Liu Xiang Tea Salon

「リュウシャンティーサロン」での中国茶・台湾茶のレッスンの様子、季節ごとのインテリアの設えなどを綴っています。

福建省茶の旅3〜武夷山・桐木村〜正山小種

2019-05-24 | Tea Trip
武夷山風景区からさらに車で2時間ほどの
武夷山国家公園自然保護区へ。
この自然保護の管理者は武夷山市ではなく
4年前から国家級自然保護区となり
保護区内の方の招待がないと入れない区域です。大変貴重な経験をさせていただきました。



自然保護区は1300㎡、平均海抜は1500mで、武夷山風景区よりも高山地区になります。

17世紀中頃、世界で初めて紅茶「正山小種」が作られた武夷山の星村鎮桐木村。
この自然保護区で生産されるお茶は紅茶のみとのこと。





正山小種は、以前は松の木の煙を用いて萎凋と乾燥を行い、独特の香りづけをする伝統製法で作られていました。しかし2005年に金駿眉が登場してから、煙を用いない無煙の製法が主流となっています。煙以外の製造方法は今も昔も同じであるとのことです。

最初に無煙の製法を見学。





正山小種は茶摘みの茶葉の大きさにより三つに分類することができます。
1 新芽=金駿眉
2 一旗ニ葉=小赤甘
3 一旗三葉=大赤甘





このように茶摘みした茶葉を4-5時間程、熱風萎凋します。
熱風で下の茶葉はとても暖かくなっています。



おじさんが熱風の燃料の薪をくべている様子。




次に揉捻です。
時間があれば3時間ほど。実際にはそんなに時間をかけれないようですが、時間をかければかけるほど綺麗な茶葉の形に揉捻できるそうです。





そして発酵。
ここが重要で、揉捻してから発酵。
これが烏龍茶などとの大きな違いです

濡れた布巾をかけて、籠に入れて3-5時間発酵させます。




発酵が終わったら乾燥させて完成です。





次に松の木の煙を用いる伝統製法です。
1階で松を燃やし煙を出します。



そして1階からの煙を浴びながら、
2階、3階(4階)で同時にそれぞれ乾燥と萎凋を行います。
この時の2階の乾燥室の温度は約100度、
3階(4階)の萎凋室の温度は約30度だそうです。





煙で黒くなった竹ざる。





茶摘み用の竹籠も手づくりされていました。





80歳近いという工場の老板 朱有福氏と李老師。





今回の旅で一番美味しかった、この茶農家さんの手料理の数々。



お水も美味でした!





製茶の後は、8種類の紅茶をテイスティングさせていただきました。
1 正山金駿眉
2 外山金駿眉
3 正山小赤甘
4 外山小赤甘
5 正山大赤甘
6 野生紅茶
7 老欉紅茶
8 正山小種

正山とは桐木村で作られた本物であるという意味です。

さて写真の二つの金駿眉、正山か外山か。
答えはレッスンの時にお話します!





お世話になった朱氏茶業の前で。


















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