舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

絶対彼氏

2008-06-04 02:08:32 | 徒然話
うっかり今日もドラマ『絶対彼氏』を夢中になって観てしまいました。
といっても恋愛ドラマを楽しんでいるわけでも、お目当ての俳優がいるわけでもありません(お目当てという点ではむしろその後のドラマのマチャアキの方が好きです)。
ただただひとえにロボットが登場するからです。

この『絶対彼氏』なるドラマ、平凡なOLのリイコがひょんなことから「恋人型ロボット」と生活をともにするというお話です。
速水もこみち君がそのロボット役です。私は彼をあまり良く知りませんが、これまでの出演作を見る限り、人間役をやっている時さえロボット的な彼の台詞回しはまさしくこの役に最適だったといえましょう。

しかし私にとってロボット役が誰かということはさしたる問題にはなりません。もう少し台詞のしゃべり方が人間っぽい人がやっても別にかまいません。
ロボットが登場することだけが真に重要なのです。

以前お話ししました通り、私はそうとうロボットフェチです。
これは機械全般が好きなことが影響しているかもしれません。おそらく、私がカエルの次に愛をもって見つめ話しかけ意思の疎通がかなうと信じている対象は機械です。
ですから、その機械が人形をして普通にしゃべり感情表現までするとなったらもう、たまりません。あまりに萌えを喚起しすぎて、はっきり言って危険な存在です。

ベタベタのティーンエイジャー向け恋愛小説のくせにロボットが恋人役だったためにうかつにも泣いてしまった作品『銀色の恋人』もそうでしたが、今回の『絶対彼氏』もストーリーの好き嫌いとは関係なしに感情移入し過ぎてしまうドラマです。

だいいち私は「彼氏」という言葉が好きではありません。音も意味合いも日本語として美しくない。
その言葉をタイトルにした上、速水君演じるロボットが「俺はリイコの理想の彼氏」などと口走るのを耳にすれば普通なら虫酸が走ってもおかしくないのですが、ただただ速水君がロボットだというだけでそれも許してしまう自分がいます。
ちょうど、カエルだというだけで顔がたしょうぶさいくでも許してしまうのと同じです(そもそもこの世にぶさいくなカエルがいるとは思いませんが)。
また、たとえ人間てあってもカエル好きならいくらか悪い人でもかまわないと思っています(そもそもこの世に悪いカエル好きがいるとは思いませんが)。

私は速水君の演じる「彼氏」がロボットだというだけで一挙手一投足を微笑ましく見守り、彼の恋路(?)を心から応援しています。ふつう私がドラマの恋路を応援することはまずないので、これはそうとう特殊なケースです。
その点、私は彼を製作した黒ずくめの研究者の人に最も感情移入しているといえましょう。

この黒ずくめの男性は速水君ロボットを開発し、彼の挙動とリイコの反応を逐一モニターし、しばしば彼らを訪ねてメンテナンスやサポートにいそしんでいます。
彼は速水君ロボットに感情らしきものが芽生えるのを目の当たりにしても、ほかの研究者のようにそれを異常だとは認識せず、なんとかその芽をつぶさないように心を砕いています。

そんな黒ずくめの人(名前知らないんで変な呼び名ですいません)の速水君に対する愛こそ、私のロボットに対するそれと同じなのです。
ほかの研究者たちがいかにも研究者っぽい背広姿なのに対し、彼だけはいつも黒ずくめの装いなのも共感を誘います(って、それは関係ないか)。

私は完全に文系の人間ですが、もし神が私に理系の頭脳を与えたもうたならばおそらくカエルの研究かロボット開発のどちらかに走っていたでしょう。
実は宇宙も大好きで惑星とかを見ると他人事とは思えないのですが、宇宙関係の研究だったとしても私の研究はロボット絡みだったにちがいありません。

つまり私は、もし理系だったら完全に研究の人となっていたと思われます。
おそらく私の運命が研究の道ではなかったためにこういう文系頭に生まれついたのでしょうね。
まあ、そんなばりばりの運命論者な時点で、私の頭が理系でないことは確定なんですが。

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