象が転んだ

たかがブロク、されどブロク

「戦艦大和のカレーライス」〜解ってくれとは言わないが、メディアがそんなに悪いのか?〜

2019年07月12日 06時02分10秒 | 芸能&三面記事

 戦艦大和の元搭乗員の言葉に、”戦後、長い間舌が肥え、あの時のカレーも美味しく感じられなくなった”とあった。

 どんなに”辛い記憶”も風化するもんだなと感じた。

 ルバング島から生還した小野田さんも、戦後様変わりした日本の印象に、”前より豊かになったんだからいいんじゃないの?”と語ったようだ。
 
 この広島発のNHKドラマ「戦艦大和のカレーライス」は、戦艦大和で炊事を担当していた調理番が、現世にタイムスリップするという物語だが。この調理番が語った一言が、心に突き刺さる。
 ”この戦争が負ける事は、日本人の誰もが知ってた事だ”

 この言葉はとても新鮮に衝撃に耳に響いた。


 私達は、戦争を全てプロパガンダのせいにしてきた。戦争に駆り立てた国民の世論を、全てメディアのせいにしてきた。勿論、全くの間違いではない。

 しかし、あの当時の国民は、全てが薄々は感じてたと思う。”この戦争は100%負ける。太平洋戦争を捏造したアメリカに、いいようにヤラれる”と。

 事実その通りになった。いやそれ以上の悲劇に終わった。イジメと同じで、皆が皆見ぬふりをしたら、勝てる筈の戦争も勝てない。恐怖は、目を開いて見るからこそ恐怖である。美しいモノばかりに目を奪われ、怖いものに目を伏せたら、そこに待ってるのは、惨劇だけである。

 
 イヴァンカが訪日した時、メディアが日本中が浮かれた。”才色兼備”の美人モデルで、”大統領の娘”と絶賛した。それが今や約立たずの”無給”補佐官と揶揄される。

 G20も、日本と日本のメディアは浮かれ捲った。しかし、G20以降の日本と世界の現状を見れば、G20は大半が約立たずのサミットだった事が理解できる。少なくともメディアが騒ぐほどのサミットとは程遠かった。

 私達国民は、調子のいい時はメディアを信用し、メディアに同調し浮かれまくる。しかし、一旦どん底に突き落とされると、今度はメディアを責め続ける。
 真実を語るか嘘を語るかは、メディアの勝手なのだ。そういうメディアの仕組みを全て知っていながら、我ら大衆はメディアを口撃する。

 メディアもメディアなら、それを巧みに利用する政府も政府だ。そして政府とメディアに騙される国民もまた国民だ。


 来年は、いよいよ東京オリンピックが開催される。勿論、メディアは大げさに煽り立てるだろう。そして、我ら国民は怪しげな不安を抱えつつも、興奮の坩堝に覆われるだろう。

 オリンピックが過ぎ去った後、深刻な不況が到来した時、熱狂しまくった国民も、煽りまくったメディアもそこには存在しない。
 存在するのは、一瞬にして”風化”したオリンピックというの名の残骸だけである。

 勿論、東京オリンピックが成功する筈もない。しかし最悪、暴動に繋がるような事態にならない事を願うばかりだ。



2 コメント

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kouunhさんへ (lemonwater2017)
2019-07-12 11:54:23
少し早いですが、こんにちわです。

秋元才加ってアイドルだったんですか。てっきり新進気鋭の女優さんかと。AKB恐るべし!

でも山口百恵の息子さんはいい男だね。いつ見ても何処から見ても。でも戦時中は殆ど負けると判ってたから、カレーの味ってしなかったろうね。
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5年前に広島放送局が制作したんだね (kouunh)
2019-07-12 07:38:11
僕は見逃してたね~。転象さんは流石にスルドイ。カレーと海軍はセットだけど、勝つカレー食って、負け戦に臨み、海神になって逝った人達。生きたいと思っても、死なざるを得ぬ閉塞感。豚カツカレー食べる時、偶にはそんな事も思い乍ら食べなきゃダメだね~。それにしても、秋元才加はイイぞなモシ。
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