10月8日から始まるインドのお祭り『ナヴァラートリ』。
ナヴァは『9』。
ナートリーは『夜』の意。
ナヴァラートリは、9日間にわたって、毎夜、祈りや踊りを『女神ドゥルガ』へ奉納するお祭り。
この時期のインドは、とても賑やか。
インドの神話では、女神ドゥルガは、宇宙創造の根元的な力である『シャクティ』の象徴。
つまり、この宇宙は、女神ドゥルガの子宮から産まれたとされているのです。
その女神ドゥルガに9夜10日間、祈りを捧げます。
このドゥルガは、シバ神の妻として、インド神話通の方はご存知かも知れませんね。
(ヒマラヤに住む女神パールヴァティも女神カーリーも、実はドゥルガと同じ存在)
昔々、悪神アスラによる悪政に苦しんだ人々は、創造神ブラフマーの元へ相談に行ったが、もはやブラフマーとて手に負えない状況になっていた。
そこで、ブラフマーを先頭に人々は、ヴィシュヌ神の元へ相談に行った。そこに、参謀シヴァ神が同席。
正義感の強いシヴァ神は怒り、強烈に光だした。その光の海から、女神ドゥルガ神が生まれ悪神アスラを倒した。(意訳:yamabech 参考資料:M氏)
創造神ブラフマーは、自由を与え、それにより、善も悪もいかようにも変化出来る世の中が出来ました。
『我』は自由を得ると、自身のために、『人のため、社会のために』と言うことを忘れてしまいます。
その結果、一生かかっても使えないくらいの富で自由を得る人々が増えると同時に、教育も受けれず、虐待を受ける子供、身体を売らざるを得ない女性、家もない人々が、この日本でさえ増えているのが、事実です。
『自分』は『社会』の中で生かされています。
地球上の資源は限られていますから、沢山美味しいものを食べれば食べるほど、飢餓の人々が増えると言うのは避けられない事だと分ければ、『自分』はなるべく粗食で我慢すれば、より多くの人が飢餓で苦しまなくてすむわけです。
悪神アスラは、我々の心の中に住んでいて『美味しいものを沢山たべたいよ~』と言い、ビシュヌ神は『良いのかそれで?」とさとしてくれます。
それでも、言う事をきかなければ、シバ神の怒りにふれ、ドゥルガ神により『病気』と言う苦しみを与えられると言うようなものです。
2010年10月8日新月から10日間。
自分自身の中にいるアスラ神に対し、ドゥルガ神へ祈って戦ってみませんか?
Shudhananda@MAYURA