昨日、”ファウンダー”ブログを連番で読んで下さった方、ホントに有難うです。番外編の大幅更新を予定してますので、宜しくです。それに、米中ではなく米朝でしたね、スンマセン。
いよいよ、米朝会談が始まリますね。最大の注目は、北朝鮮の全面核廃棄です。しかし冷静に考えて、北朝鮮にある全ての核を廃棄するなんて、常識的に見て出来る筈もない。それに、核廃棄の核放棄の処分の費用は、一体誰が出すのか?
勿論、そんな異常なまでに高く付く費用をアメリカも北朝鮮も出す筈もない。中国もロシアも日本も韓国もだ。では、北朝鮮の核は誰が処分するのかって事になる。
アメリカにとって、北朝鮮とは痛くも痒くもない時代遅れの小国に過ぎない。アメリカがその気になれば、僅か一発のミサイルでおジャンだろう。
トランプは、米朝会談のステージを、敢えて、ギャンブルシティーのシンガポールに選んだ。北朝鮮をシンガポールみたいに、裕福なカジノ国家にする訳でもないが。それに近い事も有り得る。
つまり、今のアメリカにとって、最大の敵は北朝鮮でもイランでもロシアでもない。今やアジアの雄であり、アメリカと並ぶ超大国である中国なのだ。その中国を孤立させる為には、必要最低限の北朝鮮の”核”も必要となるのか。
しかし、おめでたい事に、中国は第二次世界大戦時の日本と同様に、愚かにも南シナ海進出という南下政策を行ってるのだ。これこそがトランプの狙いかは判らないが。アメリカにとっては非常に都合のいい事だろう。
米朝会談で、北朝鮮をアメリカの属国に出来れば、アメリカを悩ませ続けた北朝鮮は、今度は中国にとって大きな脅威となる。つまり、北を味方にすれば、北朝鮮の核を放棄する必要も、その為のお金も手間も話し合いも、殆ど必要ないのだ。
危険な言い方だが、北朝鮮の核を中国に向ければ、アメリカにとっては、これほど美味しい安上がりの外交と戦術はない。まさに、戦わずにして中国を追い詰める事が出来る。
出来の良い事に?北朝鮮の核は、北京を射程に出来る短中距離が殆どだ。アメリカを狙う長距離ミサイルは、まだまだ”遠い太鼓”である。これは偶然か?必然か?
トランプのアメリカの本当の狙いは、北朝鮮の”核”を最大限に活用し、中国に圧力を掛ける事だろう。
最初から、北朝鮮の核の全面放棄なんて出来る筈もないし、最初からどうでもよかったのかな。核を放棄する為に掛かる資金を、北朝鮮に与えた方がずっと安く付く。いや、それ以上に、シンガポールの様にリッチなカジノ国家にしてやった方が、手っ取り早い体制の保証にもなるし、貧しい国民の為でもあろうか。
真剣勝負にも外交にも”遊び”は必要なのだ。カードに裏と表がある様に。トランプは、最初の1分で全てがわかると言った。それは、”北朝鮮がアメリカにつくか?中国につくか?顔を見ただけで判る”という事であろうか。
もし、北朝鮮がアメリカにつく気があるのなら、事は一気に進むであろう。がしかし、中国につくという事になれば、事はややこしくなる。核の全面放棄という北朝鮮が苦し紛れに出したカードは、高く付き過ぎる難題になってしまう。
私めのこのシナリオも、恐ろしく身勝手だけれど、悪くはないかな。様々なシナリオが予想されるが、皆さんはどういったシナリオを立ててんでしょうか。明日が楽しみですね。
勿論、北朝鮮もアメリカに付くか中国に付くかで、国内も相当に動揺してるだろうが。一時は、米朝会談に態度を硬直させてた北朝鮮が手のひらを返し、トランプのアメリカの領域に踏み出したというのは、これ以上孤立したくないという意志の現れか。
という事で、明日の米朝会談は意外にもスンナリと進む様な感じがしないでもない。酔った勢いで書いてるので、全く責任は持てません(笑)。本当は、”鏡張りの部屋その7”を立てるつもりだったんですが。悪しからずです。
笑顔で握手ですか。意外な展開です。色んな意味でも心がはち切れそうです。でも、転んださんの予想が当たりそうな予感ですね。合意文書の会見を見る限り、トランプの圧巻の勝利ですね。まるでトランプマジック。
ワーキングランチでの会見でのキム委員長の引き攣った表情が印象的でした。確かに、アメリカにつくか?中国につくか?と言いたげな、トランプの押しが効いた握手だった様です。流石に、IQ180の転んださんの予想も悪くないですね。
成功か決裂か。単純な二者択一の選択肢しか許されない、史上初の米朝会談でしたが。意外にも終始穏やかに進んでる様でした。
海外メディアには、会談は成功したが、具体的な成果は疑問だという声が多く。核の全面放棄は無理との見方が圧倒的ですね。
あるNYのジャーナリストは、北朝鮮はシンガポール型国家が似合うかもしれないと、興味深い事を語ってます。北朝鮮が開かれた国家になる為には、トランプがキムの心を開く必要があるのでしょうが。トランプの交渉術は、見事としか言いようがありません。外濠を固めるのは外構の王道ですからね。
