我が田舎では、月曜と木曜が燃えるゴミの出し日である。
最近はゴミの分別が厳しくなり、少しでもナメた真似すれば、厳重にチェックされ、引き取ってくれないケースがある。
先日、燃えるゴミを出す際に、試供品のミニ化粧瓶と小さめの缶スプレーを燃えるゴミの中に忍ばせておいた。5~10cm弱の小さいものだから、2、3個入れてもバレんだろうとタカを括っていた。
どうせ大型焼却炉の圧倒的な火力で燃えカスにもならんだろうと、ナメきってたのだ。
翌朝ふと、空になったゴミ入れ用のバケツの中を覗くと、何と試供品のミニボトル2つと缶スプレー1本がそのまま残されていたのだ。
まさか、袋の中を一々調べて分別したのか?それとも、缶や瓶センサーなるものがあるのだろうか?定かではないが、これも立派な”水際対策”ではある。
”ほんの少しの違反も柳川市には通用せんぞ”って、説教を落とされたみたいだった。
水際対策崩壊
21日現在で、既にオリンピック大会関係者の陽性者は79人となった。
全く開会式が目の前に迫ってるというのに、日本政府の水際対策は既に崩壊しつつある。
「慢心は自死に至る」に寄せられたコメントにある様に、IOCや組織委は”コロナはコントロールできてるし、想定内だ”と強がってるが、明らかにバブルは破綻している。
事実、濃厚接触者に認定された海外からのアスリートたちは、(飛行機の中は一般乗客との隔離がなされてなく)コロナ感染対策が徹底されてないと、不満の声が上がっている。
不満はコロナ対策だけではなく、選手村にも及ぶ。唯でさえ狭い部屋に、TVや冷蔵庫は事前予約制で有料オプション扱いらしい。
フォロワーの記事によれば、1台22万円もする段ボールベッドに、1600円の貧相なハンバーガーセットと280円もするペットボトルの飲料水。因みに、この高価な”使い捨て”ベッドを作ったのは、安倍晋三の兄の安倍寛信の会社らしい(悲)。
そんな中、大会トップスポンサーのトヨタが五輪CMを見送った。
理由は”理解されない祭典”というものだ。五輪が企業イメージの低下に繋がると判断し、CEOの章男氏は開会式の欠席を決めたという。
このドタキャン的決断は当然のもので、トップスポンサーなら、誰もが直前に降りたがるだろう。
結局、”リスクはゼロではない”と言い張るIOCに、コロナ危機と対策の意識は全くない。既に79件も感染者が出てるのに、日本政府や組織委は未だに”安全安心だ”と虚勢を張る。
つまり、”やったもん勝ち”というIOCの長年で培った腐った体質と強欲が、未だにオリンピックを支配してるのだ。
無観客開催に続き、トップスポンサーにも逃げられ、そして、東京都と五輪会場のコロナ感染爆発の危機は目の前にまで来ている。
このままだと”打ち切り”という最悪のシナリオが発令されるかもしれない。
そして昨日には、開会式に先立ち、早速女子ソフトボールの予選が行われた。
解説には、過去の金メダリストやジャニーズ系アイドルや元プロ野球選手が顔を揃える。
彼ら彼女らはどういう思いで、今回の”哀しい”オリンピックを見つめるのだろうか・・・
今どきの五輪アスリートたち
私は学のない人種がどうも好きになれない。勿論、学があればそれだけでいいというのでもない。
しかし、スポーツしか出来ない人種が「猿の惑星」に登場するゴリラみたいで、一応言葉は喋るが、文明や文化などは一切持ち得ない、憐れな脊椎動物に思えてくる。
事実、沢木耕太郎氏は、オリンピックの開会式に登場するアメリカプロバスケットのドリームチームを”動物園のゴリラ”に喩えた。
当時NBAの大ファンだった私は、思わず吹き出してしまった。多分、ゴリラどもも苦笑いしただろうか。
かつて、平泳ぎで4つの金メダルを獲得した北島康介が”チョー気持ちいい”と雄叫びをあげた時、どれほどの日本国民が”アホ臭”と思った事だろう。
因みに彼は、日本人で最も印象に残った五輪アスリートだそうだ。でも、平泳ぎの人口って世界中にどれだけいるんだろ?競泳は自由形だけで十分だと思うのは私だけだろうか?
”最低でも最高でも金”と叫んだ人がいたが、そんなハードルの低い金メダルにどれほどの価値があったのだろう?
