江戸まで残すは品川だけとなった川崎宿です。
品川との間に流れているのが多摩川です。度々の洪水で橋が流され、六郷の
渡しとして渡舟になったようです。
向こう岸の家並みが川崎宿となっていて、舟待ちの人々が沢山います。
渡し舟には竿を操る船頭、のんびり煙草をくゆらす商人、談笑する一団が乗って
います。
絵を見て、「いやー、どうしよう」と思いました。
富士山があり、家屋・木々が多く、おまけに渡し舟と乗客の人数の多いことです。
おまけに不得意の馬もいましたね。
懐かしくも、富士山はこれが最後の制作となりました。
中央奥に舟場会所があって船賃を支払う場面もあるのですが、見えなくなって
しまいました。もう少し上に作ればよかったと反省しきりです。
少しアップしました。
原画です。
次は、いよいよ品川です。
富士山、松、家々、海、船、馬、そしてたくさんの人々。さぞかし製作期間もいつも以上にかかったことでしょう。お見事‼
絵の世界との制作手法の差が厳しくなっています。
品川も大変そうです。
細かさもあり、本来の絵画にない立体さもあり、…そして伝える力と雰囲気がある作品。
いい作品だと、真っ向から想いました。作品と記事に感謝を!
平面の絵の方が立体感があり、どの作品ももう一歩も二歩も不満足なのですが、性格上、同じ作品を2度創ることがありません。
豆地蔵のように沢山作るとだんだんうまくなりますね。
私は新聞社から貰った絵を元に制作していまして、原画はネットにあるのを適当に拾っています。
色の違いには気が付きませんでした。細かく見ていただいて、嬉しいですね。
年内に江戸着できそうで、次のシリーズを北斎にすることにしました。北斎の絵の構図の奇抜さをどう作るか、自分でも見物と思っています。