勿論、転んださんが言う様に、北朝鮮が日本や韓国やシンガポールの様に、アメリカの半属国になり、大きな経済成長を成し遂げるには、幾つかの段階を踏む必要があるんですが。閉ざされた国家の扉を開いたという点では、最初の大きな関門は突破したみたいですね。
そう考えると、核の全面廃棄というのは、米朝会談を開く為のプロパガンダであり、先ずは朝鮮戦争の終結なしでは、全ては先に進めないとの事ですかね。
転んださんは、この先どう予想されますか。ぜひ聞きたいです。でも、トランプの手腕には全く驚かされましたよ。
ガロア群ではないですが。5次元以上の方程式には一般解が存在しない様に、米朝間にも一般解は存在する筈もなく、特殊解のみが存在する。
要は、この特殊解の落し処を何処に持ってくるか。当然、この特殊解は北朝鮮とアメリカでは大きく異なリます。核の全面廃棄か?アメリカの属国か?最終的には、この2つの間で収束するであろうと。
ブログでも言ったように、前者はお金と時間が掛かり過ぎるし、非効率的でもあるし、後者は効率的だが強引過ぎて、世界を敵に回す可能性も。
しかし、核の全面廃棄という追い詰められた北朝鮮のカードがなかったら、米朝会談の実現は、夢の夢であった筈。世界中も北朝鮮の核の全面廃棄に、一時は大きな期待を寄せたものだ。
しかし、北朝鮮が差し出したカードは、明らかに非自明な解であり、事実、会談が近づくに連れ、怪しむ声が多くなった。自明な解という点では、後者のアメリカの属国か又は半属国が、実現可能な解答だろうか。
しかし、これを表向きの議題にすれば、中国やロシアだけでなく、世界の反発を食らう事は明らかで。アメリカとしては、この自明な解決策を水面下で泳がせたいであろう。
一方、北朝鮮も開かれた国家としての、経済国家としての道を歩みたい筈。しかも、国家の威信をかけて創り出した核は、手放したくはない。キムの、国家の威厳も保つ為にも、核の一部保有は、引き下がれない必須条件でもある。
米韓軍事演習の暗雲も立ち込めるが、米朝韓の統一軍事演習にすれば、中国を刺激するかも知れないが、朝鮮半島の平和とバランスを取る為には、こっちの方が無難か。一方、中国を動揺させれば、多民族国家である東の超大国は、大きく分裂する事も有り得る。
会談後の記者会見では、予想通り、核の全面廃棄についての質問が雨あられとなった。成果の定義という言葉が頻繁に出るが。その定義という点についても、北朝鮮とアメリカでは当然大きく異なる。
核廃棄だけを解と定義すれば、この会談は失敗だ。しかし、この解の定義域をトランプが睨む、北朝鮮の属国化という領域にまで押し広げれば、この会談は大成功だったと言える。
トランプは米朝会談で、非核化と朝鮮半島の平和の定義域を拡張させたのだ。自信満々の受け応えを見てると、今回の会談での最大の成果は、会談そのものである。
しかし、この会談でトランプの株が上がる筈も支持率が急騰する筈もない。まだまだ始まったばかりなのだ。
米朝会談が終わり、4つの議題が合意されたんですが。その4つとは、”新たな米朝関係の樹立”、”朝鮮半島の平和体制”、”朝鮮半島の完全なる非核化”、”遺骨の即時返還と、戦争捕虜や行方不明兵の遺骨収集”とあリます。
初めての会談にしては、無難といった所ですか。転んださん風に言えば、4つとも非自明な議題ですね。これから、それぞれを煮詰めるのでしょうが。肝心のアメリカにとって、この4つの議題はどうでもいい事の様に思えます。
拉致問題にしても、アメリカも北朝鮮も、全く眼中にないでしょうし、議題に乗る筈もない。それに、拉致された人達は本当に生きてるのか。返せかえせと主張しても、死んでたら返せる筈の人も返せない。
ただ、4つの議題の中でも一番”自明”に近いのは、”新たな米朝関係の樹立”でしょうね。これこそが転んださんが言われてる、北朝鮮のアメリカへの属国化ではないでしょうか。一番最初に掲げられてるのも、偶然ではない筈です。
結局、トランプとキム、アメリカと北朝鮮だけが美味しい思いをする、会談であった様な気もしますが。
paulさん、何時も鋭いですね。
4つの議題のうち、一番最初の奴なんですよ、今回の米朝会談の核はね。この”新たな米朝関係の樹立”こそが、肝なんです。これ抜きでは、米朝会談なんて開催されなかったろうし、これこそが北朝鮮のアメリカへの属国への道なんですね。
後の3つは、どうでもいいんです。最初の一番目の”自明”な議題さえ守ってくれれば、トランプにとって全てが上手く行くんです。
これは、トランプとキムの極秘の約束でしょうね。キムの表情が一瞬引き攣りましたもんね。トランプは、してやったりだと思った瞬間ですね。非難轟々のメディアへの質問にも、余裕で応えてましたから。でも、アメリカのメディアはユルユルでしたね。