うぇるなび

yoga ayurveda インド哲学 心を豊かにする生活

インドの孤児院

2012-01-31 | インド

貧困、カースト制度、(花嫁)持参金制度など、これらの原因で、育児を放棄し、子どもを捨て去る親が後を絶たない。

ここは、インド、タミル・ナドゥ州、チェンナイ市にある、キリスト教修道院内にある孤児院。
乳幼児から5歳位までの孤児を預かる。

経営は、寄付金で賄われている。

私は、寄付金の使途が不透明なところには、寄付をしない。
たとえ赤十字でも。(東北大震災の義援金。まだ結構な金額が届いていないと聞く。)

ここインドでは、寄付金集めのためだけに、一時的に子どもを集め、不要になったらまた捨てる偽善者もいるそうだ。(路上でふらふらしている子どもは、腕を切られ物乞いのダシに使われたり、闇の臓器売買のドナーとなってしまう事もあると言うから、非常に危険なのだ。)

施設の隅々まで見せて頂いたが、ここは、施設の清掃も、ボランティアスタッフの教育もきちんとされていて、支援するにふさわしい施設だった。


施設内には、生後間もない乳児が10名位、その他に5歳未満の子どもたちが50名程度いたのではないだろうか?

写真撮影は禁止。

理由は、写真撮影だけをして、寄付金を集めた偽善者が過去にいたからだそうだ。

考えてみると、この子達の将来を考えると、プライバシーの観点からも撮らない方が良い。

下の写真でも分るように、マザーテレサ系の施設。
さすがに、しっかりしている。

どのような理由で、ここに来たかはさまざま。

貧困のため、どうしようもなく、施設の入り口に置かれた子。
路上に捨てられていた子。
女子は、将来の持参金が大きいので、貧しい家庭は早々に育児を放棄し、捨てる事もあると言う。
特に、低位カーストの子は大変だ。

障害児。特に、女子の障害児。
多分、生活苦で親が子どもを置き去りにしたであろう子。

とにかく色々だ。

NPO法人チャルカ・ジャパンに寄付して頂いた方々の名簿とお預かりした支援金を、シスターに渡した後、私たちは、1時間ほどこの子らと遊んだ。

とても楽しかったが、帰りがけに名残惜しむ事も無く、さっさと部屋に戻る子どもたちを見て、少し悲しくなった。

私たちみたいに、お金を持って来て、少し遊んで、帰って行く人たちが沢山いて、慣れてしまっているのだな・・と。(実際、いろいろな国の方が訪問していた)

この施設は、チェンナイ国際空港のすぐ近くにある。

子どもたちが部屋に帰ったあと、空港を夕日が照らす。

少し、心に何かが残る。

時折、訪問者が来て、二度と会う事がない人と遊び、部屋に帰る。

私が、子どもだったら、楽しくないなぁ。

本気で向き合うと別れが悲しくなるから、どこか冷めた心で遊んでしまうように思う。

若い人たちにも、社会の裏側を見て、自分たちがいかに恵まれているかを感じる『スタディーツアー』なんかも考えてみよう、かな?


NPO法人チャルカ・ジャパン



Kids yoga ワークショップ情報

2012-01-29 | Yoga

NPO法人ドゥ・イット・マイヘルス『後援』のキッズyogaワークショップが、2/4(土)に警固神社内の施設で行なわれます。

詳細は、下記のチラシをご覧の上、直接、主催者へお問合せ下さい。

あと、2~3名は受講可能とのことです。



※当方へのお問合せなどは、ご容赦下さいますようお願い致します。

yambe@NPO DoItMyhealth


リトルドロップスさんよりお礼のお手紙届きました。

2012-01-26 | NPO法人チャルカ・ジャパン

先日、訪問致しました、インド・チェンナイ市の老人収容施設『リトルドロップス』さんよりお礼のエアメイルが届きました。以下、手紙の概要です。

『虐げられた人々へのご寄付とリハビリの支援をたまわり感謝致します。私たちは感謝し、皆様の健康と幸福を神にお祈りしています。あなたたちの恵まれない人々への支援は、決して忘れられる事はありません。心より感謝しています。E J ポール 2012/1/12』



なお、ご寄付頂いた皆様には、もうひとつの支援先であるセントトーマスマウントの孤児院から、可愛い子ども達が写ったカレンダーをお預かりしております。
yoga教室やワークショップでお会いした時に順次お渡ししております。

今後とも、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
いづれ、ご希望の方は、現地へお連れ出来れば良いな?と考えております。

yambe@NPO DoItMyhealth


インドの老人ホームにて

2012-01-21 | インド


これは、NPO法人ドゥ・イット・マイヘルスの活動で訪問した、寄付金だけで賄われているインドの民間孤独老人収容施設。
インド政府の社会福祉政策が追いつかず、路上に放置される老人が増え、続々と身寄りのない老人が運ばれて来ます。
ここだけでも、350名程度の人たちが収容されているそうです。

寝たきり、認知症の人も多い。マットレスはなく、床ずれも見られます。

まだ動ける人は、このようにしてトイレへ。
動けない人は、オシメもしくはその場で。
掃除はボランティアスタッフが行ないますが、臭いは消えません。

この状況、遠い異国の問題ですか?

今の日本、借金に頼らない財政を行なったら、そんなに大きな差はないのかも知れません。

例えは悪いかも知れませんが、中古の軽自動車しか買えない家庭が、ローンで高級車を乗り回しているようなのが、今の日本の財政です。

もし、身の丈にあった財政を行なったら・・・

今、日本で、我々日本人が見ているのは、虚像なのかも知れません。

臭いものに蓋がなされている日本。

臭いものが臭いままあるインド。


板張りのベットに横たわる、名前、年齢など質問に何も答えられない婦人。
2ヶ月前にどこかの路上からここに連れて来られたらしい。
彼女の人生がどのようなものだったかは、誰も知りません。

経済成長の続くインドは、インフレで食費や人件費も上昇していて、その上、増加する収容者にここの運営はとても大変な様子です。

私たちのNPOでも継続的に支援をしてゆきたいと思います。

NPO法人チャルカ・ジャパン


5000年の重み

2012-01-18 | Yoga

2012年1月 満月の日。南インドのとある街。

翌日の午前中、田園地帯を車で駆け抜け、目的の寺院着。

 

写真撮影は、日本の伊勢神宮のように聖域前まで。

そこまででも、この寺院の古さと石彫りの美しさを堪能出来る。

そこから先は、言葉に表せないほどの感嘆と神秘の世界。
世界遺産級。

5000年以上ある歴史の重みを感じない人はいないと思う。

中に入って広い寺院内を廻っていると、サンスクリッドによる詠唱練習をいたるところで行なっている。
その中の一人と話していると、司祭のところへ行くように勧められ、わけが分らぬうちに、古代から続く聖なる祭典に参加することに。

美しいサンスクリッドの抑揚、楽器の調べは、シバ派や北インドのものとも違い、気品にあふれている。

指示のまま参加しているうちに、聖水まで頂く。

ブラフミン曰く『これで、君はヒンドゥー教徒だ!』と。。。

それから、そのブラフミンがガイドをしてくれ、寺院内をくまなく案内してもらう。

5000年以上前からある木も。

案内がなければスルーしてしまうところだった。

インド人でさえあまり知らない、ビシュヌ派の重要な寺院。

このままひっそりと、大切に伝統を守っていって欲しい。

それにしても、この地ではただでさえ珍しい日本人。それが、儀式の時に塗られた黄色の顔料に、顔、頭、手が染まっているわけだから、それはかなり注目の的でした。

shudhananda@mayura