三味三昧 笛三昧

津軽三味線奏者、笛・尺八奏者、たまに胡弓奏者、なぜかアマ無線家
音楽好き趣味三昧人間「くまりん」のお気楽日記です

レガシィB4 修理顛末記(長文)

2010年01月31日 01時57分37秒 | 四輪
注:長文ですので興味のない方はスルーしてください。



3年前に新車で購入したスバル・レガシィB4ですが、購入後からとにかくトラブル続きで、あまりの酷さに表現すべき言葉も見つかりません。
ディーラーの対応もあまりにもお粗末で、さすが斜陽のスバルとしか言いようがありません。怒りを通り越して呆れ果てているというのが実情です。。

今回購入から丸3年が経過して最初の車検が終わったのですが、新車購入時から現在までのスバル側の対応がとても納得できるようなものではないので、敢えて過去の状況を詳しく書いて公表してみようと思い、このような顛末記を書くに至りました。


私は以前からスバルファンで、主として妻用にレガシーワゴン(BG5)、レガシィB4(BE5)と乗り継いでいます。また私個人用にインプレッサ(GDB)を所有しています。
妻用のレガシィB4(BE5)から、今回のレガシィB4、3.0スペックB/6MT(BLE-D)に乗り換えたのがちょうど3年前、2007年の1月でした。

私も妻もATがあまり好きではないので、当初からMTでの選択でしたが、2台続けて2リッターのターボ車だったということで、今回は価格も2リッターターボとほとんど変わらない3リッターのNAに決定しました。
この選択が後に大変な事になろうとはこの時点で知る由もありませんでした。





購入当初からほとんど9割方妻が乗っていたので、私はあまり気がつかなかったのですが、2000回転前後の低回転域でミスファイヤーのような現象がしばしば発生していたようです。
妻は自分の運転が下手なんだろうとずっと思っていたようですが、私が乗ってもはっきりミスファイヤーのような現象がわかりました。
他のブログなどで、ノッキングの様な症状が起きるという記事をいくつか見ましたが、
おそらく同じ原因なのではないかと思います。
私のシロート的所感としては、6気筒中の1気筒がミスファイヤーしているか、インジェクターの不良か何かで燃料がちゃんと行ってないのではないかな、という感覚でした。


6ヶ月点検時に担当の営業マンにこのことを伝え調べてもらった結果、イグニッションコイルの不良があったので6個中1個だけ交換したと言うことでした。
加えてこんな事を言われました。「今のモデルの3リッター車はかなりガソリンを薄くして燃焼させている関係上、点火プラグにカーボンがたまりやすいようで、とりあえず清掃しておきましたので、これで大丈夫でしょう」とのこと。
そんなにも車に詳しくない私としては、そう言われればなんとなくそうなのかなと、この時点では納得せざるを得ませんでした。


ところがその後もこのミスファイヤーのような現象はしばしば発生するのです。
そこで、どのような時にこの現象が起こるのか、あちこちをいろんな状況で走ってみて、ある一定の状況の時に起こる事がわかってきました。
2000回転前後からの加速時、若干負荷のかかる上り坂でよく発生するのです。
また大きな交差点などを曲がるときに、やはり2000回転前後からアクセルを踏み込むと同じ症状が起きました。
アクセル踏んでるのに、エンジンが息継ぎをして加速しないのは実に気持ち悪いものです。
これがATだったら、おそらくトルクコンバーターの滑りの部分でこのミスファイヤーのような現象は弱められて、わからないのではないかと思うのですが、MTでは直結なので微妙な変化もよくわかります。
前述のノッキングではないか、と思う方もATゆえにミスファイアーではなくてノッキングと思われたのではないでしょうか。


しばらくは騙し騙し乗っていたのですが、どうも気持ち悪いので1年の点検時にもう一度徹底的に調べてもらえるようにお願いしました。
加えて、他の営業所などで3リッター車に同じクレームがないのかも聞いてもらうようにお願いしました。


帰ってきた返答は「やはり低回転で運転するとカーボンがたまりやすいので、これが原因かもしれないので、できるだけ回転を上げて走って下さい」だって。
あのね~、サーキットでも走るのならタコメーター見ながら回転上げて走るけど、街中で回転上げて走ってどうするの・・・。
まして、ウチは妻が主に乗ってるんですよ、回転上げて走って下さいなんて言われて、それを間に受けてバリバリ走って事故でも起こしたらどうすんのよ・・・・。

