空耳 soramimi

あの日どんな日 日記風時間旅行で misako

みずすまし

2006-10-11 | 山野草


水面を磨いて覗いていると
深い深い底に空があって雲が形を変えて流れていく
足の下にさかさまに足が繋がって
頭を傾げてこちらをじっと見ている

水底に次第に雲が広がって
雨が吹き上げてくると
水の鏡が粉々に割れて
底に溜まった見えない物が顔を上げてこちらを見ている
積もった泥の下には無明の闇でも広がっているようだ





  2006.08 枚方穂谷



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする