビッグシティマラソン」
製作:2008年
出演: 水谷豊, 寺脇康文
謎の連続殺人事件が発生。
その現場には、不可解な記号が残されていた。
警察組織を嘲笑うかのような、犯人からの予測不能な連続爆破予告。
右京の推理と薫の行動力で犯人の狙いが「東京ビッグシティマラソン」だと判明したが、仕掛けられた罠は右京の推理を上回る巧妙さだった。
右京たちは3万人のランナーと15万人の観客を救えるのか?
そして、犯人の真の狙いは?
興行収入45億円、観客動員数360万人突破、
2008年上半期ナンバーワン映画!
と言う謳い文句に乗せられて観ました。
何故か右京がチェス盤で謎解き・・・。
チェスってよく判らんし、終わってみるとこれが「必然性のないトリック」かも?
それでも、TVドラマの延長としてはそこそこ楽しめます。
いままで相棒だった薫が刑事を辞めて海外へ行くことになり、
ファンの間では、次の相棒役が誰になるかが注目の的だとか・・・
この映画のお勧め度:☆☆☆