そして毎回同じように「これでしばらく様子見てください」だって。
はっきり言って、この時点でもう怒りも頂点に達していました。
ま、それでも大の大人が営業マンに向かって悪態ついても仕方ないので、我慢しましたが・・・・。


ちょうどこのすったもんだの最中に、営業、配達用に低燃費のホンダのフィットを購入したので、トラブル続きのこのレガシィに対する愛情も次第に希薄になって、あまり乗らないようになっていきました。
それでもたまに乗ると、必ずと言うほどこの嫌なミスファイヤー様の症状が出ます。

そこでたまりかねて、購入時から1年5ヶ月経った2008年の6月に「修理期間が長くなっても良いから徹底的に調べてくれ」とディーラーにお願いしました。
当初は長期の代車が確保できないので、しばらく待ってくれと言われたのですが、代車は特に必要ないからとにかく何とか対策をしてくれるようお願いして、徹底修理が始まったのでした。


最初はエンジンの状態を記録する装置をつけてしばらく走ってくれと言われました。
ミスファイヤー様の症状が出たらボタンを押すとその直前から都合何秒かのエンジンの状態が記録できるのだそうです。
仕事が終わってから夜中に地元の山中を走り回って、何度かこの装置のボタンを押して記録を完了、そのままディーラーへ入院となりました。

ところが記録には何も残っていなかったそうで、取り付けミスか設定ミスだったようです。
もう一度機械をつけ直して車を返すから、再度記録をしてくれとのこと。
そりゃぁあんた達のミスだろうよ。
別に私が運転しなくても、ディーラーのほうで実際に運転してみて記録を取ってくれ!と言って、受け取りを拒否して突き返しました。

このときにディーラーの奴は、私には何も言わないで、こっそり妻のほうに「ガソリンの入れ間違えとかあるんでないの・・・・」と問いただしたそうです。
そんな事思ってても言いますか!!
この時点で妻の怒りも頂点に達していました。
永年スバル車に乗って高いハイオク入れてるのに、今さら間違うわけないでしょうよ!
しかし、悲しいかなこれが怒りの頂点ではなかったのです。


これ以降、時系列で経過を書いてみます。


2008年6月20日(新車購入から1年5ヶ月後)。

ディーラーへの入院開始。
とりあえずは代車は不要だからとは言ったものの、この言葉は数日で帰ってくるだろうと思ったからこそ出たもので、まさか3ヶ月半もの長期入院になろうとは夢にも思いませんでした。
しかしその間、「代車が必要なら出しますよ」なんて言葉は一回も聞きませんでした。全くふざけた会社です。
たまに電話がかかってきても、「もうしばらくかかりますがいいですか」と言われるだけで、代車の話も修理の詳しい中間報告もありませんでした。

入院から3ヶ月以上経った10月に入ってようやく原因がわかったと連絡がありました。

排気ガスを再燃焼させるために吸気系へ戻すバルブ(EGRバルブ)とガソリンタンク内の蒸発ガスを吸気系に供給するバルブ(CPCバルブ)の動作タイミングが悪さをしているらしいということでした。
これをノッキングセンサーが感知して、燃料を制御するので、結果としてミスファイヤーと同じような状況になるのだそうです。
根本的な解決方法はというと、コンピューターのマップを書き換えてこのような現象が起こらなくするのだそうですが。

唯一の対策(解決ではなくて・・・)として、EGRバルブを機械的に閉じて(全閉ではないらしい)動かないようにして、対処療法を施すことぐらいしか無かったようです。
お前らなめトンのかっ!!
と思っても、仕方ありませんね。

電話で説明を聞いていても専門家ではない私にはいまいち理解できなかったので、経過をFAXしてくれるように言ったところ、ようやく数日後にこんな文面のFAXが送られてきました。
既に廃盤になると決定しているエンジンで(昨年のフルモデルチェンジで3リッターの6気筒は無くなりました)、さらにもう既にカタログ落ちしているMT車のために、今さらスバルがコンピューター制御の変更などそんな大変なことをするはずもなく、根本的な解決方法はありません。
1台の車のために、コンピューターのマップを書き換えることもできないそうです。
結局は完全に解決したわけではありません。

以下、FAXの内容を原文のまま記述します(句読点等もすべて原文のまま)



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○○ ○○様

                            北陸スバル自動車(株)
                            富山店 サービス課
                              ○○ ○○

平素はスバル車をご愛用いただきましてありがとうございます。
このたびは大変長期間のお預かりとなってしまいましたこと、心よりお詫び申し上げます。
6月下旬にお預かりして以来、お返しまでに確認及び処置いたしました内容について概略を記します。


