かねてから観たいと思っていた『ザ・マジックアワー』と『インディ・ジョーンズ:クリスタルスカルの王国』を観てきました。
『マジックアワー』は最近監督の三谷幸喜さんと主演の佐藤浩市さんがほとんど漫才状態の掛け合いをしながらいろんな番組に出演して宣伝してた映画です。
邦画で唯一、三谷さんの作品だけは劇場まで観に行くことにしていますので、今回も公開からあまり間をあけずに馳せ参じました。
そしてインディ・ジョーンズのクリスタルスカル云々といえばディズニーシー最奥地にあるアトラクション...ではなく、映画最新作のタイトルです。
てか、なんでこんなに似てるんでしょうこのタイトル。ディズニーシーのを拝借したとしか思えないんですけど(アメリカにも似たアトラクションがありますが、これはクリスタルスカル云々って名前じゃなかったと思います、確か)。
スピルバーグさんかルーカスさんのどちらかが「クリスタルスカルはよく知られている伝説なので偶然の一致」と言っていたけど、どうだか.....。
まあよい。観賞順ってことで、まずは『マジックアワー』の話です。
私は三谷幸喜さんが大好きであると同時に佐藤浩市さんも好きです(もちろんお父上も大好き
)。
現在の日本には色気のある男性俳優が少ないので、とても貴重な人材だと思います。
同じく三谷さんが脚本を書いた大河ドラマ『新選組!』で佐藤さんの演じた芹沢鴨なんて最高でした。飲んで荒れている姿さえ色っぽかったもんなあ。
尤も今回は色気とは無縁のキャラクターです。
というよりも、あああ、佐藤さんが佐藤さんがッ!!!
そんなに壊して乱していいの三谷さん!?!?(←それは言い過ぎ)
いやぁホント、ご本人が「観客が『あの佐藤浩市がそんなことをッ
』と思うようなことまでさせた」と豪語するだけあり、今までの佐藤さんからは考えられないくらい見事に三の線です。「二枚目半」なんて可愛いもんじゃなく、完全にお笑い担当です。
それを純正のコメディアンがやったらただのコメディなんだけど、色っぽい二枚目俳優佐藤浩市がやっているからよけい面白いんですねえ。
ただし今回の作品、冒頭から笑いを期待できるかというとそうでもありません。人によって様々だと思いますが、少なくとも私は佐藤さん初登場までそれほど笑えるシーンはありませんでした。もう一人の主人公がピンチに陥る導入ですしね。
そのかわり中盤でこの作品一本分の笑いが一気に来たという感じでした。
もちろん先ほど述べた「佐藤さんがいじり倒されてる展開」の部分ですね。
もう笑ったのなんの。三谷さんの真骨頂発揮といったところです。
前作『有頂天ホテル』を観ても思ったけど、三谷さんの作品は笑いの質が上品なところがいいです。誰も不快にさせないで笑わせることができる、この方の素敵な才能だと思います。
で、今回の作品を見て分ったのは、三谷さんの描く人物には憎まれ役、いじめられ役がいないんですよ。
観客あるいは視聴者に感情移入させるにあたって一番安易な道は、みんなに嫌われる「共通の敵」を作ることです。
でも三谷さんの作品にはそういう人がまったく出てこないんですね。おそらくどの登場人物にもどの役者にも愛情を持って作っているのでしょう。
だから見る側も「あのキャラクター、嫌な奴だったなあ」という印象の人が一人もいない。映画の印象が良いぶん、出てきた人物全員に対してもおしなべて好印象が残り、おかげでとても後味がいいのです。
ま、個人的に「あの役者下手だなあ」と思った人はいたけどね(笑)。
三谷作品は実力派の役者を大勢使うので、ときおり下手な人がいるとおそろしく目立つのです。見れば分るから名指しはしないでおこうっと...。
『マジックアワー』の舞台となった架空の街も素敵でした。おそらく現実の日本にはないだろうけど、昔のハリウッド映画に出てくるようなキャバレーがあって酒場があって宿があって住人はみんな煙草飲みでマフィアが牛耳っている古き良き街並みです。
