新型コロナウィルスの影響はじわじわと広がって、5月~6月に延期となっていたイベントは全て中止または延期となってしまいました。
5月の津軽三味線の全国大会も全て中止。
今年もGWには津軽詣でを計画していたのに、これも白紙になってしまいました。
こんな時にこそ頑張って芸を磨かなくてはいけないのに、目の前の目標が無くなってしまうと、やる気が失せてしまって、三味線、尺八を触らない日が多くなりました。
こんな事ではいけないのですが・・・
そこでここ数日、以前からずっとやろうと思っていて出来ていなかった、津軽三味線の楽譜のパソコン入力の続きをやっておりました。
私の師匠の津軽三味線教室には三味線譜という物が一切存在せず、全て師匠の手を見て音を聞いて習っておりました。
そんなやり方なので、一曲仕上げるにも結構な時間がかかります。
そこで私はお稽古の時の様子を録音してきて、その音源から自分で採譜して三味線文化譜に書いてそれを使って練習をしておりました。
そうすることで、効率的に練習が出来るし、効果は絶大です。
お稽古で習ったところをパパッと三味線文化譜に書いて、それを元にしっかり復習して、ほぼ完璧に仕上げて次回のお稽古に行くと、師匠が驚くことがよくありました。
この楽譜のおかげで、ほかの生徒さんよりも速く上達して、先先へと新しい曲に進むことも出来ました。
自分の教室を開講するにあたって、自分の経験から楽譜を併用して効果的に指導することにしました。
子供や若い人は、特に楽譜に頼らなくても記憶力が良いので、すぐに覚えて弾けるようになりますが、大人の場合はそうはいきません。
楽譜を併用することで、初心者の方でもかなり速く上達することが望めて、実際にそうなっています。
せっかく木田流の自分の教室ですし、他の流派の楽譜を流用するのは極力避けたかったので、当初は自分の手書きのものを渡していました。
6年前に「和楽一筋」というフリーソフトに出会い、以後はこのソフトで楽譜を作るようになりました。
このソフトを使うと、後から修正することもすぐに出来るし、またmidiで音を出して入力した楽譜の確認も出来るし、何かと便利なのです。
この「和楽一筋」、今はバージョンアップして私にとっては使いにくくなったので、ホームページには非推奨と書かれていますが、以前のバージョンを使っています。
こちら
楽譜は教室で教える曲の順に従って、六段、津軽じょんから節新節、津軽じょんから節旧節、津軽じょんから節中節、津軽あいや節までは打ち込んで、印刷して渡してあったのですが、今回時間があったのでその次に教える津軽よされ節と津軽小原節の打ち込みをしました。
今回運指の細かいチェックをしながら、長い曲ですのでまる2日をかけて打ち込みました。
さすがに目はちょろちょろになるし、疲れました。
これでもし私がいなくなっても、楽譜とデータが残るので安心です。
津軽五大民謡は、津軽三下りの入力を残すだけになりましたが、私の津軽三下りは木田の手からかなり違ってきているので、コロナ騒動が収まったら木田の先輩のところへお邪魔してしっかり習ってこようかと思います。
パソコンと格闘した先週の出来事でした。