日本ではGWが開けてから、新型コロナ感染者が急減した。
欧米のメディアは、”日本人は清潔好きで、しっかりと手洗いとマスクをし、政府の自粛要請もしっかりと守る。ハグやキスを人前でしないし、上履きの習慣もコロナ感染の抑制に一役買ってる”と、ここに来て掌を返した様に急に持ち上げる。
一方で、平和ボンボンな我ら農耕族は、”そうなんだ、日本はやっぱり優秀なんだ”とその気になる。嗚呼、まるで嘘っぽいヤラセの”クールジャパン”を見てるよう気がする。
しかしこれが真実なら、台湾や香港やシンガポールは、日本よりも数倍から10倍以上、清潔で礼儀正しい国だという事になる(笑)。
でもなぜ、死者数は減らないのか?
しかし、死者数は全然減ってはいないし、逆に増えてる様な気がする。25日は42人の感染者に対し、死者は16人だった。
事実グラフで見れば(図ウィキ参照)、ここ1ヶ月の新規感染者数は急な右下がりなのに、死者数はジグザクを繰り返しながらも、ほぼ横ばいなのだ。
重症の高齢者が死んでるだけだと言えばそれまでだが、安倍政権同様どうも怪しい気がする。
致死率で言えば、ここ2週間(5/11〜5/24)で783人の新規感染に対し、死者は209人で平均27%だが、ここ1週間の致死率は29%(75/258)と、若干だが逆に増えている。
一方で、感染がほぼ収束したとされる韓国は同2週間で、264人の感染に対し死者は僅かに10人、致死率3.8%。これでも一時と比べればクラブでの集団感染が起き、増えてる程だ。
累計で見ると日本の致死率は5.1%だが、韓国は2.4%。故に、日本の27%のここ2週間の致死率は、どう考えても多すぎる。
つまり、PCR検査数が圧倒的に少ない日本は、公表されてる数の10倍以上は感染してると見ていいのではないか。
仮に死者数が”改ざん”されてるならば、もっと増える事になる。つまり、コロナ感染はまだ収まってはいない。
安倍政府の大きな特徴は、”改ざん•隠蔽”である。勿論、新型コロナ対策でもこの2つは健在だ。
キョンキョンの”安倍さんこれ以上ウソを重ねないで”って叫びは今や、日本全国民に届いている。
新型コロナ対策は成功か?失敗か?
日本の死亡数が欧米に比べ単純に少ないから、日本の新型コロナ対策が成功した?という論調が、日本政府を中心に多く聞かれる。
しかし、日本だけでなくアジア諸国は欧米諸国に比べ、感染者数も死亡者数も圧倒的に少ないという共通の事実がある。
そしてアジア諸国で、人口10万人当りの死者数を比較すると、日本(0.56)はフィリピン(0.77)に次いで2番目に多く、日本の対策が優れていたとは言い難い。
因みに韓国は0.51で中国は0.32。2位はタイの0.08で、トップは台湾の0.03だ。
一方欧米では、英国(50.48)、米国(26.61)、スペイン(58.75)イタリア(52.2)ベルギー(78.96)、感染対策超優秀のドイツですら9.47。如何に、武漢型コロナの毒性が低いかが解る。
以下、「日本の新型コロナ対策は成功したと言えるのか」から一部抜粋です(数字は5/18現在)。
一方で感染者数でも同様に、欧米とアジアの差は大きく開く。
欧米諸国での人口10万人当りの感染者数は、アジア諸国に比べ10倍から100倍以上も多い。スペイン、イタリア、フランス、英国での感染者は、10万人当り275〜492人にもなるが、インド、中国、日本、韓国、台湾では10万人当り1.9〜21.5人に過ぎない。
日本は10万人当り感染者数では12.8で、シンガポール、韓国、パキスタン等に次いで、5番目。特にシンガポール(488.7)では最近、外国人労働者の宿舎で集団発生が起きた為に、例外的に感染者数が急増した。
スペイン風邪とは真逆の現象
