象が転んだ

たかがブロク、されどブロク

ちょっとしたイザコザ〜人はいつの時代も揉め事を好む?〜

2019年12月07日 05時43分32秒 | 独り言&愚痴

 私は元々温厚で大人しい方だが、最近は歳とったせいか、カッとなると歯止めが効かなくなる時がある。別に暴力を振るう訳でも大声で怒鳴る訳でもないが、何か非常に気不味い事を口にする所がある。

 若い頃は、どんなに怒られても因縁をつけられても、喧嘩を売られても、自分を完璧に制御できた。ヤリあった所で建設的ではないし、黙って大人しくしてれば、その殆どは上手く解決できた。勿論、腕っぷしが強い訳でも武勇派でもないから、元来、争い事は好きじゃない。

 しかし、時代が欧米並みに合理的になり、トラブルもリベラルっぽくなった様に思う。感情表現もグローバル化し、誰もが怒りっぽくなり、派手に感情を顕にする様になったのかもしれない。

 先日もアフガニスタンで長年、人道支援と復興に携わってきた中村医師が銃撃され、死亡した。銃撃犯は強い殺意を持って犯行に及んだ疑いがあるとされる。
 また、来月から始まる3年前の相模原無差別殺傷事件の初公判のニュースも飛び込んできた。
 この2つの事件に共通するのは、強い殺意と計画性があるという事。


 最近のトラブルで多いのが、こういった計画性を匂わせる言葉の暴力や喧嘩や因縁の吹っ掛けである。昔はこういうのはあまり目にしなかった様にも思えるのだが。

 先日も、とある病院の一室で、看護婦長とその助手みたいな人と3人で話していた。見た目は大らかで常識のありそうな雰囲気だったが、話すにつれ、何か隔たりが埋まりそうもない、強い違和感を感じてしまった。
 勿論、相手も悪気はなかったとは思うが、少し強引的で示唆的な言い方をしてきたので、”私そんなに難しい事言ってませんよね?”と少しキツく言った。

 その瞬間、場が凍りついた。そしてもう一度、”難しい事じゃないですよね”とダメを押した。
 看護婦長とその助手の表情が凍りついたままだったので、悪いと思い、私は冷静さを失った様な、興奮したふりをした。
 すると、2人の看護婦は元の顔色に戻った。それからはごく普通の良心的会話に戻った。勿論、私が言った事は暴言に近い事であり、反省すべき事でもある。
 しかし、今の自分にはその言葉しか身を護る術がなかったのも事実。昔の日本みたいな経済大国ではなく、貧乏で哀れな民に過ぎないのだ。


 日本も安倍首相も今、世界から舐められっぱなしである。特に、韓国や北朝鮮や中国、それにトランプ。強く脅せば言う事を聞く、大金をバラ巻くと誰もが思っている。”桜を見る会”だって、規模をでかくすれば青信号だと開き直っている。
 誰だって、トラブルは起こしたくはないし、声を荒げたりしたくもない。でも、相手(強者)が意図的に計画的に悪意を露骨に口にしてきたなら、(弱者も)言葉の暴力ではないが、それに対抗する”言葉のミサイル”を打ち込む事も時には必要だろうか。勿論、その精度が高いほど、後腐れはなく効果テキメンではあろうが。

 トランプ大統領は今月3日、金正恩に対し”ロケットマン”と揶揄する表現を使った。”アメリカは世界一の軍隊を持ってるが、出来れば使いたくはない。しかし必要ならば使う”と北朝鮮を牽制した。 
 それに対し、北朝鮮外務省の第一次官は”それが意図的な言葉なら、非常に危険な挑戦になる”と言い放ち、トランプに対し、”老いぼれ”という表現で対抗した。

 人は誰でも争いは好まない。いやそう思いたい。しかし、人は争う事で繁栄し、権利を取得し、歴史と時代を謳歌してきたのも事実。
 揉め事を起こすのは、ベビでもトカゲでも誰でも出来る。しかし、揉め事を鎮火するのは早々容易い事ではない。

