舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

デモンストレーション

2008-06-13 02:28:28 | ダンス話&スタジオM
2008骨髄バンクのデモンストレーションの写真を載せてみました。
こういう大きなイベントやプログラムの都合によって、我々はときおりこの二人でデモンストレーションを踊ってます。

といっても私の感覚だと毎日のレッスンがデモンストレーションな気もします(笑)。
われらがスタジオMにインストラクターが一人たりともおらず、原則すべてのクラスに我々二人が出向いておりますのは、「自分達の責任において納得できるレッスンにしたい」と思っているからにほかなりません。

伝言ゲームがだんだん最初の言葉からずれていってしまうのと同じで、間にほかの人が入れば「我々が本当に伝えたいこと」からはじょじょに乖離してゆきます。
我々は振付けさえ伝達すればおしまいとは思いません。生徒さんの基礎の習熟にも、最終的なステージの出来映えにも、自分達が責任を持たなければなりません。

そういうわけで、本当のところを説明するためにもレッスン中は自らデモってお見せする必要があります。
尤もマミちゃんのクム、ルカ&ルイス・カレイキはレッスン中もほとんど椅子に座っていて、踊りを見せてくれたことは数えるほどしかないんだとか(ただしその雲の上を滑るように踊る優雅な踊りはマミちゃんの脳裏に焼きついて離れません)。
まあ、彼女たちには太すぎて動けないという事情もあったわけですが。幸い我々はデブとはいえそこまでには達してないので...というよりそこまでに達しないためにも動く見本となってレッスンしております。

フラはとてもプリミティヴな踊りであるゆえ、ステップを踏めばおのずと腰が揺れるなど、身体にとって自然な動作しかありません。
たとえばこのデモ画像の私のスカートはかなり派手にはためいてるように見えますが、これはスカートを持って腰の横でしっかと固定しておけば、ステップにあわせて腰が揺れ、それによってスカートも動くのです。
作為的にスカートを動かさなくても、正しいステップのみでスカートは綺麗に揺れます。そしてそういう自然な揺れこそフラにとって一番美しい揺れです。

でも「自然な動きだから自然にできるようになる」かといえば、そうでもないんだな。
特に熱心な人ほど「どうして腰が揺れるのか?」などと解明しようとし、その結果「自然」とは凡そ言い難い作為的な腰振りダンスと化してしまうこともあります。
したがって「自然な動作とはどういうものか」をむしろ論理立てて説明する必要があるのです。

これをやると生徒さんは決まって「難しい~~~」とおっしゃいますが、一旦マスターしてしまえば決してそんなことはありません。
正しいステップの踏み方をすれば正しく腰が揺れ、見た目は美しいし身体には良いしステップを踏みながら移動するなどの高等技能も楽々できるようになるし...などといいことばかりなのです。

ただこれを説明するためには当然ですが見本が完璧に正しくなければなりません
見本ってつまり我々のことですね。生徒さんの見本として踊って見せる以上、落ち度があってはなりません。
若輩の私ですら20年以上やってきた基本動作ですから今更間違えることはないけれど、それでも手抜かりがあったら大変と冷や汗をタラ~リさせながら見本をやってます。
「フラは腰に負担がない!!だから何時間踊りまくったって腰は痛くなりません」と豪語している以上、踊らずにふんぞり返ってるわけにもいきませんしね(笑)。

そういうわけで基本重視レッスンを一日数時間やると、いつもとは違う肉体疲労が激しくなります。
せめてこれでちょっとは痩せられればいいんだけど(笑)。

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