第33作目は、東海道金谷ノ不二(とうかいどうかなやのふじ)です。
静岡県島田市東町
金谷宿は、東海道の宿場であり、大井川の渡河地点でした。
大井川には、橋がなく、川越人足を雇って越えなければなりませんでした。
川はまるで海のように波が打ち寄せています。
そんな中、旅人を肩車で、籠や大きな荷物を輦台(れんだい:江戸時代,
人を乗せて 川を渡るのに用いた道具)で渡る川越人足たち。
人足への料金は川の水量によって異なっていたようです。
宿の旗、長持ち、風呂敷には版元西村屋永寿堂を示す山に巴紋や「永」
「寿」の 文字が確認されます(紙紐では書けませんね)。
神奈川沖浪裏並の力作になりました。
いやもう、何人の人足と旅人を作ったことか、です。背景の人は紐1本だけです。
原画です。
解説は、「葛飾北斎 富嶽三十六景 解説付き」から引用しました。
http://fugaku36.net/
奥の家の屋根の上に青い旗があるのを作り忘れました。
ほとんど変わりませんが・・。
あの細い細い紙紐で作られたかと思うと、信じられません…絶句!
川なのに海のような波!それに飲み込まれまいと荷物を持つ人達!
迫力のあるシーンが、立体で表現され感動です。
大井川の長い川幅を人が荷物や人を運ぶ大変さがしみじみとわかります。
また、人だけでなく、遠くの山や家々、手前の木々など細部持ち密に作られていることに感嘆…。
言われてみてよく見れば、家の上に紺色の旗がありますね。製作忘れでした。
修理します。
人物をもっと小さく作れればいいなと思っています。
人足も場所代を役人に払ったんですか。
繁華街のお兄さん方と同じですね。
でも、富士山はドンと動きません。
いつか爆発するでしょうが・・。