私もこういう街が大好きで、そのへんの趣味はありがたくも三谷さんと近いのかもしれません。
趣味が近いといえば、その素敵な街の模型に戦国武将のフィギュアを並べて構図を考えたという話も、かえるを並べてフォーメーションを考える私と相通ずるものがあって光栄です(笑)。
じっさいに並べて見せる姿が妙に嬉しそうなのも共感を誘いますねえ。
そしてもう一本の作品『インディ・ジョーンズ』です。
マミちゃんは『マジックアワー』もそれなりに楽しんでくれたようですが、本来はこういう映画の方が好きらしいです。
洋画(特にアメリカ映画)でスピード感があって派手なアクションシーンが豊富でムダな恋愛沙汰のない作品が彼女の好むところです。
ま、トラックや刀の玩具で育った人間だからね。そういう趣味でしょうあの人は。
ともかくインディ最新作は衝撃のラストシーンが巷の話題になってますね。
私としてはこのオチ、大いに結構です。大歓迎です。なにゆえ歓迎かは過去の妄想話に書いた通りです。
だいいち映画冒頭でインディたちが探し出した箱に「ロズウェル」(←未見の方のために反転文字←携帯では無意味だスミマセン)とか書いてある時点でどんなオチかバレバレでしょう。
現在の科学では説明のつかない高度すぎる古代文明が「アレ」だったらいいのにってことは、私のような妄想狂なら一生に一度は思い浮かべる夢でしょう。
それより私が個人的に気に入らなかったのは「アレ」よりさらに後、本当の意味でのラストシーンです。
ああ、気に入らん。すごくくだらないオチなので書いちゃうけど、インディは結婚なんかしちゃダメだ。冒険のたびに違う女性と浮き名を流すようでないといけませんぜ。
ショーン・コネリー様演じる父上と共演したときなど、親子二人ともそれぞれにラブアフェアを楽しんでたようじゃないですか。
もっとも父上がショーン・コネリー様ではモテ度の点で父上にかなわないかもしれませんが。まったく~、コネリー様ったら学者然とした三揃いとか着てるくせに色っぽいんだから~~。
コネリー様が出てしまうと男前すぎて主人公を喰ってしまうことがハッキリしたためか、今作では写真しか出演していませんでした。
とはいえ白黒写真だけでも十分素敵ですコネリー様。
あれ?最終的にインディではなくコネリー様の話で終わってしまったな(笑)。
『マジックアワー』は最近監督の三谷幸喜さんと主演の佐藤浩市さんがほとんど漫才状態の掛け合いをしながらいろんな番組に出演して宣伝してた映画です。
邦画で唯一、三谷さんの作品だけは劇場まで観に行くことにしていますので、今回も公開からあまり間をあけずに馳せ参じました。
そしてインディ・ジョーンズのクリスタルスカル云々といえばディズニーシー最奥地にあるアトラクション...ではなく、映画最新作のタイトルです。
てか、なんでこんなに似てるんでしょうこのタイトル。ディズニーシーのを拝借したとしか思えないんですけど(アメリカにも似たアトラクションがありますが、これはクリスタルスカル云々って名前じゃなかったと思います、確か)。
スピルバーグさんかルーカスさんのどちらかが「クリスタルスカルはよく知られている伝説なので偶然の一致」と言っていたけど、どうだか.....。
まあよい。観賞順ってことで、まずは『マジックアワー』の話です。
私は三谷幸喜さんが大好きであると同時に佐藤浩市さんも好きです(もちろんお父上も大好き

現在の日本には色気のある男性俳優が少ないので、とても貴重な人材だと思います。
同じく三谷さんが脚本を書いた大河ドラマ『新選組!』で佐藤さんの演じた芹沢鴨なんて最高でした。飲んで荒れている姿さえ色っぽかったもんなあ。
尤も今回は色気とは無縁のキャラクターです。
というよりも、あああ、佐藤さんが佐藤さんがッ!!!
