Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

高校受験に向けて最後の三者面談~書類作成大詰め

2009-12-11 | 日本の教育一般
今日は雨が降りしきる中、上の息子の中学にて、高校受験の重要な三者面談があった。
今週は下の息子のインフルエンザ等で予定を変更して、うちは今週の面談の最後となり、じっくり担任の先生と話ができた。

最初に志望校の最終確認。
前に息子が提出している紙に書かれている学校とはこの1週間で大きく変わってしまっている。
そう、第2志望校が一転、二転し、昨日家族で話し合い、急遽浮上してきた学校をインターネットで調べ、今日私が願書を購入し、電話で個別相談の手続きをしたというホヤホヤの志望校を報告。

ウーン、こんなことってあるのかいな。
この数ヶ月ずっと第二の志望校に考えていた私立の学校が野球をやる環境が悪いということが今週判明した。
思い切って顧問の先生に練習内容を電話で聞いてみたら、練習するグラウンドが学校からかなり離れている場所にあり、ホームグラウンドもかなりせまい部分しか使えないということがわかったのだ。
それを聞いて、息子は(泣く泣く)きっぱりと志望校から消えてしまったというわけ。

その代わりに、書類選考と面接だけで受験ができる学校も急遽滑り止めとして浮上。
息子は大喜びで受ける気満々だったのだが、(こんな楽な受験はないわな)昨日主人の猛反対に合う。
この学校は現地校出身の帰国子女が多いとあって、私も主人も日本人学校出身の息子に合っていると思えなかった。
また、1月の終わりに合格発表と手続きがあり、第一志望の私立や公立の発表の前に多額な入学金を払わなければならない。
主人は猛然と「すでに2校も滑り止めの学校を確約として確保しているのだから、それでいいんじゃないか!」
「何十万もの入学金を捨てるなんて、滑り止めの学校にはならないのではないか!」
私も勿論そう思ったのだが、知名度の高いその学校を押さえることで、息子が安心して第一志望の学校を受けられるのなら、コツコツ貯めたお金を使ってもいいのではないかとも思ったのだ。

シカゴ仲間の先輩ママ、Kさんに相談したときは、「みんな30万は捨ててるわよ!うちだって(受験のとき)捨てたし、Mさんちだって捨てたのよ!」とはき捨てるように言われた。
KさんちもMさんちも娘さんたちは同じ国立高校に通っている。受験のときは、2人とも女子の最難関校、慶應女子に合格したが、国立をとったので、入学金を捨てたのだ。
ううっ、だが、慶應女子に合格したなら惜しくないよなあ。
そんな輝かしい事実を得たという勲章ではないか!

そうしたら、主人がいきなり「よっしゃ!それじゃ、オレが探してきたいい学校を教えてやる!」と言い出して、新しい志望校を告げる。
私が遠いので、まったく無視してきた学校だった。
主人は、以前本で読んだとき、埼玉でのびてきている学校と書かれていたという。
インターネットで調べたら、充分通える距離であった。
細かくプログラム内容が列記されていて、施設は抜群によく、部活も活発でバランスのとれた学校のようだ。
もう主人は自信満々で、してやったりの顔。
息子も私もあっけにとられた顔で、納得。
なんで、もっと早く教えてくれなかったんだよ!
と私たちはややむかつく。

というわけで、担任の先生に大幅に入れ替わった志望校を言う。
先生はびっくりするわけでもなく、「それじゃこの滑り止めの2校きっちゃえば!」と消してしまおうとする。
「ちょっ、ちょっと待ってくださいよ!」とあせる私たち。
とりあえず、志望校として残してもらう。
志望校に落ちた場合、どちらの学校を取るか今の時点で息子は決めかねているようだ。
先生は、第一志望の私立が落ちた場合、公立の結果が出るまで、じっくり決めればいいと冷静にアドバイスをしてくれた。

私が、今私立向けの過去問対策で公立用の理科、社会を勉強していないことに不安があることを言えば、先生は「私立が終わった時点で、集中的に理社をやれば大丈夫だよ。直前の方が頭に入るから」と集中力勝負の息子にぴったりのアドバイスをくれた。
この先生はいつも太っ腹。
小心者の母親である私のつよ~い味方だ。

おお、肝心な内申を聞き忘れそうになった。
2学期は1アップの目標の成績達成!
総合的な高校へ出す内申も1学期と変わらず、文句のつけようがない結果だった。
「ありがとうございます!」と思わず先生と握手してしまった私。

「公立を3教科の帰国枠で受けたほうがいいか」聞くと、ぎりぎりまで成績を見守るということになった。
そして、重要な受験手続確認書と調査書作成願いをもらい、来週中に提出するように言われた。
その他志望校合格後の他の学校に対する細かな手続きのノウハウなども教えてもらい、ほっとする。
ベテランの女の先生なので、そつなく押さえるべきことを的確に教えてくれるので、本当にありがたかった。

この受験手続確認書や調査書作成願いに基づいて、計画的に生徒たちの書類を作成していくというから、先生たちの仕事量はすさまじいものがある。とくに公立高校に準拠している調査書を作成するのは簡単らしいが、その高校独自の調査書だと、手書きにしなければならないので、時間がかかるので、こういう作成願いが必要だという。
志望校を選ぶのに私たちは時間がかかったけど、やはり中学あっての高校受験なのだとつくづく思った。

さて、帰ってからこの書類を作成し始めた。
願書の方も息子と2人でほとんど書き上げているから、かなり書類作成が進んでいるような気がしてきた。
そして、最後に決めた滑り止めの志望校の個別相談会にも今月行かんとね。
まだまだ、12月もバタバタである。