舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

東京ディズニーリゾート クロニクル25年史

2008-06-17 02:08:35 | Disney (パーク、映画&テレビ)
昨日発掘した20年前のディズニーガイドを紹介したついでに、今日発売されたディズニーリゾート本の最新刊のお話です。

TDR25周年を記念して作られたこの本は、「クロニクル」のタイトルどおり東京ディズニーランドの着工から今年の25周年イベントまでを完全網羅したヒストリーブックです。
イベントや新オープンの施設などは一年ずつもれなく記載され、特に大きかった節目のイベントの年についてはかなりのページ数を割いて念入りに紹介しています。

どのページを見ても「うおお、このイベント懐かしい」とか「このアトラクション大好きだったのに終わっちゃったんだよなあ」とか「当時は今と違って園内のお店がそれぞれ個性的だったなあ」などと感慨に浸ることができますが、それより何より印象的なのは、主要キャラクターの顔の変遷が具(つぶさ)に分る点です。

表紙のキャラクターたちはばりばり最新のルックスですね。25周年コスチュームをまとっています。
こちらと昨日載せた20年前のガイドブックの彼らの顔を見比べれば、その違いは一目瞭然です。

まず僕らのクラブのリーダーというより帝王のミッキー&ガールフレンドのミニー。
今現在の二人の顔は輪郭も鼻の形も目の大きさもすごく違うのですが、初代ミッキー&ミニーはほとんど同じ顔のように見えます。
ま、ウォルトさんの初期アニメを見ても二人はけっこう似た者同士ですから、当然といえば当然。

ただまったく同じ顔で「女装したミッキー」に見えたら非常にまずいので、ミニーちゃんは真っ赤な口紅やパッチリまつげに青いアイシャドウなど、可愛くお化粧しています。
初代ミニ―ちゃんは可愛いと呼ぶには若干お化粧に気合いが入り過ぎてないか、と思う写真もなきにしもあらずですが(笑)。

これが最新版のミニーちゃんになるとまつげがシンプルになり、口紅の引き方も上品になって、お化粧の腕が上がったことがうかがわれます。
そして重要なのはつけまつげをアイシャドウの下につけるようになったってことですね。
今昔のミニーのアップを見ると分るんですが、以前のミニーちゃんはアイシャドウよりも上...つまり実際のまつげよりだいぶ上につけまつげをつけてしまっていたのに対し、今はちゃんとまぶたのきわに付けています。

しかしもっとよく見ると、お化粧テクの上達にかぎらずお化粧だけでは決して変えられない顔の形まで違っています。
それをいったらミッキーの顔もこの25年の間に明らかに変わっているのです。

二人の顔に何が起きたのか?
比べてみるとミッキーも変わってはいるのですが、頭に占める黒い部分の割合は変わっているものの、鼻の形、目の間隔や大きさなどは大筋で変わっていないように思われます。
とすると、基本形は初代ミッキーそのままに、ミニーの方の顔かたちを変えることで二人の顔立ちにハッキリと差異を持たせたのではないでしょうか。
ツーショットを見れば、ミニーの方が遥かに鼻の頭が小さく、目は縦長で目と目の距離が近く、ミッキーに比べて顔(とくに上半分)が小さくまとまっているように感じられます。

人間の顔も25年経てば変わりますからね。ミッキー&ミニーも日本で暮らした長い年月のうちに変わっていったのでしょう...と結論しようとしたら、とんでもありませんでした
なんとミッキーとミニーの顔は10周年の時に劇的に変わっていたのです。

この本が毎年の記録を追ってくれてあるおかげで、10周年であった1993年の記録から二人の顔が豹変していることがハッキリ浮き彫りになりました。
その年を境に初代ミッキーから現行ミッキーの顔になったのです!!!
(※本当はもっと微妙な変更点が間にあるかもしれないので便宜上、「旧ミッキー」「新ミッキー」と呼び分けます。ミニーも同様)