世界各国の致死率は欧米では極めて高く、英国、フランス、イタリア、スペインなどでは12〜15%となる。
これは、1918年のスペイン風邪の欧米の致死率1〜2%を遥かに超え、驚くべき高値である。不明の点も多いが、欧米での高い致死率は、長期療養施設での流行により、多数の高齢者が死亡した為とも報道されてる。
一方でアジア諸国の致死率、インドネシアとフィリピンは6%台と高いが、中国が5.6%、日本は5.1%、韓国が2.4%、台湾が1.6%と、欧米に比べても明らかに低い。
因みに、アジア感染者率No.1のシンガポールの致死率は僅かに0.1%。
欧米よりもアジアの死者数が少ないという現象は、スペインかぜとは真逆であり、説明が困難だ。
例えば、スペイン風邪の死者数はアジア全体で1900万から3300万人、欧州全体では230万人と報告されてる。これは1918年当時、アジアに比べ欧州諸国が社会経済的に圧倒的に優位だった為だと説明されてきた。
社会経済的な格差が大幅に改善されたとはいえ、現在も欧米諸国が優位であるにも拘らず、アジアの死者数が少ない理由はやはり説明がつかない。
欧米諸国とアジア諸国での新型コロナ流行のインパクトの違いは、10万人当たりの死者数で比較すると一段と明確となる。
前述した様に、スペイン、イタリア、フランス、英国での死者数は10万人当たり40〜60人にもなる。欧米諸国の中で流行を徹底的に抑え込んだと高く評価されるドイツでも、10万人当り死者数は9.5人。
対照的に、アジアで最も死者数の多いフィリピンでも0.77人に過ぎない。インド、中国、日本、韓国、台湾などでは、0.03〜0.56人。
欧米諸国とアジア諸国との差は明らかである。
なぜ?アジアだけが少ないのか?
欧米とアジアとの死者数には約100倍の違いがあるが、未だ原因は不明である。
可能性としては、①人種の差②年齢構成の違い(アジアでは若年層が多い)③BCG接種の影響④欧米型は高い感染力を持ち毒性が強い、などが考えられる。
哀しいかな、”クールジャパン”みたいなお褒め言葉はない(笑)。
故に、欧米と比べ死亡者数が少ないというだけで、日本の新型コロナ対策が成功したという報道は誤りである。
人口10万人当りの死者数から言えば、アジア諸国で2位の日本は、最も多くの死者が発生した国の一つなのだから。
注目されるのは、医療崩壊した武漢など、新型コロナの発生源とされた中国を上回っている点である。
一方で、最も死亡者が少ない台湾の0.03(10万当り)を日本に当てはめると、患者数2350人で死者数は37人と驚異的な低値となる。
日本では800人以上の死者が出たが、対策によってはまだまだ多くの命を救えた可能性がある。
新型コロナとインフルエンザのWの驚異
2019/20年シーズンの日本のインフルエンザ流行は例年よりも数週早く、11月中に各地で注意報が出て大流行が懸念されたが、結局、A/香港型(H3N2)の流行はなく、2020年1月には終息した。
また2018/19年に流行がなかったB型インフルも出現せず、2年連続して流行がなく、約700万人程度の患者数と言われ、小規模の流行に終わった。
したがって2020/21年は、A/香港型とB型による、大規模な混合流行の可能性が高い。
日本は、欧米と比べ新型コロナ死亡者数が少ない事は事実である。しかしそれは、日本の対策が成功したとか、優れていた訳ではない。
アジア諸国の感染者数や死亡者数は、欧米に比べ圧倒的に少ないのであり、その中で最大級の被害を受けてるのが日本である。
今、第2波の問題が世界の焦点となってるが、日本を含めアジア諸国では、第2波こそが欧米諸国と同じ様な激甚な流行となる危険性もある。その為、日本の第2波対策は欧米の被害状況を詳しく分析し、慎重に立案•準備する必要がある。
