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日本の自殺者数は何故高い?

2007-05-28 | 
今日、数々の疑惑が出ている松岡農水大臣が自殺した。そこで、自殺について、調べてみました。

このグラフはWH0(世界保健機構)が調べた、人口10万人あたりの自殺者数を比較したものです。
(※http://www2.ttcn.ne.jp/~honkawa/index.html 社会実情データ図録さんより引用)

日本は先進国中第1位(最近の報告では韓国が抜いたとも言われている。中国の統計データは信憑性不明。)となっています。

-日本
 日本の自殺率の高さについては、WHO精神保健部ホセ・ベルトロテ博士はこう言っている。「日本では、自殺が文化の一部になっているように見える。直接の原因は過労や失業、倒産、いじめなどだが、自殺によって自身の名誉を守る、責任を取る、といった倫理規範として自殺がとらえられている。これは他のアジア諸国やキューバでもみられる傾向だ。」こうした点は当の国の人間では気づきにくい見方かと思われる。

-中国
 農村での自殺率が都市の3倍で、また農村の自殺者のうち半分以上が女性。(女性の人権問題が根底にあるのか?)。

-米国
 米国では10代後半から20代前半若者の自殺が多く、事故、殺人に次いで死因の第3位に位置している。また若者の自殺の半数以上が銃器を使用しているといわれる。

ちなみに、アメリカは、肥満など社会的ストレスで死亡する人口を加えると、このランキングの上位にランクインする可能性があります。中国も、経済成長が著しく、最近の都市部の状況は変化していると思われます。
宗教国インドでも自殺者は増え続けており、アメリカ式資本主義経済を導入するにつれて自殺者が増えるのは、興味深い現象ではないでしょうか。

日本では55歳から64歳の自殺者が高水準ですが、30~40代の自殺者数が増加しており、失業等の経済的原因の他、リストラにあわず会社に残った者が、過労と過度の目標設定に苦しんでいる姿が垣間見えます。

マユーラの森では、企業向けのヨガを使ったストレスマネージメント『ストレスセラピー』を展開していますが、自分のストレス度が限界に達しているのに気づかない人も多いようです。
食欲の増加、アルコールの摂取増、買い物の増加など、『欲』が増えてくるのもストレスがたまっている証拠の例です。
適度の運動、質素でオーガニックな食生活、ゆとりある時間の獲得に心がけましょう!

それにしても、選挙の前になると、議員と役人の自殺が増えるのは、いつも変わらないような気がします。