前記事で予告していた「こうちゃんの思い」の、その前に・・・
こうちゃんが配達に出ている間、masumiさんが一番嫌だったことは“作業(油外)”の依頼です。
洗車やワイパー交換くらいは出来ても、オイル交換やパンク修理は出来ません。
「今、やれる者が居ないので・・・」と言ったとき、やはりお客さんは不快な表情をされます。
棘のある言葉を投げつけられたこともあります。
当然だと思います。
こうちゃんに「こんなコト言われた」とか、「今は出直して来てくれるお客さんでもこんなコトが続いたら愛想をつかして他所の店へ変わらはるよ」と言っても、
「仕方がない」「その時はその時や」・・・
お客さんに申し訳なく思う気持ちも、いつしかこうちゃんへの不満に変わりました。
又、洗車をお受けして一人でやっていると、最近はめったにありませんが(こんな時)には 、洗車機が止まってから30分くらいそのままホッタラカシにしてしまうこともあり・・・(滝汗)
もうそういう時は本当に消えてしまいたくなった。
それにmasumiさんはもの凄い“ぶきっちょ”。
方向音痴も信じられないレベルだけど、この不器用さも尋常じゃない。
タイヤの空気圧を見た後、キャップを閉めるのにも四苦八苦(汗)
マジ、アリエナイレベル
人員が居て余裕のある中で、とか、スーパーのレジのように順番で、ならまだ何とかなったと思うけど、作業している間にもあっちからこっちから車が入ってくる・・・
masumiさんの神経は、耐えられなかったのです。

2012年07月10日 「ちょっと待って、プレイバック!今の言葉、プレイバックプレイバック、ちゃんちゃ~んチャカチャン」の中で割愛させて頂いた会話です。
<標準語バージョン>
※ピンク文字がmasumiさんで緑文字がこうちゃんデス。
地下タンクの投資をして店を続けても、この先業界が是正されることは恐らく無いわよ。
分かっている。
お客さんも業界の真実を知ることはないでしょう。
誤解されたままで「高い」とか「ぼったくり」って思われたままでやらなくちゃいけないのよ。
分かっている。
万が一業界の中身を知ってくれたとしても、誰も私たちの事を褒めてくれないでしょうし、感謝もしてくれないと思うわ。
それどころか「バカじゃないの?」とか「だから?」で終わるんじゃないかしら。
分かっている。
それでもいいの?
ああ、構わないさ。
ウチの店に残ってくれているお客さんは良いお客さんばかりだけど、この先はどうなるか分からないわよ。
高齢で免許返納もあるでしょうし、値段の差が開けば離れていく人もいるでしょう・・・
分かっている。
ジリ貧よ。
分かっている。
それに店を続けていられるのは(大得意先の企業の)○○さんと□□さんがあるからだってこうちゃんは言うけど、その2社だってどうなるか分からないわよ。
○○さんはもしかしたら海外へ工場移転なんてこともあるかも知れなくてよ。
ああ、そうだね。
もしそうなったらこの店は続けられないだろう。
あの2つの会社との取引がなくなったら、店を畳むしかなくなるだろうな。
そうなったらこうちゃんが気にしている○○さんのお婆ちゃんとか□□さんのお婆ちゃんとかの灯油の配達はどうするの?
そうなったら、仕方が無い。
え?・・・いいの?
そりゃあ仕方がないさ。
その人たちのために、と、店を続けることは不可能だ。
その時は諦めて貰うしかない。
・・・そう。
・・・今は何とか赤字にはならずにやっていけてるけど、この前のように何か「事」が起これば確実に赤字になるのよ。
僅かづつでも残せているお金も、そんなことがあれば一瞬で無くなってしまうのよ。
うん。
分かっていて、それでも良いと思って、全部分かった上で、
それでも店を続けるってこうちゃんは言うのね?
私が辞めたいって言っても、心身にも悪影響が出たのに、それでもこうちゃんは店を続けるって言うのね?
そうだよ。
ジリ貧は確実だ。それはもう避けられない。
いつまでも店が続くとも思っていない。
でも今はまだやれる。
お前の身体も治った。
自分たちの生活のためにも、店を利用してくれる客のためにも、
やれる間はやる。
やれなくなるまではやる。
“覚悟してる”ってこと?
覚悟なんて、そんな大層なものじゃないさ。
自分の“その時の”器に合ったコトをする。
出来ないことは仕方がない。
やれることをする。
それだけだよ。

往生際の悪いmasumiさんは、ガソリンスタンドカテゴリーの記事を書き続けるしかない。(ぼそっ)