①試運転---症状確認。特に7%程度の上り坂での緩い加速時に顕著であった。

②各気筒の圧縮比測定---#6気筒が他より低いことを確認。燃焼室洗浄剤で燃焼室のカーボン除去。圧縮比はすべて正常になった。

③試運転---ドライバビリティは改善されたが症状は若干弱くなったが残っている。

④全気筒のインジェクター及びイグニッションコイルを交換

⑤試運転---改善見られず

⑥メーカーより発生時の各種データーを採って送付するように依頼された。

⑦何度かのやり取りで点火時期が一時的に変動しており、ノッキングが発生していると誤診断している可能性があるとのことでノックセンサーを交換。

⑧試運転---改善見られず

⑨メーカー技術者の出張による診断を要請。

⑩メーカーの技術者とデーターどり---ショック発生直前に燃料蒸発ガス(CPC)と、排気ガスの(EGR)吸気系への供給がほぼ同時に行われていることが判明。
コンピューター制御の変更により、供給タイミングを変更できないか検討してもらうことを依頼。

⑪CPC、EGRの影響を確認するためそれぞれのバルブを作動しないようにした状態での試験を依頼された。---(CPCをふさぐと若干は改善されるが不完全、EGRのコネクターを抜くと症状は改善されたが警告灯が点灯)

⑫メーカーよりEGRの作動不良も考えられるとのことなので両バルブを新品に交換してみるように指示あり。

⑬交換後の試運転でほとんど症状が出なくなったので、返却させていただくことをお願いした。なおコンピューター制御の変更については引き続き検討してくれるようメーカーに依頼した。




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2008年10月2日。

3ヶ月半ぶりにレガシィがわが家へ戻ってきました。
が、見てびっくり。
キャリーカーの後の柵にリアバンパーが当たって擦れて、見るも無惨なことになっています。
固定方法が不適切だったようですが、はっきり言ってプロ失格です。
ディーラーの掛けている保険で、全然本人の痛みもなく弁償できるようですが、いかにスバルの生温い体質が蔓延っているか、これを見れば一目瞭然です。
3ヶ月ぶりに見たレガシーの痛々しい姿に妻は絶句。この日はあまりにも腹が立って眠れなかったそうです。
当然、そのままお持ち帰りいただいて、バンパーその他は交換となりました。









2008年10月8日。

バンパーその他を交換修理して、今度こそレガシーが元気に帰ってきました。
積算計を見てびっくり、6月に修理に出した時からなんと2300キロも走ってあります・・・・2300キロですよ・・・・・・。
そんなに距離走ってみないと原因がわからないのかよ!
ひょっとして誰かの通勤に使ってたのじゃないの、と疑惑が頭をよぎりましたが、我慢我慢。
これで、例の症状が出なければいいねぇ、と妻と話しました。


2008年10月9日

妻はレガシィの調子を見るべく、営業・配達に乗っていきました。
が、しばらくして携帯に慌てた声で電話がかかりました。
「エンジンシステム点検」「無理な運転をせず販売店へ」という表示が出て消えないというのです。
ディーラーに電話すると、そのまま近くのスバル店まで徐行して行ってくれとのこと。
その店で代車を用意してもらって、無事帰宅できましたが、レガシィは戻ってきてたった1日で再び入院になりました。




2008年10月14日

エラー表示の原因は、EGRバルブを機械的に閉じた時に、電気的に制御するソケットをはずしたままにしておいたために起こったようです。
これで大丈夫だからという電話がかかってきましたが、こちらの気持ちがおさまりません。

新車時からのクレームが1年9ヶ月も経ってようやく原因がわかって、しかしそれも解決するわけではなく対処療法で済ませようという安易な考えでした。
挙げ句の果てに納車時にトラブルが2度続けて発生して、こんなひどい話はありません。
その間当然ローンは払い続けていますし、この時点で本当に怒りのピークに達しました。

新車に交換しろと言っても、もうこのスペックのMT車は廃版になって、AT車しか残っていません。
で、2リッターのターボ車に交換しろと言ったら、追金270万だと言いやがるんです。
「ふざけんなよ、そっちがが欠陥車を売っておいて人に長い間迷惑かけておいてどういう計算してるんだよ!」と言ったのですが、なかなか敵も然る者なかなか妥協点が見いだせません。

