ハーレクイン風の作家かと思っていたが、何かで書評を読んで面白そうで借りてきた。4人の若い母親が子育てをしながら、それぞれが将来に対する違った望みを抱いていて、いつか幸せに繋がると信じていた。
グランド・アヴェニューに沿って住んでいる4組の親子の話。
突き当たりの公園で、小さい子供を遊ばせていて知り合った家族のその後。
今で言う公園デヴューして出合ったと母と子。
それぞれの母親は全く違った個性をもっていながら、深く結びつく。
そして25年、自分で作り出した不幸、避けられなかった不幸に見舞われ、賢く、つよく、時には避けきれず、それぞれ 形の違う人生を歩んでいった。 未来の歴史が、公園からもうすでに始まっていた。 現代が色濃くこまやかに映し出され、女性の作家らしい気配りが見える。
美容整形で若さを保ちたいという執念を持つ人。
大学で学びなおして社会参加をする人、
弁護士のキャリアに満足できない人。
夫の暴力にさらされておびえている人。
満たされない思いがやがて大きな悲劇となる。自分の不幸のさなかで母は娘達に何をしたか。
25年後を4人が揃って見る事は出来なかった。死の謎は母と娘のその後の人生でもあった。