ちょっと前のことになりますが、9月2日に氷見市郊外の古民家レストランで「津軽三味線・津軽三味線民謡」のライブを行いました。
場所は氷見市上田の「稲泉農園CafeOrchard」
一昨年の秋に一度お願いされて演奏をしてきたのですが、今年もまた津軽三味線・津軽民謡を聴きたいという声が多かったとかで、2度目のライブをすることになった次第です。
メンバーは前回と同じく、唄は亀ヶ谷先生、三味線は私と私の生徒の十二さんの3名です。
この「稲泉農園CafeOrchard」では2ヶ月に1回程度コンサートをやっておられまして、クラシック系・声楽系の方が多いようです。
そのためか、出来れば音響は使わないで生音でやって欲しいと言うことでしたので、上妻宏光さんではありませんが、生一丁のライブでした。
メニューは以下の通り。
・津軽六段合奏
・南部俵積み唄
・津軽あいや節
・津軽じょんから節新節独奏
・新タント節
・謙良節
・南部牛追い唄
・津軽じょんから節新節合奏
・道南口説
・津軽甚句
では画像を少し。
1時間を演奏ばかりだと飽きてくるので、今回はMCを長目にして、楽しく民謡ライブを聞いて頂きました。
MCも芸のうちですから・・・(^^)v
津軽あいや節の説明で最近私がよく話すのが、「ハエの風」と「アエの風」の違いの蘊蓄です。
「ハエの風」は南風、「アイの風」は北東の風です・・・何でか~。
牛深港で唄われていた「牛深ハイヤ節」は、一本柱に一枚帆の千石船、通称「北前船」の船頭たちによって各地の港に伝えられました。「ハエの風」と呼ばれる南風が吹くと千石船は九州の港を出航し、日本海を新潟港、酒田港などを経由し北海道の松前に向かいます。
逆に日本海を往来する千石船が南へ下る時に利用するのが「あいの風」と呼ばれる北東の風です。
「あいの風」が吹き始めているのに、私の待っている愛しい人を乗せた船がまだ来ない、どうしたのだろう・・・という歌詞が津軽あいや節の元唄だ、という話を面白おかしくするのです。
毎回なかなか受けます。
今回はちょうどおわら風の盆と日が重なってしまったので、キャンセルが多かったそうで、お客さんは20名ちょっと。
かえって少人数で和気藹々と演奏出来たので、これもまた良かったのかなと思います。
確か前回は音響無しと言うことで、唄の亀ヶ谷先生も頑張りすぎたようですし、私も頑張って叩きすぎたのですが、今回はかなりセーブして演奏しました。
でも音響はあった方が楽なんですけどね。