黄昏が近づくとフクロウは飛び立つ準備を始めます。暗闇で木に激突。最近は夜目、遠目が効かなくなって来ました。
黄昏れたフクロウ
さて、ひかり電話にするか
たしかに従来の電話交換機のころにはあまり起こらなかった事故だ。消防署に電話がかからないなど冗談じゃない、人の命がかかっていることもあるのだからしっかりせいと言うことはできる。しかし現在の複雑になったシステムでは完全なシミュレーションもできなければ、プログラムの誤りを見つけることも困難になってきている。やはり、こういうたぐいのことは今後も必ず起こるとして各人が身を守っておく必要がある。
実際のところこれは比較的簡単で、代わりの手段を持つことで解決できる。現在IP電話を使っている人は携帯電話を持っていることも多いだろうからお互いが代替手段としてうまく機能すると思う。IP電話が駄目でも携帯があるさということ。
IP電話と言えば米国ではもっと深刻な問題が起こっている。米国では犯罪捜査のため盗聴が認められているが、従来は令状を持った捜査官が薄暗い電話交換機室内でワニグチクリップを使って盗聴をするというイメージがあった。
この米国で1994年の法改正により電話会社に通話内容を警察に直接送ることが義務づけられた。デジタル交換機でこれを実現するのは容易であり、電話局に出向くことなく警察で盗聴が可能になった。しかし残念ながらこの法律はIP電話の普及を全く予想していなかった。
現在FBIは当然のことながら無数にあるIP電話のプロバイダーにも盗聴機能を要求している。これはIP電話のプロバイダーに余分なコストが発生することになったが、問題はそれだけでない。セキュリテイホールになりうるのだ。電話の内容が誤って第三者のところに転送されてしまう可能性があるとして問題になっている。
電子メールは必ず誰かに覗かれているものだと思っているべきと言われてきたが、IP電話でもあまり重要なことは話さないほうがよさそうである。
2007年5月23日追記
NTT東日本とNTT西日本が提供する「ひかり電話」で、23日午前6時25分ごろから、東日本管内と西日本管内をまたがる電話がつながらなくなった。同午前10時6分ごろ復旧したが、約3時間40分にわたるトラブルで、計約317万回線が影響を受けた。
Ref: IEEE Spectrum May 2007 P6 Wiretapping Woes
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