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記憶 Yoga Sutoras of PatanJali Chapter1-11

2011-01-31 | Yoga

Yoga Sutoras of PatanJali Chapter1-11

【訳】過去に経験し、忘れられていないものを記憶と言う。

【解説】5つの心の作用の最後です。
過去の記憶と言うのは、良きに悪しきにさまざまな心の働きを作り出してくれます。
心理学、内観など、カウンセリングを受けた経験がある人なら、過去の記憶を探った経験があるかと思いますが、記憶と言うのは、心の働きに大きく影響するわけです。

スートラでは、その記憶も『忘れられていないもの』としていますが、『忘れてしまった記憶』はどうなるのでしょうね?

それはともかく、忘れた方が良い記憶は忘れてしまえ!ってことですね。


Shdhananda Yogi @MAYURA

爆睡? Yoga Sutoras of PatanJali Chapter1-10

2011-01-25 | Yoga
Yoga Sutoras of PatanJali Chapter1-10

【訳】想念が生じない事を基盤とする(心の)作用が睡眠(熟睡)である。

【解説】

心の作用の4番目です。

今日は、サンスクリッドの原典に近づいて勉強してみましょう。

この一節はこのような単語で構成されてます。

abhaava - pratyaya - aalambanaa - vRttir - nidraa

欠如・滅亡 - 想念・信念 - 依存・基礎 - 動・存在 - 睡眠・怠惰

nidraa:ニドラーは、Yogaファンは時々耳にする単語だと思います。色々な意味で使っているみたいですが、ここでは睡眠、しかも夢を見ないような深い眠りを言っています。

熟睡時は心の作用が止まっていると言うことですね。
『5分の瞑想で?時間の睡眠に匹敵する』とも言われますが、逆に言うと、心の作用はとても疲れるとも言えます。


Shdhananda Yogi @MAYURA

ことばの意味 Yoga Sutoras of PatanJali Chapter1-9

2011-01-20 | Yoga
Yoga Sutoras of PatanJali Chapter1-9

【訳】言葉から理解され、実在のないしないものは妄想(vikalpaH)である。

【解説】

例えば、男性から『好きだ!』と言われて、結婚まで想像したら実は冗談だった!・・・みたいなもんですか。
男性名詞を2つ使った一節でしたので、このような例え話しに致しました。(笑)
言葉の意味は、ずっと後にもまたでてまいります。

vikalpaHは『分別知』と訳している場合(「解説 ヨーガ・スートラ」佐保田鶴治 平河出版社ほか)もありますが、『妄想』『想像』『無知』などの意味もあるので、こちらの方が分かりやすいかなと思います。

まだ始まったばかりですが、もう寝てる人いませんか?

Shdhananda Yogi @MAYURA

誤解 Yoga Sutoras of PatanJali Chapter1-8

2011-01-18 | Yoga
Yoga Sutoras of PatanJali Chapter1-8

【訳】誤解とは、実態に基づかない真実ではない知識である。

【解説】

心の5つの作用の2番目、誤解の説明をした一節。
前節1-7に対峙する内容です。
こちらは苦しみをもたらす作用と言えますね。

誤った考えで、イタイ経験をした人も多いと思います。
1-7に戻ってみると、正しい知識を持つ事で、イタイ経験は防げると言うわけです。

このように、スートラはさまざまな部分で『対:つい』になっているのも、パタンジャリ先生の『頭の良さ』を表しています。

全部を読むこと。

経験する事。

すると理解出来る。

でなければ、理解出来ない。

と、言うわけです。



Shdhananda Yogi @MAYURA

正しい知識 Yoga Sutoras of PatanJali Chapter1-7

2011-01-16 | Yoga
Yoga Sutoras of PatanJali Chapter1-7

【訳】正しい知識(pramaaNa)は、直接経験(知覚)によるもの、推理、及び聖典によるものである。

【解説】

1-6で分類された心の5つの作用のうち、正しい知識の説明をした一節です。

自分自身で直接見聞きした知識、それから類推出来るもの、そして聖典(veda聖典)が正しい知識(pramaaNa)とパタンジャリ先生は言っています。

逆に考えると、正しい知識がないがゆえに、無用な苦しみを味わうこともしばしばですね。
他人の噂話、誤った解釈の本は、『正しい』知識ではなく、「苦痛の原因」になるかも知れません。

心の平穏を得るのに、誤った知識が障害になると言うわけです。

このブログの解説で不足な方は、機会があれば直接講座へお越し下さい。

Shdhananda Yogi @MAYURA

5つの心の作用 Yoga Sutoras of PatanJali Chapter1-6

2011-01-14 | Yoga
Yoga Sutoras of PatanJali Chapter1-6

【訳】(心の作用とは)正しい知識、誤解、妄想、睡眠、そして記憶である。

【解説】
ここでは、心の5つの作用を分類しています。それらの解説は、1-7から。
今日はここまで。

スートラは、動詞が使われていない。上の訳分で『そして』『である』などは表現されていない言葉なのですね。だから、さまざまな解説が出てしまうわけですが、パタンジャリ大先生は、色々な方程式を中に組み込んでおられておられますので、まるで暗号解読のようです。
サンスクリッドをきちんと学んだ方には、その面白さは格別のようですが・・・


Shdhananda Yogi @MAYURA

心の作用 Yoga Sutoras of PatanJali Chapter1-5

2011-01-12 | Yoga
Yoga Sutoras of PatanJali Chapter1-5

【訳】心の作用は5つあり、苦痛に満ちたものと、苦痛を伴わないものがある。

【解説】
krishtaは『煩悩』と訳す事も多いですが、煩悩の意味を広辞苑で引かねばならない年代の読者も増えていると思うので『苦痛』としてみました。
5つの心の作用は次の節に出て来ます。心の作用を5つ、それらを二極に分けて、分類、説明するところは、パタンジャリさんの整理整頓好きさを現しています。

いつになったら、アサナ(体操)の話が出て来るのか?
ウズウズしてる人もおられるかも知れませんが、しばらくは(ずっと?)苦痛を伴いそうです。(笑)

Shdhananda Yogi @MAYURA

閑話休題。三瀬峠で休息。

2011-01-09 | 福岡・博多
雪も溶けた頃と思い、久しぶりに三瀬峠のパン屋さんへ。



雪は残っているものの、開店している様子。

しかし...

山奥に住んでいるご主人。

この日まで、あまりの雪に家から出れず、少しばかりのパンを持ってやっとの思いで店まで下って来たそう。

4駆でも厳しかったそうで、軽トラは今だ雪に埋まっているそう。

この30年間で一番降ったそうです。

パンとチャイを頂き、薪の暖炉で暖まって来ました。

成人の日も寒くなりそうです。

遠方へ行き来する方は、油断禁物かも。

yamabech@MAYURA


心は動く Yoga Sutoras of PatanJali Chapter1-4

2011-01-08 | Yoga
Yoga Sutoras of PatanJali Chapter1-4

【訳】そうでなければ(心が動揺しているとき)、観る者はさまざまな作用と同じように動く。

【解説】
トラブル等で役者が混乱したとき、映画監督までうろたえているような現場は収拾がつきません。冷静さを欠いてうろたえる様を表したような一節。


Shdhananda Yogi @MAYURA