黄昏れたフクロウ

黄昏が近づくとフクロウは飛び立つ準備を始めます。暗闇で木に激突。最近は夜目、遠目が効かなくなって来ました。

御茶ノ水トライアングル、神保町

2008-03-25 | 外出、旅行
 趣味はと聞かれると読書、電子工作、スキーと答える。キャリアは長い。ゲルマニュウムラジオを作ったのは小学校3年のときだったし、初めてスキーをしたのも小学校6年のとき。読書にいたってはいつからと言われても答えられない。いつも身の回りに本があった。

 この三つの趣味、あまり関係がなさそうだが、東京の御茶ノ水周辺が聖地となる。神保町には古書店街があり、小川町にはスポーツ用品店がビルを並べているし、秋葉原は世界に誇る電気街だ。一日時間を過ごすことのできるアミューズメントパークでもある。

 まず、御茶ノ水で電車を降りる。心うきうき、一気にテンションが上がり、ほっておくとスキップなどをしかねない。明大通りの緩やかな坂道を降りながら三省堂を目指すのだが、途中にも誘惑は多い。

 この周辺は大学がたくさんあって、彼らをターゲットにするのかギターなどを売る楽器店が軒を並べている。明るく狭い店内にこれでもかと言うくらい並べられた楽器たち、思わず触ってみたくなる。

 誘惑を振り切って坂をおりきり靖国通りにぶつかったところに三省堂がある。ここから左側が神田小川町のスポーツ用品店街で、右側が神田神保町の古書店街だ。

 戦前からの建物もたくさん残っている。このあたりが米軍の空襲から逃れることができたのは古書店街があったからとも言われている。古書の文化財としての価値を認め、焼失を惜しんだから焼夷弾を落とさなかったと言うのだが本当だろうか。

 店頭のワゴンの中を吟味しながら歩いていく。目的は明倫館、自然科学系の専門店だ。自然科学、特に工学系の古書は面白い。文学だと大正時代のものでもでも平成の文学でも時代の差はあまり問題ではない。ところが昭和初期の工学書を読むと現代とまったく異なる時代が読み取れる。

 今日の戦利品はこれ。1939年にブラックが王立研究所で行った少年少女のためのクリスマス講演の訳本が2500円。昭和18年に発行されたもの。

ブラッグ著 電気と生活


 一時アマゾンで山のように本を買ったが、半分も読んでいない。インターネットで本を買うのはどうもいけない。私にとって読書は本屋で本を手に取るところから始まるようだ。当分神保町とは縁が切れそうにない。




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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (panco)
2008-03-26 02:08:56
その界隈に進出なさっているとは、奇遇です。
私の職場はそのあたりに近いので、私も時々さまよっております。
お目当ては古い建物。
舐めるような目線で建物を眺めたり、やたらに壁を撫でたりしている怪しい女がいたら私です。
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そういえばあの時の、、、 (kumasan114)
2008-03-26 18:55:24
panco様
コメントありがとうございます。
職場がこのあたりとは夢のような話です。きっと何時かすれ違ったことがあるかもしれません。そのあたりを身長180センチ、ロマンスグレーで目が優しい初老の紳士が歩いていたら、、、、それは私ではありません、残念ながら。神保町も再開発が進んでいますね。避けられないこととはいえもったいない気もします。
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