11月1日京都アスニーにて、産前産後ケア専門員・訪問支援員共通研修が開催されました。
【講義1】
京都府子ども総合対策課の藤本萌美氏より、「京都府の産前・産後包括支援、産前・産後訪問ケア専門員、産前・産後支援員の役割」についてお話しして頂き、
京都府における産前産後の継続支援の概要についてを学びました。
研修を終えたケア専門員、訪問支援員の皆様それぞれが、自分の地域でこれからどのように活動していくか、考えることができたのではないでしょうか。
【講義2】
南丹市役所市民福祉部の谷口悌氏・阪本樹里氏より、「市町村での妊娠から子育てまでの支援と産前・産後ケア専門員、産前産後訪問支援員の活用事例」についてお話して頂き、支援サービスの内容や実際に市町村で行われている支援システムについて知ることができました。
南丹市では、NPO法人グローアップに、ケア専門員によるマタニティ訪問・ケアプラン作成や訪問支援員による訪問支援サービスが委託されており、行政と民間が共同して産前産後ケアを行っており、利用者も増えてきているそうです。
ケア専門員の参加者の方から「病院受診の付き添いサービスを行うときの移動手段」について質問があり、実際に受診付き添いサービスを経験された方からお答えを頂くなど、実際に支援する時に直面する疑問や課題などについても考えることができました。
【講義3】
認定NPO法人そよかぜサポートの五月女智美氏より、「産前・産後ケア専門員、産前・産後訪問支援員の活用事例~NPOの立場から~」についてお話して頂きました。
認定NPO法人そよかぜ子育てサポートは、京田辺市の委託を受けて「子育てひろばてふてふ」や「とんとん・ママ事業(訪問相談支援)」を運営しており、行政と協働してお母さんをサポートする活動の実際について教えて頂きました。
不安があるのに相談できる人がいない、そんなお母さんが最初の一歩を踏み出せるような温かい支援の必要性を、改めて考えることができました。
【ワークショップ】
ワークショップでは、事例を通して産前産後のお母さんへの支援について考えました。
ご本人の希望、実際のサポート内容、自分たちにできる支援、さらにあったらいいなと思う支援について、ケア専門員と訪問支援員それぞれの立場で意見を出し合いました。
「まずはゆっくり落ち着いて話を聞くことが大切」
「お母さんだけではなくお父さんへのケアも必要じゃないか」
「今だけのサービスだけではなくて、今後の職場復帰のことも支援できたら」… などなどたくさんの意見が飛び交いました。
決まりきった内容を行うのではなく、その方にとって必要なことを支援するということを、それぞれのグループで考えることができました。
助産師会メンバーも研修で、様々な立場の方と出会い学ばせていただくことが出来ました。
共通研修を終え、これから皆さまが地域の中で活躍されることを、心より応援しております!!
京都府助産師会 東支部 林