ちょっとばかし前の話になりますが、F1トルコグランプリを目前に控えた時点で、日本の期待の星であったスーパーアグリが撤退してしまいました。
う~ん、残念だ。え、今までの記述から考えて残念がってるようには見えないって?
いえいえ、そんなことないです。私はアグリさんのことは個人的にけっこう好きなので。
ただ、スーパーアグリが出た途端に報道の内容がこのチーム一色になる日本のマスコミのあり方がアレだっただけで。
もともと小さなチームだったスーパーアグリですが(そりゃそうだ、ライバルは世界に名だたる名門自動車メーカーが名を連ねているんだから)、今年に入ってからかなりの資金難が伝えられていました。
しかしまさか、今年のモナコGPに到達する前にこうなってしまうなんて...。どうも頼りにしていた資金源に手を退かれ、もはやここまでとなってしまったようです。
寂寥の思いでスーパーアグリの後ろ姿を見送ったのもつかの間、日本のマスコミはさっさと新たなるターゲットを見つけだしました。
そうです。中嶋Jr. のカズキ君です。
カズキ君はF1参戦一年目の若きルーキー。しかしそれだけではなく、彼は日本のF1界がおそらく初めて放つ二世レーサーなのです。
去年のハミルトンを彷佛とさせる如く、インタビューなどに見るカズキ君の言動はかなり高いプライドと強い自信をうかがわせます。
そして(ハミルトンと比べるのはさすがにきついですが)その偉そうな言動に負けない結果を残せる実力の持ち主でもあります。
私はそういうレーサーがわりかし好きです。
運動神経と頭脳の両方が要求されるこの世界において、自信は過剰なくらいでちょうどよろしい。もちろん、それに見合った結果を出せればの話で。
また、私は「ジュニア」の呼称がつくかぎり「優秀であって当然」と思います。
中嶋氏が現役レーサーだったのはカズキ君がかなり幼いときだけだったそうですが、それでもその親のもとに生まれてその環境で育った人間は、そうでない人が決して持ち得ないものを持っています。
それは特権でもなければ優位でもありません。重圧です。
幼少の私に対して私の家族がどんなに「あんたにダンスを強要した覚えはない」と言っていても、そして本人達がどんなに本気でそう信じていても、それは嘘です。
私は自分が踊らなければ家族を決定的に失望させるとずいぶん幼い頃から悟っていました。
特に母は踊るために生まれてきたような人間だったため、私は自分のダンスの才能のなさを実感しながらこれまで生きてきました。
ダンス歴が20年を超えるころになってやっと自分の踊りに昔ほど劣等感を抱かなくなりました。
精進の賜物なのか、「私はダンスの才能より能書き担当」と自己暗示をかけてきた成果なのかは分りませんが。
でもたとえ私の現在の踊りがそれなりにましだとしても、母も祖母もダンサーである限り、それは偉いことでもなんでもなく当然のことです。
だから親の七光の上で大した伎倆もないのにあぐらをかいている人間が人一倍許せないかわり、「ジュニア」の重圧にめげずに実力を発揮している人のことはかけねなしに尊敬しています。たとえば俳優の佐藤浩市さんとかですね。
そして中嶋カズキ君も「ジュニア」の名にふさわしく一年目から着々と成果を挙げており、ピットクルーを轢くなど経験不足ゆえか元の性格なのか、ちょっとばかしそそっかしい面もありますがこれから日本の誇れるレーサーになっていくことでしょう。
しかし問題は日本が誇り過ぎってことです。
これはカズキ君ではなくマスコミの問題なので、カズキ君には気の毒なんですけどね。
さっきの話に戻るけど、スーパーアグリが撤退するや否やいきなりカズキ君のことばっかり取り上げるマスコミってどうなのよ。
いつも言ってるけど、サッカーやバレーボールとは根本的に違い、F1ファンは必ずしも日本勢だけを応援しているわけではないのですよ。
おかげでカズキ君以外のレース模様は上位陣すらなおざりにしか報道されないありさまで、アロンソびいきである私も、クルマ全般が好きなマミちゃんも、フラストレーションと闘いながら観戦している日々です。
カズキ君メインでもいいから、もうちょっと全体の事も取り上げてください。よろしくお願いします。
そりゃ、ネルシーニョ以下海外勢のジュニア達がいまいち振るわないのは確かだけど...。
う~ん、残念だ。え、今までの記述から考えて残念がってるようには見えないって?