そんなに壊して乱していいの三谷さん!?!?(←それは言い過ぎ)

いやぁホント、ご本人が「観客が『あの佐藤浩市がそんなことをッ

それを純正のコメディアンがやったらただのコメディなんだけど、色っぽい二枚目俳優佐藤浩市がやっているからよけい面白いんですねえ。
ただし今回の作品、冒頭から笑いを期待できるかというとそうでもありません。人によって様々だと思いますが、少なくとも私は佐藤さん初登場までそれほど笑えるシーンはありませんでした。もう一人の主人公がピンチに陥る導入ですしね。
そのかわり中盤でこの作品一本分の笑いが一気に来たという感じでした。
もちろん先ほど述べた「佐藤さんがいじり倒されてる展開」の部分ですね。
もう笑ったのなんの。三谷さんの真骨頂発揮といったところです。
前作『有頂天ホテル』を観ても思ったけど、三谷さんの作品は笑いの質が上品なところがいいです。誰も不快にさせないで笑わせることができる、この方の素敵な才能だと思います。
で、今回の作品を見て分ったのは、三谷さんの描く人物には憎まれ役、いじめられ役がいないんですよ。
観客あるいは視聴者に感情移入させるにあたって一番安易な道は、みんなに嫌われる「共通の敵」を作ることです。
でも三谷さんの作品にはそういう人がまったく出てこないんですね。おそらくどの登場人物にもどの役者にも愛情を持って作っているのでしょう。
だから見る側も「あのキャラクター、嫌な奴だったなあ」という印象の人が一人もいない。映画の印象が良いぶん、出てきた人物全員に対してもおしなべて好印象が残り、おかげでとても後味がいいのです。
ま、個人的に「あの役者下手だなあ」と思った人はいたけどね(笑)。
三谷作品は実力派の役者を大勢使うので、ときおり下手な人がいるとおそろしく目立つのです。見れば分るから名指しはしないでおこうっと...。
『マジックアワー』の舞台となった架空の街も素敵でした。おそらく現実の日本にはないだろうけど、昔のハリウッド映画に出てくるようなキャバレーがあって酒場があって宿があって住人はみんな煙草飲みでマフィアが牛耳っている古き良き街並みです。
私もこういう街が大好きで、そのへんの趣味はありがたくも三谷さんと近いのかもしれません。
趣味が近いといえば、その素敵な街の模型に戦国武将のフィギュアを並べて構図を考えたという話も、かえるを並べてフォーメーションを考える私と相通ずるものがあって光栄です(笑)。
じっさいに並べて見せる姿が妙に嬉しそうなのも共感を誘いますねえ。
そしてもう一本の作品『インディ・ジョーンズ』です。
マミちゃんは『マジックアワー』もそれなりに楽しんでくれたようですが、本来はこういう映画の方が好きらしいです。
洋画(特にアメリカ映画)でスピード感があって派手なアクションシーンが豊富でムダな恋愛沙汰のない作品が彼女の好むところです。
ま、トラックや刀の玩具で育った人間だからね。そういう趣味でしょうあの人は。
ともかくインディ最新作は衝撃のラストシーンが巷の話題になってますね。
私としてはこのオチ、大いに結構です。大歓迎です。なにゆえ歓迎かは過去の妄想話に書いた通りです。
だいいち映画冒頭でインディたちが探し出した箱に「ロズウェル」(←未見の方のために反転文字←携帯では無意味だスミマセン)とか書いてある時点でどんなオチかバレバレでしょう。
現在の科学では説明のつかない高度すぎる古代文明が「アレ」だったらいいのにってことは、私のような妄想狂なら一生に一度は思い浮かべる夢でしょう。
それより私が個人的に気に入らなかったのは「アレ」よりさらに後、本当の意味でのラストシーンです。
ああ、気に入らん。すごくくだらないオチなので書いちゃうけど、インディは結婚なんかしちゃダメだ。冒険のたびに違う女性と浮き名を流すようでないといけませんぜ。
ショーン・コネリー様演じる父上と共演したときなど、親子二人ともそれぞれにラブアフェアを楽しんでたようじゃないですか。
もっとも父上がショーン・コネリー様ではモテ度の点で父上にかなわないかもしれませんが。まったく~、コネリー様ったら学者然とした三揃いとか着てるくせに色っぽいんだから~~。
コネリー様が出てしまうと男前すぎて主人公を喰ってしまうことがハッキリしたためか、今作では写真しか出演していませんでした。
とはいえ白黒写真だけでも十分素敵ですコネリー様。
あれ?最終的にインディではなくコネリー様の話で終わってしまったな(笑)。