オオイヌノフグリ
きらきらと春らしい日の光が窓越しに入ってくる。
キッチンで食器を洗っていて、何気なく口をついて出た歌に首を傾げた。
風吹くなよ風 この庭に
やよふくなよ風 柳の枝に
吹くな風 春風よ
どうして吹くな吹くなと口をついて出たのだろう、こんなホカホカとした柔らかい光が降り注ぐ春に。
なんだか不思議な気がしながら、今までまぁいいかと流してきたのを、ここで一番解決しようとネットにつないだ。
わかった。なるほどそうだったのか。
この元歌はアメリカの黒人奴隷が歌って来たプランテーションソングといわれ、亡くなった主人を悼む歌で「主人は冷たい土の中に」という題名で、民謡としてうたわれてきた。
いまではアメリカ民謡の父といわれるフォスターが作った名曲といわれているそうだ。
疑問だった「風吹くなよ」の繰り返しは二番の歌詞で、一番は「風そよそよ吹け」となっている。
題名は「春風」でフォスター作曲した「主人は冷たい土の中に」とは内容が違っているそうだ。
納得。
HNことなみ