みなさま、こんにちは。
南部での講座、4日目が3月3日の日曜日に開催されました。
平成30年度の養成講座の最終日は、ひなまつりでした。
お天気はあいにくの雨でしたが、本日の講座終了後の修了証書授与に向けて、穏やかな雰囲気ではじまりました。
会場は、京都テルサです。
1日目の講師の先生が体調不良により欠席された分の補講がお昼休みを使って組み込まれ、本日の内容も盛りだくさんでした。
(掲載されている写真は参加者のみなさまの了承をいただいています。)
講座12.「育児支援ヘルパーの視点から」
~お母さんの安心を明日につなげるために~
講座2.「今どきの子育て世代の生き方、ニーズを知る」
~女性としての多様な生き方を受けとめるために~
講座13.「児童館、子育て広場などわ地域でつながる楽しさを学ぶ」
~どのような形で一歩外へ踏み出せるか?~
講座14.「今と昔の妊娠・出産・子育て事情の違いを知る」
~今どきの子育て世代の心強い支援者になるために~パート2
講座12は、社会福祉法人京都福祉サービス協会の村尾直樹先生と湯浅せつ子先生からのお話でした。
村尾先生からは、京都市からの委託を受けて活動されていることなど、事業の概要やサービス内容、対象についてご説明いただきました。
湯浅先生からは、育児支援ヘルパーさんの業務内容や活動で必要とされる留意点などについて教えていただきました。
日常生活との線引きが難しい業務内容と個別性への対応など、ヘルパーさんの専門性を感じるとともに、現場でのエピソードを交えて、産前産後のお母さんはさまざまな形での支援を必要とされていることを学びました。
お昼休憩に1日目の講座2の補講がありました。
講師はNPO働きたい女たちのネットワーク、理事の西村淑乃先生です。
限られた時間の中で、子育て期の孤立した子育てや仕事、親しい人との関係性の変化など、今どきの女性を取り巻く状況について事例を交えて教えていただきました。
女性の当事者性を大切にし、女性が自信を持って地域ともつながっていけることを目指すために、支援者とお母さんの一つ一つの関わりが大切だと学びました。
講座13では、京都市修徳児童館館長の、木戸玲子先生よりお話いただきました。
児童館が就学期だけでなく、0歳から親子で集うことができる場所であることは、お母さんとお子さまのご家庭の外での世界を広げる一歩になりますね。
それでも、お母さんにとって地域へ一歩を踏み出すということは大きな勇気が必要であることを学びました。
「子どもたちの24時間を支える」ために地域で「つながる」ことで、人に支えられた、優しくされた経験をお母さんにも子どもたちにも届けたいという木戸先生の熱い思いが伝わる講義でした。
講座14では、実際にグループごとに沐浴体験、妊婦体験、赤ちゃんの抱っこ体験、ロールプレイングをしていただきました。
体験コーナーでは、みなさんお人形の赤ちゃんと楽しく、真剣に練習されていました。
ロールプレイングでは、オブザーバーとお母さん役、支援者役に順番で交代し、それぞれの役から感じたこと、発見があったかと思います。
以上、講座14までの講義が終わりました。
参加者のみなさま、中身の詰まった4日間への参加、おつかれさまでした。
普段はなかなか聴くことのできない貴重な講義ばかりでしたね。
越山助産師より、代表の方に終了証書が授与されました。
良い支援者とはなにか、答えは簡単ではありませんが、参加者のみなさんそれぞれが考えて、よりお母さんに寄り添った支援を目指すためにこの4日間の講義を役立てていただければと思います。
以下、参加者のみなさまのアンケートからの抜粋です。
・すべての講座とても勉強になりよかったです。沐浴や抱っこを実践できて助かりました。
・ロールプレイで実際に支援者、母親役などを体験できてよかった。
・すぐに支援に役に立つ「コミュニケーションスキル」を学ぶことができてよかったです。
・最後のロールプレイングは実践に沿った感じでとてもいい体験になりました。当事者さんとの会話のスピードや声のトーンもその時の状況に合わせていけたらいいなと思いました。
・利用者の方との信頼関係を作ること、コミュニケーションスキルが本当に参考になりました。
・講座を終えるたびに持つ疑問が次の講座で話されたりして、痒い所に手が届く?というか、隅から隅まで学ぶことができてとてもよかった。
・実践の具体例が聞けたことで、自分がかかわる際に行動に結びつけることができるように思いました。
・支援員制度について知っていた方がよい内容をまんべんなく学べました。各部門のエキスパートが話してくださるので、内容に深みがありました。
・講師の実際の経験を踏まえお話していただき分かりやすかった。「支援者としてのコミュニケーションスキル」がロールプレイングもしながら具体的な対応の仕方を考えることができてわかりやすかった。
(文責: 岡野琴美)