この日、北陸スバル自動車富山店の店長、工場長、担当者の3人がお詫びに来ましたが、相変わらず新車交換の話は進展無し。ユーザーをなめているとしか言いようがありません。
タダで交換しろとは言わないから、追金100万円以内なら交渉に応じる旨伝えて、お引き取り願いました。


2008年10月22日

担当者が、追金140万円の支払い案を持ってきました。
あくまでも追金は100万円までしか出さないと言ってはねつけたのですが、担当は稀少車でもあるし、何とかこのまま乗って欲しいと言います。
自分でも2リッターターボは2台、インプレッサも入れれば3台乗ってきたので、NA3リッターのMTは捨てがたい魅力があります。

結局「1回目の車検時までにまた同様の症状が出た場合、有無を言わせず追金140万円で新車交換すること」という条件で、このまま様子を見ながら乗ることをしぶしぶ承諾しました。


2008年10月28日

ようやく4ヶ月ぶりにレガシィが帰ってきました。
今度は万全を期したと見えて、試乗しても大丈夫そうです。
これで終わりにしたいな・・・・・と言うのははかない願望でした。

この後、確かに例のミスファイアー様の症状はほとんど出なくなりましたが、エンジンが暖まるまではやはり同様の症状が必ず出ます。
また極たま~にですが、当初と同じような症状が出ることがありました。
まぁしかし、実際走るのに不自由はないし、出現頻度が減っているので仕方ないかな、と半ばあきらめの気持ちが先に立つようになったのも事実です。


(この状態が続いて、約1年後。)
2009年11月29日

津軽三味線の大阪大会に、レガシィで行くことになりました。
1人ならばJRで行くのですが、同乗者がいたために車でいくことにしました。
無事大会も終了して帰り道、地元に戻って高速道路を降りて最初の大きい交差点を左折しているときに、またミスファイヤー様の状況が起きました。それも今回はちょっとひどい症状でした。
アクセル踏んでるのに失速するんです。下手すりゃ追突されますよ。
久々に嫌~な気分になって帰宅しました。
数日後、車検の手配を兼ねて担当者に電話をしてこの旨を伝えました。


2010年1月22日

購入から3年、最初の車検です。
ディーラーから例の症状が出る原因がわかったという連絡がありました。
最近の車のコンピューターには学習機能というのがあって、たまたま何らかの原因でノッキングセンサーが働くと、その時の回転数や燃料の濃度などの状況を記憶して、同じような状況時にこの症状を回避する機能があるそうです。
で、たまたまこのミスファイヤー様の状況が起きたときの状態をどんどん記憶していくので、これを回避しようとする回数も次第に増えていくのだそうです。
そこで、コンピューターをリセットしてやることで、この学習機能のデータを空にして回避する誤動作を少なくできることがわかった、という事でした。

凡人の私には想像もできないような高尚な事を、車単体でやってるんですね。
しかし、このリセットは、ユーザーが自分の意志ではできないのだそうで、必ずディーラーでコンピューターを接続してしかできないのだそうです。
毎回の点検時にコンピューターをリセットしますからとの説明でした。

でもそれって、100%対処療法でしょう。
病気になるのは仕方のないことで、病気にかかったら解熱の薬を出しますからっていうのと同じじゃないですか。それも売薬さんの薬じゃダメで、必ず医院へ来てくださいってことですよね。
担当者は原因がわかったのでホッとしたようですが、私は何だか納得できません。

でも1回目の車検を過ぎたので、「無条件で140万の追金で新車交換」という条件は消えてしまいました。

これからもこの欠陥車とずっと付き合って行かなくてはなりません。
何だかとんでもない高い買い物をしたのに、車への愛情もあまり湧かなくて、これで良かったのだろうかと、未だに納得が行かない私です。

スバルという会社の作る車、無骨な所も多々あるのですが、ずっと好きでした。
でもその会社の対応がこれでは、100年の恋も醒めてしまいますよね。
もう二度とスバル車は購入しないと思います。
トヨタ資本が入ってスバルらしさが無くなったというのもありますが、なんたって今回の対応で懲りました。

当初こんな事は公にしないでおこうと思っていたのですが、たまたま私のブログには「どんな文字列で検索してこのブログへ来たか」ということがわかる機能があったのです。
その中に「レガシィエンジントラブル」とか「レガシィノッキング」などの文字列がかなりの頻度で出てくるのです。
そういうことならば、わが家のレガシィのトラブル遍歴をアップするのも人のためになるかな、と思い長文を作製した次第です。
ぜひレガシィオーナーの皆様の参考になれば幸いです。

長文失礼しました。
コメント (71)
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