象が転んだ

たかがブロク、されどブロク

コロナ大国からコロナ敗戦国へ〜変異株は習政権をも打ち砕く?

2022年12月25日 05時27分21秒 | 新型コロナ渦

 まるで、武漢ウイルスの繁殖(蔓延)に続き、変異株の逆襲みたいな結果となったが、今やコロナパンデミックの発信国である中国が危機に立たされようとしている。
 ”身から出たサビ”で済めばいいが、実情はかなり深刻らしい。皮肉にも、武漢から出たウイルスは世界中に侵食し、再び中国を襲う。これを”身から出たコロナ”とでも言おうか。
 しかし、こんな単純な中国崩壊?のシナリオを誰が予想し得たであろうか。


コロナ敗戦

 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中国がパニック状態だ。国内の不満は爆発し、失策を重ねる習近平政権は”コロナ敗戦”に直面している。実際、正確な感染者数や死者数の実態が把握できないまま規制緩和を進め、中国国内で変異したウイルスが世界に拡散し、日本に流入する恐れもある。
 中国ではコロナ規制の緩和後、感染者や死者が急増してるとみられるが、政府の発表では死者ゼロや数人に留まる日が大半だ。
 中国政府は基礎疾患の悪化で死亡した患者をコロナ死者数に含めてないし、”正確に実際の数を把握できない”として無症状の感染者数も公表していない。
 ”白紙デモ”により、習政権のゼロコロナ政策が僅か1週間で転覆した。またこうしたコロナ対策の極端な変化も混乱を招き、当局の規制が利かなくなっている。
 一方で、ワクチン接種でも失策が目立ち、中国産ワクチンの効果に疑念が強まるなか、米政府が支援の用意があると表明。中国政府は”ワクチン提供の支援は必要ない”との考えを強調したが、ドイツ政府は21日、ビオンテック製ワクチンを中国に出荷したと発表。外国製の供給は初めてで、当初は在中国のドイツ人向けとなる。
 中国は物理的に封じ込めができる事を誇り、”ウィズコロナ”政策の西側を嘲笑してきた。中国が”ゼロコロナ”から転換した上、ワクチンも海外に頼れば、中国はウイルスにも負け、ワクチンでも”西側に負けた”となる(夕刊フジ)。

 事実、英国の医療系の調査会社エアフィニティは、中国で1日当たりの新型コロナ感染者が100万人以上、死者数も5千人を超えている可能性があると発表した。”感染者が過去1週間で1800人、死者もわずか7人だとする公式発表とは大きく食い違っている”としている。
 21日付の発表によると、中国の地方部のデータから感染状況の傾向を分析したとしている。今後は、感染者数が現在増加している北京や広東省などを中心に、来年1月のピーク時には1日の感染者数が370万人ほどに上る可能性があると予測する(共同)。
 一方で、日本国内も感染者は新たに18万人を超え(22日)、死者は297人。東京都でも1万8820人の新規感染者(死者は22人)が確認され、17日連続で前週を上回った。東京都は、医療警戒レベルを9/8以来の最も深刻なレベル4に引き上げたが、感染警戒レベルはレヴェル2に据え置いた(読売)。


砂に描いたブタ

 21日にオミクロン株対応のワクチンを接種した。4度接種してるので、もうコロナ対策は十分だろうと予定はなかったが、万が一の変異株の逆襲に備え、予約をしておいた。
 事実、我が福岡県も感染者は2日続けて1万人を超え、第7波に迫る勢いである。つまり、変異株の本当の意味での逆襲はこれからが本番なのかもしれない。酷な言い方をすれば、過去4回のワクチンは気休め程度であり、ハイブリッドな変異株撃墜のワクチンを次々と足早に準備しない限り、ゼロコロナは勿論、ウイズコロナも”絵に描いた政策”となろうか。

 因みに、日本国内での変異株対応のワクチン接種率は30%程とされ、平和ボンボンの日本人を象徴する様に、この島国の惑星にはリスク管理という能力に欠けてるように思えなくもない。
 ワクチン頼みというより全ては神頼みなのかもだが、神様もワクチンも万能でもない。
 もし神様が万能であれば、太平洋戦争も大都市空襲も広島長崎も神戸震災もフクシマも、全ては回避できたであろうか。勿論、同じ事はワクチンにも言える。
 つまり、万能とか万全とかいうものはどこにも存在しない。故に、日頃からの”リスク管理”というものが重要になるが、神頼みの長い伝統を持つ日本人には、リスクという言葉よりも神という存在の方が大切なのだろう。
 ワクチン(やマスクや3密回避)があくまでコロナ対策の1つである様に、神頼みも自己満足の1種である。頼みの医学や幼稚な精神論や陳腐な経験値では、変異株という単純な設計図すら退治できなかった。
 ”そういうお前はリスク管理が出来てんのか?”と問われれば、YESともNOとも答えかねる。

 これと同じ事は中国、いや中国共産党にも言える。
 中国国民は共産党が、いや習政権が絶対的なものと信じ込んでいた。ゼロコロナは絶対に実現できると信じ切っていた。事実、北京五輪のゼロコロナ対策は成功したかに思えた。
 しかし今となってみれば、ゼロコロナは明らかに”砂上の城郭”であったのだろう。同じ様に、習政権もいや、習近平も所詮は”砂辺に描いたブタ”だったのかもしれない。
 勿論、”砂に描いたブタ”で終わればいいが、変異株に習政権が屈すれば、中国国民は暴動を起こし、中国共産党が陥落するとなればだが、台湾有事は過去のものとなるかもしれない。

 もしそうなれば(だが)、我々日本人はコロナ変異株に感謝すべきかもしれない。
 5度目のワクチン接種を終え、ふとそういう事を考える自分がいた。



コメントを投稿