昨日、”失敗を恐れよ”ブログを読んで下さった方、有難うです。”バカほど出世する”ブログも結構長々としぶといですね。続編を書く予定です。
まさか、この”されど大谷”ブログが7回も続くとは、全くの想定外ですが。どんなネタでも話題にしてみるもんですね。
さてと、大谷の前半戦が終わリました。結局的に言えば、大成功と。しかし、それは、単に二刀流という珍しさが、そう思わせただけなのか。
NHKの特番では、べた褒めだ。解説者も皆揃って、大谷の二刀流としての旅立ちを大歓迎し、大成功を信じて疑わない。そこに、大谷の大きなアキレス腱がハッキリと見える。
つまり、大谷の評価の殆どは、その見た目。速球の初速、打球の速さ、飛距離。そして、アイドルの様な甘いマスク。見た目こそが、彼の全てを物語ってる。
数字的に見ても、ケガを除けば、大成功といえるだろう。球団側も、大谷を実力以上に高く大きく宣伝出来た事は、全くの想定外であったろう。
しかし、チームは下位に沈んだまま。二刀流としての大谷の存在が起用が、チームに微妙な狂いを生じさせてるのも確か。これも予想されてた事だ。
チームメイトからすれば、”もう二刀流というお遊びは十分だ。投打どちらかに専念してくれ”というのが、本音だろう。
日本のメディアもアメリカのメディアも、”二刀流の歴史”については全く触れようとはしない。日本のメディアが単に無知だというのは認めるが。アメリカの目の肥えたメディアが、”二刀流の歴史”に関して知らない筈がない。
元々、二刀流とは、”ダブルデューティ”と名付けられ、ニグロリーグには沢山いたのだ。当時、黒人リーグはチーム数が少なく、経営基盤も貧弱だったが故、巡業が主だった。一日2試合3試合なんてザラだった。苦肉の策で、外野を除く内野陣でローテを回した。投手は朝先発したら、昼は救援という風に。
お陰で、シーズン120勝以上というとてつもない記録を残す黒人投手も登場した。が故に、身体に負担が掛かり、選手生命も実際の寿命も、非常に短かった。
黒人最強投手と称されるサチェル•ペイジが、75歳まで長生きしたのは、殆ど手を抜いて投げてたからだろうか。大半のニグロリーガーが、40歳代かそれ以下で死んでいったのを考えると、驚異ではある。(『黒人野球のヒーローたち』を参照です)
故に、ルースが二刀流で騒がれたという事実もないし、騒がれる筈もない。二刀流が身体を蝕むというのは、過去の歴史で証明済だったのだ。
しかし、大谷の一番の致命傷は、二刀流という斬新なイメージからスタートしたという事。ベーブ・ルースだって、投手からスタートし、そこで盤石の成績を3シーズンに渡って残し、その後チームの事情から、球団の意向から、仕方なく二刀流を試みた。実質僅か2年間の二刀流プレーヤーだったが、ルースは悲鳴を上げた。
これとは対照的に、大谷はメジャーでは何の実績も残してない。シーズンを通じてプレーをした事がないのだ。
個人的には、10年ほど投打のどちらかでプレーして、充分な実績を残し、体をしっかりとメジャーで慣らしてから、二刀流に転向した方が、理想的ではなかったか。
球団側の戦略もあるだろうが。ある意味失敗だったとも言える。いきなり、最初の年で”キズモノ”にしてしまったんだから。お陰で、後半戦の大谷の使い方が、非常に中途半端に微妙になった。
打者に専念するにしても、二刀流を考慮すると、無理はさせられないし、手術に踏み切れば、大谷の商品価値はゼロに近くなる。ホント一気にややこしい事態になった。
ルースが、怪我にしばし見舞われる様になったのは、ヤンキースに行って、遊び呆けてからだ。それでも、BOSの時の実質2年間の二刀流がシワ寄せになったのも事実だろう。
所詮、大谷の二刀流とは、絵に描いた餅に過ぎないのか。アッサリとリタイアする光景が見えるような気がするのは私だけか。
大谷はまだまだ死んでないですよ。今日のホームランなんか凄い飛距離でした。まさしく日本人離れしてます。
でも、チームはホント弱いですね。それに何で大谷は本拠地でしかホームランが打てないんですかね。アウエイでは結構ヤジられてんですかね。日本のメディアが報道しないだけで。
確かに、日本のメディアは日本人メジャーのいい所ばかりしか報道しませんね。大谷の本当の評価を知りたいですが。
ひょっとして、転んださん言う通り、大谷は日本から来た珍しいアイドルみたいな評価なんですかね。このままだと、両方とも中途半端な形で終わってしまいそうです。
素材的には、松井とイチローを足しても敵わないほどなんですが。まだ、少しナメた様な仕草が気になるんですよ。高校生じゃあるまいし。2年目が大谷にとっても、本当の試練となるでしょうね。