さらに目を凝らすともっととんでもないことが発覚します。
前年1992年の記録のほとんどの写真は旧ミッキーですが、クリッターカントリーオープニングセレモニーのみは新ミッキーの姿なのです。こちらの日付は10月1日。

さらにさらに驚愕すべきことに、これより後であるはずの11月3日の写真には旧ミッキーの姿が写っています
小さいのでかなり目を凝らす必要がありますが、こんなことしてるから目が悪くなるんだよと思いつつも頑張って良く見ると、先ほど言った「頭の黒い部分」のバランスから考えてどう見ても旧ミッキーなのです。

こ、この事実を、どう受け止めればよいのでしょう。
ミッキーは10周年で注目される前にこっそり整形した、それはありうることです。前年の目立たないイベントのうちに変えておこうと思ったとしても不思議はありません。
しかし、その後一旦また元の顔に戻ったというのはどうしても解せません。
もしや丁度全品交換の過渡期で......



........




...え~、考えても解決しない(或いは考えない方が良い)問題はおいといて、ほかのキャラクターに目を転じましょう。
ミッキー&ミニーより転々と変わったのはドナルドとデイジーです。
初代ドナルドの顔はどう見てもツー・シンプルで、今見ると「マジかよ!?」てな位あっさりした風貌です。
なぜかと思ったら、白目が白かったんですね。デイジー眠そうだし。

それが「水色の白目(変な表現だな)」になったのがミッキーたちより少し遅れて1995年であったと思われます。デイジーも一緒に変わってます。
ミッキーほど写真が多くないので、月単位での追求は困難ですが、この年のドナルドの写真は白白目と青白目が混在してます。

にしてもドナルド、変わり方がそうとうきょくたんです。
今までシンプルすぎたのを補うかの如く、いかにもアメリカのアヒル(※あくまでイメージ)なバタ臭い顔に変わってます。石原良純くんもびっくりの強烈二重だ。
ミッキーたちの額の黒い面積が減り、すっきりした顔になったのとは反対ですね。

これが今の顔になったのは意外と最近で、リゾート20周年、つまり2003年あたりであったと推察されます。
「10周年を前に顔が変わったミッキー」と似たようなタイミングですね。やはりライバルだから張り合ってるのか。
2001年がディズニーシーのオープンでしたから、初期はこの旧ドナルドがシーを闊歩していたのですねえ。

現行の新ドナルドは過去の顔の丁度中庸を行っていて、水色の白目はそのままに、バタ臭い二重は元に戻ってました。
そしてデイジーがとびきり可愛くなりました。あの色っぽいまつげのつけ方、ぶりぶり路線のミニーにはとても真似できません。
まぁ、二人の女の子のキャラがまったく違っているのは良いことだと思います。ただ私はそれこそ幼稚園の頃からデイジーばっかりが好きで、デイジー特集のビデオを観て育ち、こないだ5周年の時本人にもそう告白しました。
そんな私にとって今のデイジーのビジュアルはとても喜ばしいです。ドナルドも惚れ直したに違いないわよ。ただシー5周年の変なヅラはどうかと思いますが(笑)。

プルートとグーフィーは前述の4人ほどは変わってないように見えますね。
ただし初代グーフィーについてたバサバサのまつげは、いつの頃からか取ったようです。
そりゃそうだよな。グーフィーは男なのに、あんな初代ミニーちゃんより激しいまつげでは若干困惑します。息子のマックス君がますます反抗してしまいます。
どうやらミレニアム2000年の頃にはまつげはやめているようです。前述4人よりだいぶ写真が少ないので、想像の域を出ませんが。


これらの真実はマニアの方ならとっくにご存じのことばかりでしょうが、私のようなミッキーの家に一度も行ったことのない人間にさえ様々なことが分ってしまう25周年クロニクル、なかなか有難い資料ですな。

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