特に今季は、A/香港型とB型の大規模なインフルエンザ混合流行が予測され、インフルと新型コロナの同時流行にも備える必要がある。
以上、日本医事新報社からでした。
最後に〜本当の驚異はこれからだ
危機意識ばかりを理屈っぽく書いた私だが、GWが開け、新型コロナが収束しかけた時は、最悪を逃れ、ひと安心したもんだ。
”80%削減”は少し大げさすぎたが、日本国民の優等生ぶりを実感した。
しかし、本当の驚異はこれから待ち構えている。このブログを書いててそう強く思った。
”のど元過ぎればコロナを忘れる”ではないが、今こそ日本人は等身大の危機意識を持つべきだろう。
今までの自粛は予行演習みたいなもんだ。本当の驚異はこれからやってくる。
いや、そう思ってた方が大きな火傷を負わなくても済むような気がする。
でもこういった専門家の危機意識をもっとメディアは報道すべきです。
隠蔽と改ざんと捏造の三点セットは安倍政権を支える骨格です。ゆえに新型コロナ感染対策はアジア諸国の中では大失敗だったとなるのでしょうか。
報道は良い事をことさら大袈裟に報道して日本国民はさも優秀だと思い込ませ日本人を喜ばせるが
これも政権が優秀だと思わせる一つの策略なのでしょうかね?忖度?
像が転んださんの記事を拝見して納得いたしました。
北九州では、新なに出た14人の感染者に対して13人の感染経路が追えていません。
第二波は、地域により違うでしょうが、無症状な感染者が地域にいる以上、2カ月後位には、第一波を上回る事も想像されます。
検査をし、徹底的に感染者を隔離し、感染していない人は、働くという事をしない限り、日本の経済は、今度こそ、壊滅的な事になるでしょう。そこを考えなえい政府が怖いです。因みに安倍のマスクの半額で日本人全員のPCR検査が出来るそうです。
又、感染症対策全般の総指揮は、厚生労働大臣が行う事になっている様ですが、経済再生大臣がダブルキャストでやっている理由は、私にとって、いまさら人に聞けない恥ずかしい事の一つになっています。
長崎に寄港したコスタリカ号の見事な感染封じ込みの情報も、安倍政権により隠滅されてます。全く哀しい限りです。
黒川氏の件で安倍支持率が29%に落ち込みましたが、今度こそは本物らしいです。メディアも容赦なく、安倍を叩きに掛かるでしょうか。
長崎に寄港してたコスタリカ号ですが、長崎大がキャノンと共同開発した”蛍光LAMP法”により、全623人を僅か4日間で検査し、完璧にコロナ感染を封じ込めました。
これは地元のTV局や長崎新聞で堂々と放送されてましたが、ネットでは尽く消されてます。
ブログでも少し紹介したんですが、この新LAMP法は、5〜6時間掛かるPCR法に比べ、僅か40分以内(前処理含む)で結果が出ます。
”長崎県内の1日の検査能力は約140件で、クルーズ船以外の検査もある。感染拡大を防ぐ為、全乗員623人の検査を急いだ長崎県が同大に協力を依頼。同研究所は21~23日は所員8人、最大280人超を検査した24日は10人体制で、深夜にかけて検査に取り組んだ。安田教授は「これをもう一回やれと言われたら倒れます」と苦笑いした”(長崎新聞より)
この様に地方では、中央政府が全くアテにならない為、独自のやり方で感染を見事に封じ込んでます。
しかし安倍のやる事はこういった地方の神掛りの努力を隠滅する事に精を出してます。
これが安倍政権の黒い現実なんですかね。
Blogに書くことも今は危険かもしれません。
少し歪なんですよね。死者数は多少は正確を記してると思うんですが、感染者数は未だ不透明ですね。
とにかく警戒を緩めないことですか。お互い気をつけましょう。
真実をドンと書く勇気あるメディアの登場を待ちたいですね。