うぇるなび

yoga ayurveda インド哲学 心を豊かにする生活

トリグナ(難解です)

2009-04-27 | Yoga
今日は、いくらYOGA好きでも大半の人がスルーしそうな内容を、勇気をもって(?)書いてみました。

YOGAの理論編でもある『サンキヤ哲学』では合計25種類の原理からこの世の中が構成されていると説きます。

アーユルヴェーダでも出てくる『トリグナ』(tri guna)と言う3つの性質。

サットヴァ sattva 純性(本性、生命、精力)⇒幸福と知識

ラジャス rajas 動性(激質、チリ)⇒行為と執着

タマス tamas 暗性(暗質、暗黒)⇒怠惰、睡眠

これらのバランスが崩れた時、自分自身=自我・エゴと結びついた時に、色々な現象が生まれると言います。
逆にこれら3つが完全にバランスしている場合、何も起きない事になります。

アーユルヴェーダでもYOGAでもこのトリグナのバランスをとることは、精神的な面で非常に重要な意味を持ちます。

アーユルヴェーダで言うトリドーシャ(ヴァータ、ピッタ、カパ)は、五元素(風、空、火、水、地)が組合わさった段階で、非常に物質的=肉体的な事。

これを理解するにはMAYURAホームページのここに記載している、『パンチャ・マヤ(コーシャ)』(カタ・ウパニシャッド)を理解する必要があります。
トリドーシャの段階は、とても肉体的な段階である事が理解出来るはずです。

これより後に編纂された、YOGAスートラではアシュターンガ(ヨーガの8部門)となってより詳細に人間の心と体を分解して説いています。

この理論を分かっていて、YOGA、アーユルヴェーダを実践すると、すべての面でより劇的な変化を経験する事が出来ます。

5/14(木)10:30~のクラスでは、こんな事も体験して頂けたら良いなと思っております。


yama@mayura

妄想と真実

2009-04-25 | Yoga
例えば『彼氏は浮気しているに違いない。メールも見たし、最近動きが怪しい。』と思ってる人がいたとしましょう。

ここで、真実の部分は『メールを見た』と言う部分だけ。
あとはすべて想像の世界です。

人間は、いくつかの情報をつなぎあわせて想像(妄想)する事が出来ます。
しかし、想像と言うのは、思い込むほどに、真実と確信してしまいがち。

聞いた話しですが、殺人犯が『僕はやってない』と言い逃れをしているうちに、本当に『やってない』と思い込んでしまう事すらあるそうです。

妄想なのに「『絶対に違いない』と確信すればするほど、真実と思ってしまい、下手をすると悪い結果を招いてしまう事もままあります。

この真実を見極める(客観的に観察する)のがYOGAの練習のひとつでもあり、真実を論理的に客観的に導くのはエゴグラム的『大人の思考』を育てるのに役立つものです。

妄想と真実。その境は脳の中では全くありません。
ですから、自分できちんと情報を整理し、論理的に解釈する必要があるのです。
『直感』だけに頼る危険性がここにあります。

yama@mayura

2009-04-22 | Yoga
すべては『縁』で結ばれます。
そして、縁が切れれば離れて行きます。

出会いや別れには、喜びとか悲しみとかの感情が芽生えますが、この出会いと別れを客観的に見てみると、『必然』としか言えないタイミングで出会いと別れが行われているように思います。

僕は、最近、身の回りの縁を意識的に切っています。もちろん慎重に考えての事です。

お互いのことを客観的に考えると縁を切った方が良い場合があるように思えるからです。

YOGAスートラで言う『カイヴァルヤ』(独存位と訳されている事が多い)と言う状態の反対の日本語は、依存、共存です。

人間は共存しながら生きているわけですが、人と人との縁は、欲や情と言ったもので依存しあってる関係がままあるもので、そんな関係の場合、感情的になかなか別れにくいものになってしまいます。

依存してても良い関係であるか、そうでないかを客観的に観察すると、意外と縁を切ってしまった方がお互いのためのように思える事がままあります。

欲や情にまみれた縁を切る事で、新しい縁が繋がり、自分をもっと発揮出来る『時間と空間』に移り変わってゆくことが多いものです。

縁を切る前には、たった一人になるような気がするかも知れませんが、その怖さは、すぐに来る新しい出会いによって打ち消されてしまうはずです。

『カネの切れ目が縁の切れ目。』と良くいいますが、そんな縁ならお金があるうちに切ってしまう方が良いように思えます。

自分に相応しい縁だけが残って、生きやすくなるはずです。

yama@mayura

なぜ『脈』で心がわかるのか?

