ばぶちの仕事しながら司法試験を突破し弁護士になりました

仕事をしながら司法試験に合格したばぶち(babuchi)の試験勉強記録+その後です。

合憲性判定基準の合理性の基準

2006年09月10日 13時37分13秒 | 憲法
合理性の基準は経済的自由権の制約立法などにあてはまる緩やかな基準です。

目的:正当
手段:合理的関連性
あるいは、明白性の原則(著しく不合理であることが明白でない限り合憲)
があればよい基準です。

これは立法の裁量を広く認めることになりますが、目的達成のためにかなり厳しい制約も許すことになりそうです。
また、合理的関連性は、目的達成に役立てばよいというぐらいのレベルなので、制約が厳しくても合憲になりそうです。

しかし、限度を超えた厳しすぎる制約は、目的達成をすることができますが、合理性を欠くため違憲とできます。

とすると、明白性の原則のように、厳しすぎる制約は著しく合理性を欠くことが明白であるということと同じであり、合理的関連性と明白性の原則は反対のような関係で、お互いが同じことを反対の視点から説明しているような気がします。

これらのことから、合理的関連性と明白性の原則はそれ程(全然?)変わらないのでしょう。

合憲性判定基準

■目的手段審査の前
○過度の広汎性故に無効
○明確性の原則
○漠然性故に無効
○検閲

■厳格な基準
○目的
真にやむを得ない、必要不可欠
○手段
必要不可欠、必要最小限度

○明白かつ現在の危険

■厳格な合理性
○目的
重要、必要
○手段
実質的な合理的関連性、LRA

○必要性と合理性の基準

■合理性の基準
○目的
正当
○手段
合理的関連性、明白性の基準