masumiノート

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ガソリンスタンドの数が減っている“理由”

2012年11月13日 | ガソリンスタンドでの出来事



昨日のFCカードのお客さん(常連さん)との会話

「ここは夫婦2人でやってるん?」
「そうです」
「2人だけで?」
「そうですよ」
「・・・・・」
「昔は従業員が5人くらい居たんですけどね」
「そうなんだ」
「はい」

「・・・スタンドの数がどんどん減ってるね」
「そうですね」
「なんかアレだろ?地下タンクを触らなきゃいけないんだろ?」
「そうです。消防法改正でね」
「その金が大きいんだろ?」
「まぁ補助金も出ますけど、結構な自腹切らんといけないですね」
「それで、みんな店を閉めるねんな」

「違います!!」
「?」
「そこにセルフあるでしょ?」
「ああ」
「あの看板価格ね、あの値段がウチの仕入れの値段なんですよ」
「?」
「お客さんたちはね、セルフは人件費が要らんから安いと思ってはるでしょ?でも違うんですよ。最初から差、付けられてるんですよ」
「???何で?」
「元売さんの方針みたいですよ。ウチみたいな古い店は漏洩の心配もあるし消えてもらいたい。コストが掛からないように大型のセルフだけで良いと思ってるみたいです」
「へぇー。酷いハナシだね」
「そうです。酷いハナシです」
「・・・・」
「(あ!)ウチも地下タンク工事予定してるんですけどね」
「そうか!」
「はい。儲からへん言うても簡単に店は閉められませんから、食べていけたらイイかと思いながらやってくしかないですわ」
「ホンマやな」


・・・・・

本当はもっともっとしゃべりたかったけど店頭ではこれが精一杯。
これもたまたまこの一台だけだったから話せた。


きちんと利益が出せる業界なら、地下タンクの設備投資も補助金に頼らずにやります。
普通に営業していれば利益の出せる商売なら、息子が継ぐ。
もし直系家族に継ぐ者がいなくても、そこで働いている社員が跡をやらせて欲しいと言うでしょう。

誰が何千マンも掛けて建てた店、その後も設備投資や維持管理にお金を使ってきた、愛着のある自分のお店を畳みたいでしょう。

不公平な仕切りで潰そうとされながらも、それでも必死で店を続けてきたけど、低燃費車の台頭に今回の地下タンク消防法改正です。

公平な仕切りで公平な競争が出来るならまだしも、「もうアカン」と思うのは当然でしょう。
同じ土俵で戦って敗れるのなら納得もできますが・・・

地下タンクや後継者問題、また、低燃費車や電気自動車のせいでもない。

店を閉鎖する、一番大きな原因は、「仕切り格差」にあります。



※PM3:20 追記

11月13日
読売新聞に「ガソリンスタンド 2月危機 廃業相次ぐ」の記事が出ていました。




本当の原因は、上に書いた通りです。




 

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初めてご訪問くださった方へ

このブログの現在一番の目的はガソリンスタンド(昔ながらの)が置かれている現状を知ってもらうことです。
ガソリンスタンドカテゴリーの記事を全て読んで頂きたいのですが、あまり一般の方が興味を引く話題でもありませんので、
規制緩和以降の
ガソリンスタンドが置かれた現状を予備ブログ「masumi_iのブログ」にアップしました。
是非ご一読下さい。



悪化の一途

2012年11月13日 | ガソリンスタンド

安値のPBーSSと競合する系列SSが、 「生き残りのためにPB化する」という時代から、
「系列として、(系列のままで)業転を仕入れる」、という、断固とした姿勢を示す時代に入ったとみる・・・・
<11月9日 ぜんせき 「業転購入に高まる関心」より一部抜粋>


じゃあ、
業転に手を出さない業者は消えるしかない・・・よね。


11月13日 燃料油脂新聞 「ガソリン業転格差10円



 「真面目な業者が消える」
http://blog.goo.ne.jp/m128-i/e/ab060fee4eab28a3314d736b90ca67a5




o(〃^▽^〃)oあははっ♪

こんな「中」で、
ガソリンはもちろん灯油軽油も正規の系列仕入れのウチの店が、

どこまで続くか、乞うご期待!!

♪(* ̄ー ̄)v♪