2009-04-13 | Ayurveda


一般的に『脈』を診ると言うと、1分間に何拍あるかと言う早さを診ることが多いと思います。

AYURVEDAのそれは、ヴァータ、ピッタ、カファのドーシャを判断するのが一般的ですが、脈はもっと深い隠されたものをも表してくれます。

よく考えてもらうと分かるのですが、心臓から送られて来た血流は『脈』と言う形で流れて末梢に栄養と酸素を運んでくれます。
心臓そのもののの状態は当然分かりますが、血管の堅さと太さ、血液の粘度などから血流が影響されるのも理解出来ると思います。

心臓のスピードや強さは誰でも感じることができますが、胃潰瘍や生理など出血がある場合、ストレスを強く受けている精神なども比較的簡単に観察することが出来るものです。

早さ、強さ、流れ方、心臓に近い方と遠い方、反射、右手と左手の違い、etc.それらに加えて、呼吸や目や舌の状態、匂い、皮膚の状態、声など総合的にみてゆくと様々な情報が外に漏れ出ているものです。

それを繊細に観察することで、色々なことが分かってしまいます。
今から数千年前のインダス文明、VEDA時代は、これに占星術やサンスクリット語によるチャンティングも行い、様々なヒーリング(治療)を行っていたようです。

MAYURAのVADICコンサルテーションは、そんなインド古代の技術(AYURVEDA YOGA)を基本におきながら、現代の西洋医学、脳科学、心理学を駆使して行うコンサルティングで、他では受けられない特殊なコンサルティングです。
色々な困難なことを乗り越えるための知識を得ることができると思います。

ちょっと心をひかれた方、ご質問などある方はメールでお問い合わせの上、ご予約くださいな。info@mayura.co.jp

yama@MAYURA

So Ham

2009-04-11 | Yoga
『So Ham』

どこかの呼吸法で聞いた事があるyoga人も多いのでは?

さて、この『So』『Ham』の意味、色んな訳があるようですが、ヴェーダの元々の考えからするとこんな訳が適切ではないかと僕は思っています。

Soは吸う息の事で、高い意識のこと。
Hamは吐くことで、いわゆる自我のこと。

これを連続するとHamsaとなるのですが、So-Ham=シバ、Hamsa=シャクティの作用です。(ここでは神格化しません)
このHamsaは男のSwanの意味。

女性のSwanはHamsiと言います。
そしてHamsiは『脈』のこと。

呼吸と脈は、非常に重要な一対なのです。

この考え方はayuravedaとyogaの基本的考え方である『サンキヤ』哲学から来ています。

さて、インドの有名なNGOのトレードマークがスワンなのはここから来ているのかも知れませんね。

yama@mayura

4/19より YOGA スキルアップ・トレーニング2009

2009-04-10 | Yoga
昨年、開催させて頂いた YOGAティーチャー向けスキルアップ・トレーニング。
様々なYOGAの先生をお招きして開催致しましたが、今年はより実戦的に、どんな流派の先生でも必要不可欠なスキルを集約して月1回 全8回開催する事に致しました。
講師は、昨年のコースでも大人気だった山野雅子講師。
あのルネサンスのYOGAインストラクターの教育で全国を駆け回っている山野さんですが、ヨーガ療法士としても地道な活動をしておられ、ヒマラヤ修行も経験済み。
幅広いYOGAのスキルを持っていながら、謙虚な人間性はまさにYOGA人。

そんな山野さんから、世界的な不況の中、プロとしての集客スキルを身につけ、YOGAのインストラクターとしての実力を上げるためのプログラムを組み立ててみました。

もちろん、一番大切なのは人との『つながり』。
近代YOGAの父と言われるクリシュナマチャリヤ師もその大切さをいつもおっしゃっていたそうです。

クリシュナマチャリヤ師の元で学んだ、パタビジョイス師のアシュタンガ・ヨガ、アイエンガー師のアイエンガー・ヨガ等、流派毎の指導者資格も大切かも知れませんが、指導者としての人間性もとても重要。

日本ヨーガニケタンさんをはじめ、数多くの養成コースがありますが、卒業後、そのまま指導するにはちょっと不安、又は、プロとして活動し始めたものの、集客が良くない・・・など、お悩みのインストラクターの皆様へのお手伝いが出来れば幸いです。

いよいよ4月19日スタートです!コースでも1日毎でもご参加頂けます。

詳しくはMAYURAホームページでご覧下さいませ。

※日本ヨーガニケタンさんのYIC福岡コースは、本年もMAYURAが会場をサポートさせて頂くことになりました。

yama@mayura