黄昏れたフクロウ

黄昏が近づくとフクロウは飛び立つ準備を始めます。暗闇で木に激突。最近は夜目、遠目が効かなくなって来ました。

国立西洋美術館 古代ローマ帝国の遺産

2009-12-10 | 展覧会
 上野公園のいちょうがまっ黄色に色づいて青空に映えていた。

上野公園のいちょう

 国立西洋美術館50周年記念として古代ローマ帝国の遺産展をやっている。九月中旬からやっていて前売り券まで買ってあったのに結局展示の終わる1週間前の先週やっと見に行った。

 これは古代ローマ帝国を創建したアウグストゥスの時代を主題とした展示会である。アウグストゥスは現代の言い方でいうと紀元前63年9月23日に生まれ紀元14年8月19日に亡くなっている。従ってキリスト教の影響の少ない文明の片鱗を見せてくれる。

 展示物はベスビオ火山の噴火で埋もれてしまったポンペイやヘルクラネウムの遺物が中心になっている。噴火は紀元79年で、発掘が始まったのが中世の呪縛が解けた18世紀以降。これが幸いし、破壊を免れた遺物は一大文明の様相を見せてくれる。

 明るくのびのびとした彫刻や絵画、現代と変わらない金属加工の技術、デザイン。2000年前の豊かな世界に驚く。

 目玉としては2300年前に製作されたブロンズ像アレッツオのミネルバ。オリジナルは2400年前にギリシャで作られたとのこと。ブロンズは後世、武器に鋳直されることが多かったためほとんど残っていない中で貴重な作品。

アレッツオのミネルバ


 1000年にも及ぶヨーロッパ中世の暗黒時代に破壊されることもなく現代に伝えられた遺産の数々、感じるところは多い。展示は今週末まで。




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