いえいえ、そんなことないです。私はアグリさんのことは個人的にけっこう好きなので。
ただ、スーパーアグリが出た途端に報道の内容がこのチーム一色になる日本のマスコミのあり方がアレだっただけで。
もともと小さなチームだったスーパーアグリですが(そりゃそうだ、ライバルは世界に名だたる名門自動車メーカーが名を連ねているんだから)、今年に入ってからかなりの資金難が伝えられていました。
しかしまさか、今年のモナコGPに到達する前にこうなってしまうなんて...。どうも頼りにしていた資金源に手を退かれ、もはやここまでとなってしまったようです。
寂寥の思いでスーパーアグリの後ろ姿を見送ったのもつかの間、日本のマスコミはさっさと新たなるターゲットを見つけだしました。
そうです。中嶋Jr. のカズキ君です。
カズキ君はF1参戦一年目の若きルーキー。しかしそれだけではなく、彼は日本のF1界がおそらく初めて放つ二世レーサーなのです。
去年のハミルトンを彷佛とさせる如く、インタビューなどに見るカズキ君の言動はかなり高いプライドと強い自信をうかがわせます。
そして(ハミルトンと比べるのはさすがにきついですが)その偉そうな言動に負けない結果を残せる実力の持ち主でもあります。
私はそういうレーサーがわりかし好きです。
運動神経と頭脳の両方が要求されるこの世界において、自信は過剰なくらいでちょうどよろしい。もちろん、それに見合った結果を出せればの話で。
また、私は「ジュニア」の呼称がつくかぎり「優秀であって当然」と思います。
中嶋氏が現役レーサーだったのはカズキ君がかなり幼いときだけだったそうですが、それでもその親のもとに生まれてその環境で育った人間は、そうでない人が決して持ち得ないものを持っています。
それは特権でもなければ優位でもありません。重圧です。
幼少の私に対して私の家族がどんなに「あんたにダンスを強要した覚えはない」と言っていても、そして本人達がどんなに本気でそう信じていても、それは嘘です。
私は自分が踊らなければ家族を決定的に失望させるとずいぶん幼い頃から悟っていました。
特に母は踊るために生まれてきたような人間だったため、私は自分のダンスの才能のなさを実感しながらこれまで生きてきました。
ダンス歴が20年を超えるころになってやっと自分の踊りに昔ほど劣等感を抱かなくなりました。
精進の賜物なのか、「私はダンスの才能より能書き担当」と自己暗示をかけてきた成果なのかは分りませんが。
でもたとえ私の現在の踊りがそれなりにましだとしても、母も祖母もダンサーである限り、それは偉いことでもなんでもなく当然のことです。
だから親の七光の上で大した伎倆もないのにあぐらをかいている人間が人一倍許せないかわり、「ジュニア」の重圧にめげずに実力を発揮している人のことはかけねなしに尊敬しています。たとえば俳優の佐藤浩市さんとかですね。
そして中嶋カズキ君も「ジュニア」の名にふさわしく一年目から着々と成果を挙げており、ピットクルーを轢くなど経験不足ゆえか元の性格なのか、ちょっとばかしそそっかしい面もありますがこれから日本の誇れるレーサーになっていくことでしょう。
しかし問題は日本が誇り過ぎってことです。
これはカズキ君ではなくマスコミの問題なので、カズキ君には気の毒なんですけどね。
さっきの話に戻るけど、スーパーアグリが撤退するや否やいきなりカズキ君のことばっかり取り上げるマスコミってどうなのよ。
いつも言ってるけど、サッカーやバレーボールとは根本的に違い、F1ファンは必ずしも日本勢だけを応援しているわけではないのですよ。
おかげでカズキ君以外のレース模様は上位陣すらなおざりにしか報道されないありさまで、アロンソびいきである私も、クルマ全般が好きなマミちゃんも、フラストレーションと闘いながら観戦している日々です。
カズキ君メインでもいいから、もうちょっと全体の事も取り上げてください。よろしくお願いします。
そりゃ、ネルシーニョ以下海外勢のジュニア達がいまいち振るわないのは確かだけど...。