Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

埼玉県公立高校前期募集合格発表!~「おめでとう!」ドキュメント

2010-02-24 | 日本の教育一般
今日は埼玉県公立高校の前期募集の合格発表の日。
今年は、経済情勢のせいか、倍率が予想以上に高かった。
とくに、人気の市立浦和は2.73倍まで上昇、難関校の大宮理数科4.40倍を筆頭に、浦高2.27倍、一女2.38倍、大宮普通科2.01倍なども軒並み倍率は2倍を越していて、かなり厳しい闘いだったようだ。
去年に比べて、2倍以上の学校がかなりあったのではないか。

「昨年も不景気の影響から公立志向が強まり、首都圏全体で公立高校の平均倍率が上昇。
しかし、合格する可能性を求めて安全志向が見られた近隣都県に対し、埼玉だけは上位校人気・普通科人気が相変わらず強かった。」「EIKOHまなび倶楽部」サイトより
http://www.eikoh-manabi-club.com/news/2117

そうなのだ、このコラムに詳しく分析されているように、私の周りでも強気の選択をする友達のお子さんがいた。
確実に合格できる私立の確約をもらい、公立トップ校にチャレンジする。
しかも、私立は滑り止めを絞り、多くの私立は受けない。
わりと親しい友達も「一女よ、一女、なんとか一女に合格してほしいわぁ!」と祈りながら、熱っぽい視線で語っていた。
埼玉は浦高、一女などの上位校、あるいは市立、蕨高などの人気校を本命としたら、みんな倍率がたとえ高くても変えないのだろう。「絶対公立!」の意志が強いような感じ。
まだまだ、「お宅のお子さん、浦高(一女)ですか、すごいですねえ・・・」と言われたい親心。
これは、埼玉の進学率のいい私立、たとえば、栄東、開智、西武文理など、増えていることも背景にあるのだろう。
強気で公立を落ちても安心して通えるいい滑り止め校が多い。
やっぱり、親子で強気の埼玉なのである。

倍率の高さに加えて、公立高校の受験改革の一年目でもあったため、学力テストの問題傾向も変わり、問題も難しかったという。
その話を学力テストの後に聞いた息子は、「オレ公立受けなくてよかったなぁ・・・」とほっとする。
主人も「受けたら、落ちてたんじゃないか」とちゃかす。
うちの息子は私立を選んだため、受験は先週終わっていたが、息子の多くの友達は公立本命。

9時発表の友達の合格をひたすら祈る!
息子は9時過ぎに学校から帰って来たので、みんなの合否がまったくわからない。
結果を知らせるメールがなかなかこない。
ママ友の1人が「合格してれば、Bさんにはみんなメールを入れると思うよ。(受験が)終わっていて、知らせやすいじゃない」と言う。
ほんと、こればっかりは合格しているかどうかこちらから聞けないので、ハラハラしているだけだ。

しばらくして、9時23分、最初のメールがきた。
上記のママ友からだった。
「(息子の名前)受かったよ」と一言。
よっしゃ!メールの主はうちのママ友グループのリーダー。
彼女のところが受からないと、みんなでランチ行けないよ。

それから、10時40分に、息子が受けるはずだった高校を受けた仲良しの友達の合否を知らせるメールが届いた。
一緒に受ける予定だったので、一番気になっていた友達だ。
息子が分けた「すべらない砂」もお守りとして持っていったという。

「合格しました。T君と2人共合格しました。お守りのおかげです。B君もY君もまだ決まってない息子にとても気を使ってくれる・・・ときのう息子が話してくれて、涙が出そうになりました。本当にありがとう」と感激のメールだった。

近所のママ友が、「おめでとうございます」と書かれた書類を持って立っていたので、思わず「おめでとう!」と言うと、とてもうれしそうにほっとした表情で受け答えをしてくれた。

昼過ぎには、もう1人のママ友から合格メールが入り、次々に友達の合格も判明。
うちのママ友グループの子供たちは、早めに決まった私立メンバー2人を含めて全員合格だった。
リーダーのママ友は、「じゃ大祝賀会しましょう!!」とメールを返してきた。

いやあ、他人のことだけど、ハラハラドキドキする一瞬だったなぁ。
でも、合格があれば、逆もあるわけで、涙をのんで、後期に向けて頭を切り替えて勉強を始めた子もいるだろう。
再び祈る、後期募集合格!


追伸

またまたリーダーのママ友からメール。
「これで今日からホッとできるね。なので早速お疲れ様会をしましょう!!」
ウッ、はやいっす。