ホッキョクグマが687キロメートルの遠泳
北極域の海氷の減少に伴い、ホッキョクグマが最長で687キロメートルに及ぶ遠泳をしていたことが、米地質調査所(USGS)の動物学者らのGPS(衛星利用測位システム)を使った調査で明らかになった。中には子連れで遠泳していたホッキョクグマもおり、地球環境の悪化があらためて、動物たちにも困難な生活を強いていることが分かった。
調査はアラスカ北部の南ビューフォート海やチュクチ海にいるホッキョクグマのメス52頭に、GPS装置の付いた首輪をつけて移動の様子を追跡した。その結果、2004年から2009年までに、20頭のホッキョクグマによる50回の遠泳が観測された。1回の遠泳日数は平均3.4日間で、平均距離は154.2キロメートル。ほとんどが休息なしで移動したとみられ、中には9.7日間かけて687.1キロメートルも泳いだホッキョクグマもいた。
さらに20頭のうち12頭が子グマを連れて遠泳をしていた。そのうちの6頭の親グマの子が後でちゃんと育っているのが確認されたが、残りの子グマは無事に泳ぎ切れたのか、途中でいなくなったのかは分からないという。
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参考HP Wikipedia:ホッキョクグマ 気象庁:海洋の健康診断 USGS:Polar-bears-long-distance-swimming-and-the-changing-Arctic
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