正直言うと、コロナ危機がなくても最初から東京五輪には大反対だった。
人件費や建築資材の高騰でフクシマの復興が大きく頓挫し、そんな中で五輪を誘致した当時の東京都知事・石原慎太郎の自己顕示欲には、呆れてものが言えなかった。
五輪とフクシマの復興とどちらを優先すべきかは、誰の目にも明らかだった。
滝川クリステルの”オモテナシ”にはもっとウンザリだったが、五輪誘致が決定した時の日本政府や組織委や東京都民たちのバカ喜びを見た時、この島国は終わったなと痛感した。
今どきのSPORTとOlYMPIAD
しかし、ものは考えようである。
東京五輪を強引に開催する事で、オリンピックの存在意義が消滅し、IOCが死滅すれば、メダルの栄光のお零れにゾンビみたいにしがみつくアスリートたちも、クーベルタンの呪いから解き放たれるだろうか。
元々スポーツ(SPORT又はSPORTS)とは、”暇潰し”や”気晴らし”といった意味で使われていた。19世紀になり、貴族階級の気晴らし(SPORT)は、彼らから開放され労働階級によって”大衆化”が進んだ。
更に、19世紀後半になるとルールが厳格化され、娯楽より競い合う事に重点が置かれ、”魅せる競技”として今や国民の娯楽に定着する(ウィキ)。
オリンピックも同じようなもので、古代オリンピック(Olympiad)はギリシャの為だけの小さな村の祭典だった。しかし、ローマ帝国がヨーロッパ全土を支配し、ギリシャを呑み込むと、古代オリンピックはローマ帝国の所有物となる。
当然、オリンピックは腐敗し、死滅する。そこでクーベルタン男爵は、オリンピックを世界の平和の祭典として復活させた。
近代オリンピックは世界中を巻き込み、そして世界を2分した。旧ソ連が崩壊したロス五輪以降は、米TV局のNBCが五輪のTV権を独占し、お茶の間の祭典として定着した。
その後、IOCは五輪(エンブレム)を商品化し、NBCはTV権料を吊り上げ、IOCは開催国からボッタくる。やがて五輪はIOCの独占所有物に変異し、開催国はIOCの奴隷と化した。
今やスポーツもオリンピックも世界規模での盛大なお祭りであり、巨大でド派手な舞台装置でもある。
この膨張しすぎた世界規模の祭典が死滅した時、スポーツはどうやって生き延びるのか?
オリンピックは、ギリシャだけで行われる素朴で質素なお祭りに舞い戻り、スポーツは上流階級の簡素な”気晴らし”に収束するのだろうか?
どうやら、我々人類は、オリンピックとスポーツをお祭りや娯楽という定義から切り離すべき時に来たようだ。
いや予想よりも酷かったですね。
開会式もダイジェスト版で少し見たんですが、ヤッパリだなって思いました。
とても160億円掛かった程じゃなかったです。
この東京大会をきっかけに廃止の方向に向かえばいいんですが。
コメント有り難うです。
当時のオリンピック招致から私も反対でしたよ
やはりこのざまでした
世界中の人々がオリンピックの現状を見直す事が必要ですね。
案の定バッハのスピーチは長すぎましたね。
それに、競技場内とは言え、3蜜は避けられなかった。
ネタが突きた開会式という印象でしたが、演出そのものはとてもおとなし目でよく出来てたと思います。
でもスピーチと聖火リレーは全くの余計でしたか。
あれほどまでに感動し興奮したオリンピックでしたが
今年になって急速に冷え込みました。
昔のあの興奮は戻ってこないでしょうか。
アメリカでは大谷でやけに盛り上がってるんですが・・・日本は暗い話題ばかりで・・・
そういえば北島のバカ顔も有名でしたが^^;
コロナはバカを駆逐するじゃないけど、現実にはそうなりました。
今日の東京都感染者は1359人でしたが、BBCが報道してた様に開会式に合わせて明らかに改ざんしてますね。実際には2000人は優に超えてた筈です。
でも予想以上に盛り上がらないですね。当たり前ですけど・・・
だから腐ったオリンピックは始まってしまったのです。
そっちの方がびっくりで、思わず吹き出しました。
でも段ボールネタでネット上は盛り上がってるみたいで。
一方で、史上初の無観客五輪は思った以上に盛り上がらない。明らかにアスリートのモチベーションも落ちてます。
160億かかった開会式はどうなるんですかね。もうこれ以上哀しい祭典は見る方も辛くなってきました。
コメント有り難うです。
すべてはカネと利権。
オリンピック憲章の理想などウソ。
こうして、ワクワクする「物語」がひとつ失われてしまいました……。