 1992年、ダラエヌール診療所が襲撃された時、中村哲医師”死んでも撃ち返すな”と叫んだ。戦場に身を晒した兵士なら、発砲しない方が勇気の要る事を知っていたのだ。
 お陰で、地元人の大きな信頼を得て、アフガンの人道支援と復興に偉大な貢献をしたのは、周知の通りである。

 しかし、その中村氏も銃弾に倒れた。改めて、中村氏の冥福を祈ります。



6 コメント

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おはようございます (biko)
2019-12-07 08:51:35
無理が通れば道理が引っ込むの典型のような事件でしたね。黙っていたら損する社会、おとなしくしていたら殺される社会。恐ろしい時代になりました。

私も趣味で参加していたインターネット歌会で、慣れない司会者にやり方を教えてあげただけで、どういうわけかその人は突然怒りだして、結社の幹部が「喧嘩しないでください」というので、教えてあげた私のほうが引き下がってインターネット歌会をやめたという事件がありました。ああいうとき、喧嘩したほうが結果的にはよかったのではと未だに思っています。

「負けるが勝ち」という諺も通用しないという世の中になったのかもしれません。
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負けるが負け (象が転んだ)
2019-12-07 09:50:21
全くビコさんの言う通りです。
そのまま喧嘩してた方がお互いに誤解もなかったかもですね。
韓国もアメリカが少し脅したらすぐに引っ込んだ。北朝鮮も同じ様な展開になりそうです。話し合いで解決なんて、遠い昔の事になりました。

こんな殺伐とした時代だからこそ、ビコさんの短歌を読んでると何故かホッとするんですよ。
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「倍返し」は必要かな?! (「転象ブログを見る会」会員番号63)
2019-12-07 10:03:19
「右の頬を打たれたら、左の頬も打たれなさい」コレが一番質悪い。僕はハンムラビ法典を支持するネ~。相応の痛み分けは、お互いの為でもあるし。煽り運転の判決が差し戻されたが、2人も殺しておいて減刑しろなんて虫が良過ぎだろ~。懲役18年でも足りない。良くて108年くらいにしないとね。煩悩の数だけ被害者側の痛みを味わわせないと示しが付かぬ。僕も去年、腰痛で整形外科に受診した際、横柄な態度をとった医者に猛抗議したよ。不愉快極まりなくて後味が悪かったけど、収穫はあった。それは猛抗議の際、興奮してその間だけでも腰痛が気にならなくなった事。面白い現象だったな~。「痛み」って何なんだろうと、数日間考えさせられたよ。如何せん、世界を牛耳ってる奴等の殆どが、人の痛みが解らぬ連中だという現実。これが不幸の始まりなんだよね~。トランプが「おしん」の様な苦労の連続で生まれ育ったなら、少しはマシな物言いになってると思うけど。彼は「衣食足り過ぎて、礼節を知らず」の典型だぜ。兎に角、中村さんの様なホンマモンの医者は僅かだよな~。「医は算術」が当たり前の医療界。安倍ぴょん官邸も、作り話の為に障がい者雇用枠職員まで引っ張り出して、言い逃れのシュレッダー物語を捏造し続けるのみ。こんな「反社政権」による「特殊詐欺」を見過ごすしかない此の国は、正しく「放置国家」だよね~。
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肱雲さんのブログを復活する会 (象が転んだ)
2019-12-07 11:21:19
でも結果的に腰痛が止まったんですね。偶には怒る事も健康にいいのかもです。
トランプは世界中から”老いぼれ”呼ばわりされてますね。同じ様にアメリカも未だに帝国主義に拘る旧大陸と、老いぼれ呼ばわりされ始めてます。
ホント、”痛み”って何んだろう?人それぞれに違うし、難しい所ですね。
コメント有難うです。
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昨今の医者は (#114)
2019-12-07 22:12:33
医者って所詮、患者の尻拭いよ
地球上で最低の人種
偉そうにしてるのは態度だけ
テストでいい点数取るだけの暗記マシーン
中村医師みたいな人種とは別もんなんだ
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#114さん (象が転んだ)
2019-12-07 23:21:34
中村医師と比較すれば、クソみたいな言い方になるんですが。夢と自覚を持って医師となった人もいますから。
単なる暗記だけでなく、人生哲学や倫理観もテストすべきですね。
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